Ben Rahimは都会的なおしゃれさがあり、Milchhalleは地元の人に愛されているカジュアルさがあり、どちらもとても素敵なカフェでした。前者はサードウェーブコーヒーやチップ制度廃止、現金不可に加え砂糖の提供なしなど、カフェ激戦地域のベルリンでも一際とんがったポリシーを持った存在に違いありません。後者は1つのカフェとしてはもちろん、企業内でコーヒーを提供する事業を通じ、地域に貢献しているカフェと言えるでしょう。ベルリンはかなり面積が広いため、良さそうなカフェをネットで見つけても行くのには遠すぎるということがあったりして、今回友人にミッテ中心でしかもこんなに興味深い2店舗を教えてもらえたことがとても助かりました。もともと日本でもカフェを訪ねるのが好きだった私にとって、ベルリンはとても魅力的な街だと今回のカフェめぐりで再認識。また機会を見つけておしゃれ&面白い背景を持ったカフェを探訪したいと思います!
もともとニューヨークにあったカフェHouse of small wonderの2号店がベルリンのお店です。1号店から提供されていたタコライスなど日本のメニューを引き継ぎつつ、おにぎりやたらこスパゲティ、角煮丼など日本の食事を楽しめることと、ニューヨーク、ブルックリンを感じられるカフェ、というコンセプトのもと2014年にオープンしました。さっそくお店に入っていきましょう!
コロナウイルス対策によるロックダウン後の制限緩和後、こういったお店が再開された際、万一感染者が出たときのために、来訪者は名前と住所と電話番号を店側に申告することになりました。House of small wonderでもその措置がとられていたのですが、このQRコードを読み取って飛んだ先でフォームにそれらの情報をスマホで入力するという現代的な方法で行われています。フォームを送信した後は、そのままメニューをネット上で確認し、店員さんに注文。ちなみに店内にフリーのWi-Fiはなさそうでした。
とても有名なカフェなので、ベルリンに住んでいる人はおそらく誰しもその名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。今回行ってみて、感じたことは、お店の雰囲気作りがとても日本ぽくて(デザイナーは日本人ではありませんが)、自然に見せながらもかなり人工的に空間づくりをしているということ。ここまで作り込んでいるカフェを訪れたのはヨーロッパで初めてです。言うなれば、House of small wonderはテーマパークで、ゲストはその世界観に浸る、そんなイメージですね。どうして「日本ぽい」と感じたのか。日本ではテーマを絞ったカフェは猫カフェを始め、メイドカフェや内装をキャラクターで統一したテーマカフェなど非常にたくさん存在しますが、ヨーロッパではテーマというと食や地球環境(ビーガン、ベジ、ビオ、サステイナブル、フェアトレード…etc.)の方に寄っている気がします。カフェがエンタテイメントの一端を担っていると言っても過言ではない日本に対して、ヨーロッパではそのようなカフェは珍しい。今回House of small wonderを訪れて、接客スタッフさんの感じの良さも含めて日本の文化を感じられたことが私にとっての最大の魅力でした。
その人の説明によると、絵画館のみの場合は10€(約1200円)、その日に展示されていた企画展、(写真右から)ラファエロの素描、ウォーホルのPOP ON PAPER、コンテンポラリーアートの全て&絵画館を鑑賞する場合は16€(約1920円)(ウェブでは"Kulturforum"と書かれているチケットのこと)とのこと。企画展単体だとそれぞれ、6€、8€、6€が個別にかかるそう。絵画館目当てで来た私たちは今回企画展抜きの10€のチケットを選択しましたが、時間があって一日中Kulturforumに滞在できたなら、ぜひともオールインの16€のチケットを買いたかったです。