ドイツ生活 徒然記

ドイツでの生活も6年目がスタート。日々体験したことや感じたことを書いていきます。

ドイツで働く 試用期間終了時に給料交渉した話 ~続編~

上司との面談から2週間、試用期間が終了して1週間が経ちました。今朝上司に呼ばれたので、何事かと思ったら、面談で給与の交渉をした話についてでした。ちなみに前回の記事を読まれていない場合はこちらからどうぞ↓

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 <目次>

ドイツで給与交渉した結果

ドイツで給与交渉したら二度目の面談があった

アメリカ人の上司の部屋は私の席の目の前なので、彼が部屋から出て一歩歩けばもう私のデスクなんです。今朝も、パソコンに向かっていると部屋から1歩出てきて、ちょっと話せるかな、という気軽な感じで呼ばれました。2週間前の面談でまったく手応えのなかった私は「何の話だろ?」と思ったのですが、なんと昇給の話でした。上司はコロナウイルス対策で人と話す際は必ず旦那さんが作ったマスクを着用するのですが、それが聞きづらい聞きづらい。。普段とても明瞭にゆっくり話してくれる人なのですが、マスクのせいでもごもごして大事な話なのにうまく聞き取れません。どうやら、2段階に分けて昇給されるらしく、なんと今月から月に100ユーロ上がるとのこと。そして来年1月からはもう100ユーロ上がるようです。上司は淡々と話を進め、なにか質問あるかな、と聞いてきました。とりあえず、前回面談をした際は上司の休暇直前だったので、そんな中、然るべき部署に話をしておいてくれたことに驚きました。そして何ヶ月も寝かされるのだろうと勝手に思っていたのですが、2週間でお返事をもらえて、なんだか信じられない気持ちでした。とりあえずお礼を言って、特に質問はありません、と伝えるとそれで面談は終了でした。非常にあっさりさっぱり。上司との関係性ができていればもっとフィードバックをもらえるのだと思いますが、如何せん、彼は私が毎日どんな内容の仕事をしているのか全くと言っていいほど把握していないので、何も言うことがないのかも。。。

 

ドイツで給与交渉して感じたこととわかったこと

前回の記事で少し触れましたが、私が交渉したタイミングは通常とは異なるタイミングだということでした。でも、結果きちんと認められたので、契約更新のタイミングでも給与交渉の余地があるということがわかりました。また、上司が私の勤務内容について把握していないにも関わらず、昇給がかなったのは、おそらく人手不足が原因かと思います。日本人2人が退職して、代わりに入ったのが私1人という、誰の目にも明らかな事実。しかもそのうち1人の退職は私が入った数カ月後に起き、おそらく誰も想定していなかったのだろうと思います。なお、今回の給与交渉は一貫して上司とのみの対話でした。他の人の状況を聞くと、あまり給与交渉に臨んでいる人はいない模様で、しかも交渉した先輩方は苦戦していたという話を聞いたため、今回すんなりと認められたのが意外でした。何事も挑戦してみなくてはわかりませんね。

 

ドイツで給与交渉の際気をつけるべきこと

今朝は面談で口頭で上司から話がありましたが、ドイツは書類社会です。なので、実際に新しい契約書に新しい給与額が記載されているのを見るまで安心はできません。今現在の私の心境は、一応内定はもらったけれど、内定取り消しがある可能性はまだ残っているような感覚です。

ちなみに語学学校で、なぜ給料の話をすることがドイツではタブーなのか、という質問をした際、先生は、人それぞれ交渉の上給与額が決定されるため、同条件でも給料が異なることが多々あるからだ、と言っていました。そのため、給料の話を同僚同士でした場合に、解雇される可能性もあるとか。ドイツでお給料に関する話は家族だけにするのが安全です。

 

まとめ
  • ドイツで給料交渉する際には会社で決められているタイミング、もしくは契約更新のタイミングで行う
  • ドイツで給料の話をする際には、同僚には具体的な金額を言ってはいけない
  • ドイツで契約に変更があった場合は口約束ではなく必ず文書で取り決め・確認を行う

日本では給料について交渉する機会はありませんでしたし、ある程度勤務年数が経つと自動的に昇給する仕組みになっていたので、正直給与交渉を自分で行う日が来るとは思っていませんでした。人生、何が起きるかわかりません。もし、そんな場面に直面したら、ぜひ自分の仕事に自信を持って主張してください。