ドイツ生活 徒然記

ドイツでの生活も6年目がスタート。日々体験したことや感じたことを書いていきます。

クラクフ旅行 #8 国立美術館 後編~乙女心をくすぐる!ファッショナブルな展示~

前回に引き続き国立美術館での展示について書いておきたいと思います。ダ ヴィンチの作品を見てかなり満足しましたが、せっかくならということで隣の部屋の常設展らしき部屋も見て回ることにしました。それが思いのほか楽しかったんです。

 

心躍るファッショナブルな展示品

ここからは私の好みというフィルターを通して厳選した展示品たちの写真を載せていきます。

 

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どうやら昔の人々の服装や調度品など生活に関わる品々が展示されているようです。写真撮影もフラッシュなしならOKとのこと。写真ではわかりづらいですが、右のドレスの色合いとシルエットがすごく素敵で見惚れました。

 

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帽子も芸が細かくてさらっと見ていくつもりがガン見。

 

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このドレスも薄いふんわりした生地に繊細な絵柄が描かれていて色もおしゃれで思わず写真を撮りました。こんな調子でとにかく可愛いもの・美しいものがたくさん展示してあるんです。

 

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解説文をじっくり読みながらという鑑賞ではなく、きれいなものを愛でるというスタイル(ただ疲れていただけです。。)で周っていたのでいつの時代の誰の作品かわかりません。ひたすら美しさと繊細さの集合に埋もれる体験でした。

 

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このピンクの刺繍の美しいこと。多分、これだけゴージャスでセットだとオーダーメイドだよなぁ。。作らせた人に会ってみたくなります。

 

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この色といい、輝きといい、小ささといい、モチーフといい、細やかさといい、忘れていた(?)乙女心が呼び覚まされます!

 

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この王冠はなんなんでしょうか。。デザインに無理が。。いや、なんでもありません。

 

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これはまた地味可愛い私好みのテーブルセット。落ち着いた色調のクロスとしなやかな足の曲線が美しく、高貴な雰囲気が漂います。

 

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うまくピントが合っていなくてすみません。このイヤリング類はなぜこうまで繊細なんでしょうか。一番上の17番はビーズで編まれていました。現代においても通用するデザインで普通に欲しい。。

 

失礼ながら、ダ ヴィンチの作品のことしか頭になかったのですが、覗いてみてびっくり。義母とともに「かわいい」を連呼して楽しみました。もし機会があれば、ぜひ常設展の方も鑑賞してみてはいかがでしょうか。かわいいもの好きな方におすすめです。

 

 

クラクフ旅行 #7 国立美術館 前編 ~カフェでの休憩&白貂を抱く貴婦人~

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クラクフ国立美術館Muzeum Narodowe)

 

クラクフ国立美術館では2019年12月8日までダ ヴィンチの白貂を抱く貴婦人を鑑賞することができます。今回の見学では残念ながら写真撮影はできなかったのですが、今回は美術館でのカフェなども交えて書いておきたいと思います。

 

国立美術館のカフェ

オシフィエンチムからクラクフへ戻ってきた私たちはお腹ぺこぺこでした。ということでまずはカフェで遅めの昼食をとります。

 

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太い柱が席とレジの間にどっしり立っていて不自然な写真ですがお許しを。カフェではパニーニなどの軽食の他、いくつかケーキも食べることができます。

 

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アボカドとチキンのパニーニ。美味しかったですが、結構ボリュームがあったので一緒に行った義母と半分ずつしました。

 

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カプチーノと(おそらく)ジンジャーケーキ。黒糖のようなシナモンのような不思議な味がしました。別の場所で食べたジンジャーケーキに味がよく似ていたので多分ジンジャーケーキだと思います。。見た目に反してふんわりしていなくて、どうやら柔らかめのビスケット生地がクリームと重ねてあるようでした。結構甘めでしたが、疲れた体にはちょうどいいかも。

 

企画展のチケット

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美術館のチケットは入ってすぐ入口のところに窓口がありそこで買うことができます。通常のチケットは15ズロチ(約410円)ですが、今回のダ ヴィンチの作品を見るためには25ズロチ(約680円)のチケットを買う必要がありました。

 

便利な無料ロッカー

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地下階にお手洗いとクローク、クロークの向かいには無料で使えるロッカーが設置されていました。私たちもここで荷物と上着を預けて見学に出かけました。

 

白貂を抱く貴婦人を鑑賞

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ダ ヴィンチの作品は二階に展示がありました。「Leonardo is here」と書かれた案内に従って登っていきます。

 

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白貂を抱く貴婦人はこの奥に!!!残念ながら強面の警備員が鑑賞する人を睨みつけていたので写真撮影はできず(本当に怖かった)。その絵は非常に暗い部屋の中にぼんやりと浮かび上がるように展示されていました。当時鑑賞者はまばらで3人くらいしかおらず、じっくりと眺めることができました。実際に見ると白貂の細かな毛や筋肉の盛り上がりなどが非常に緻密に描かれていてため息ものでした。モナ リザもそうですが、少女にも眉毛がなく、そのせいか、人間離れした雰囲気を醸し出していて少し怖いと感じてしまいます。私だけですかね。。

チェチリアというモデルの少女は貴族の愛人で貴婦人ではありませんでしたが、彼女の身につけている衣装が貴婦人の着るものだったため、そう呼ばれるようになったとか。今の価値で言うとその衣装はスポーツカーくらいの値段ほど高価だったようです。彼女が抱く白貂はギリシャ語でガッレというそうですが、ガッレというのはガッレラーニという姓の略称で、彼女がガッレラーニ家の娘であることが暗示されています。

 

ミュージアムショップ

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美術館の1階にはミュージアムショップがあります。もちろん白貂を抱く貴婦人のグッズもいろいろとあったのですが、私が目をつけたのは写真の真ん中にあるTシャツ。チェチリアの顔の部分が印刷されておらず、着用した人が白貂を抱いているかのように見える!ここでしか手に入らないレアグッズではと思い、スタッフの方にサイズの在庫を聞くと、残念ながらXSとXLしか残っていないとのこと。展示されていたXSサイズは子ども用かと思うほど小さかったのであきらめました。99ズロチ(約2700円)ということで物価の安いポーランドにおいてはなかなかのお土産品。それにしても肖像画のモデルの顔をトリミングとは大胆なデザインですね。。。訪問される際にはTシャツをぜひチェックしてみてください。

 

ちなみに、白貂を抱く貴婦人の展示室の前には複製画と白貂の置物があって、一緒に自撮りできるコーナーもありました。こういうところは日本と同じですね。次回は常設展について紹介したいと思います。

 

クラクフ旅行 #6 国立美術館への行き方と路面電車の乗り方

2泊3日のクラクフ旅行の目的の大きな目的の1つ、それは国立美術館でダ ヴィンチの白貂を抱く貴婦人を鑑賞することでした。美術館への行き方を駅の構内にあるツアリストインフォメーションで教えてもらったので、書いておきたいと思います。

 

中央駅にあるツアリストインフォで美術館への行き方を教えてもらう

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最近はグーグルマップで検索したり、現地の交通アプリを利用するなどしてあまりインフォメーションのお世話になることがありませんでした。しかし、今回はポーランド語がまったくわからないということでインフォメーションを訪れました。

 

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スタッフの方がすぐに調べてくれ、地図を使って説明してくれました。右上の青い丸で囲ったところが今いるところ(インフォメーション)です。白丸で14、24と書いてあるのが路面電車の乗り場位置及び番号で、青い矢印が進行方向です。左下の赤い星印が美術館の位置です。トラム14もしくは24に乗って10分くらい走ると目的地に着けるとのことでした。とってもわかりやすい!

 

路面電車乗り場へ

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14番のトラムに乗ることにしました。目印はHotel Europejskiというホテルが目の前にあること。

 

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クラクフでは何種類かの車両が走っているようで、写真を見ると奥と手前で形が違います。色味もちょっとレトロな感じ。

 

路面電車のチケットについて

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これがバス・トラムのチケットです。実は空港から電車で中央駅に向う際、間違えてこっちを買っていたんですよね。。。無駄にならずによかった!

このチケットは20分間有効なものと50分間有効なものがありました。美術館へは10分くらいだったので20分の方で問題なし。

 

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街中で買うときは、写真のような売店で購入することができます。これは美術館付近のバス停にあった売店です。

 

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売店で買うとカラー印刷でホログラム付き。レトロで可愛らしいデザインでした。

 

路面電車に乗ったら打刻を忘れずに

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臨場感溢れる画でごめんなさい。。路面電車に乗車したら必ずチケットに時刻を印字します。

 

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この時刻から20分間有効になります。

 

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車内のシートに描かれている絵。ゆるくて可愛い。

 

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ほどなくして美術館(Muzeum Narodowe)に到着しました。

 

路面電車で美術館に行く方法まとめ

・チケットは路上の売店か駅の券売機で購入する

路面電車に入ったらチケットに必ず打刻する

Hotel Europejskiの向い側の停留所から乗る場合は14番に乗車する

・乗車から美術館(Muzeum Narodowe)までは約10分ほど

 

インフォメーションでのレクチャーのおかげで私たちは無事に美術館へたどり着くことができました。困ったときはぜひ相談してみてください。

それでは次回からは国立美術館について書きたいと思います。

 

クラクフ旅行 #5 アウシュビッツ博物館の見学

前回はポーランドクラクフからアウシュビッツ博物館への行き方についてご紹介しました。そして今回はアウシュビッツ博物館の見学について書いていきたいと思います。

アウシュビッツ博物館への行き方に関してはこちらからどうぞ↓

www.et-chandon.com

 

ブックショップでガイドブックを購入

 

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まずはガイドブックを購入しました。軽食をとれる建物の中にもブックショップがあり、そこでも購入できます。

 

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2種類あり、こちらは25ズロチ(約680円)のもの。表紙見開きが折り込んであるのですが、それを開くとアウシュビッツ内の見取り図&ルート案内になっています。裏表紙はビルケナウの見取り図です。このルート案内に沿って見学していきます。

 

お手洗いは2ズロチぴったりで

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入場する前に軽食や本が販売されている建物でお手洗いを済ませることにしました。男女混合で列ができていたので、なにかと思ったらお金を払う列でした。金額は2ズロチです。お札を出して拒否されていた人を見たので、コインを用意する必要があります。

 

入口&荷物チェック

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入口を進んで行くと

 

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荷物検査があります。A4サイズより大きな荷物を持って入ることはできません。先ほどガイドブックを買ったブックショップの横あたりに荷物預かりの場所があったので、大きな荷物はおそらくそこで預かってもらうことになるでしょう。

チェックを抜けたらそのまままっすぐ進みます。

 

アウシュビッツ博物館 

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敷地内に入ってきました。見えづらいですが、このゲートには「ARBEIT MACHT FREI」労働は自由をもたらすと書かれています。

 

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ここに来る前は重苦しい雰囲気が漂う暗くて悲しい場所だと思い込んでいました。しかし、これまでに大勢の見学者が訪れているからか、風がよく通された広い空間にただただ整然と当時の建物が立ち並んでいるだけでした。私たちを迎えた冬の気配が感じられる冷たい空気は、当時の寒さを想像させると同時に、淡々としていて、感情を排した「もの」たち、すなわち遺品や写真などが置かれた場所に相応しいものでした。

 

ここからは少ないですが、私が写真に収めることができた展示を順不同で紹介したいと思います。

 

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尋常でない数の服。。。収容された人たちが着ていた衣服は回収され、産業用の布に使われました。1942年からは収容者たちの髪の毛が剃られ、それらは織物やフェルトの材料として企業に売られたそうです。2トンあると言われる回収された髪の毛の山も展示されていましたが、とても写真を撮影する気にはなれませんでした。

 

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ガス室の模型

 

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ガス室で使われた薬品の使用済み空き缶。なぜドイツ兵はこれらを取っておいたんでしょうか。

 

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没収されたホーロー食器類。上から撮影しているのでこの画ではわかりませんが、実際は深いコンテナのようなものに入っているため、膨大な量が展示されていました。中には大きなたらいもあって、連行されてきた人たちが収容所のことを何も知らずに連れてこられたことが伝わってきます。

 

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1つ1つ名前が書かれたトランク

 

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大人の靴が展示室両サイドに大量に積まれていました。

 

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収容者たちはそれぞれマークを衣服に付ける必要があり、その説明パネルです。私は知らなかったのですが、同性愛者の人々もこの収容所に連行されていたようです。

 

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収容者が寝ていた部屋。布団がないときは藁が敷かれ、その上で寝ていたそうです。

 

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多くの人が銃殺された「死の壁」は1944年に解体されましたが、戦後復元されてこのように供物をそなえたりすることができます。私もここで黙祷しました。

 

写真はありませんが、収容所の監獄の見学で地下に続く階段を降りるとき、とても怖くなりました。また、現在復元されているガス室は暗くて、当時のことを想像してしまい恐ろしい気分でした。

 

ビルケナウ

アウシュビッツ収容所には当時3つの場所に分かれていました。ビルケナウもその1つです。無料のシャトルバスで5分くらい走ると到着します。

 

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ここが入口です。特にセキュリティチェックはありませんでした。入って右手にお手洗いがあり、2ズロチで利用することができます。

 

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ポーランドの農家から奪って収容所にしたというこのビルケナウ。とてつもなく広くて全て歩くことはできませんでした。

 

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この線路が続く先にガス室があります。ここビルケナウでは1942年から1944年の間に100万人近いユダヤ人がガス室で殺されました。

 

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もともと馬小屋だった場所に収容者たちは寝ていました。この中に400人が収容されていたそうです。

 

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用を足すための穴が大量に開けられています。

 

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こうしたバラックが300あまり立ち並んでいます。ひたすら広かった。

 

始めにも少し書きましたが、展示はとても客観的で感情は入っていません。剥き出しのものを受け止めることは正直辛かったです。人類史上最も悪名高い殲滅施設であったはずなのに、ひたすらものや出来事が淡々と描写され、戸惑いを覚えました。その徹底した展示姿勢からは、この虐殺が単に「ナチスドイツが犯した犯罪」という小規模な話ではなく、今を生きている全ての人が考えるべき人類の過ちなのだというメッセージが伝わってきました。そして、これは「遠い海の向こうで起きた過去のこと」という類ではなく、「人が地球上に生きている限り起こる可能性があること」として日本人である私たちに突きつけられている気がしました。

 

見学覚え書き

アウシュビッツ見学所要時間 およそ2時間

・ビルケナウ見学所要時間 およそ1時間

・ガイドブックを購入してそれに沿って進むと効率よく見学ができる

アウシュビッツービルケナウ シャトルバスで5分ほど

 

おまけ:スナックスタンド

アウシュビッツのバス停の横に小さなスナックスタンドがあり、見学の前後に立ち寄ったので書いておきたいと思います。

 

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アウシュビッツに到着した時刻は8時20分頃だったでしょうか。朝ごはんも食べずに始発バスに乗ったので、すぐここで朝ごはんを食べました。サンドイッチは12ズロチ(約330円)ホットチョコレートは8ズロチ(約220円)でした。訪問したのは9月中旬でしたがかなり冷え込んでおり、ホットチョコレートの温かさがとても嬉しかったです。また、見学終了後もバスを待っている間にすぐコーヒー(8ズロチ)を買うことができて便利でした。ホットチョコレート、コーヒーいずれも粉末タイプをお湯で溶かして飲むインスタントなわけですが、なぜか非常に美味しく感じました。

 

アウシュビッツはツアーに参加しなくてもいい。行って自分で感じ取る場所だから。」出発前に夫が私に言った言葉が見学した後わかった気がしました。初めは義母とツアー参加を検討したものの、結果的には自分たちのみで見学してよかったと思います。それは、自分たちのペースで回れたことと、ガイドブックが丁寧に作られているので説明を聞きながらでなくても理解できたからです。ただ、もしツアーに参加していたらガイドの方や他のツアー参加者の方との交流を通じて別の体験があったには違いないと思います。どちらがいいとは言えませんが、1つ言えることは、できることならアウシュビッツオシフィエンチム)に来て自分でこの空気を感じてほしいということです。人はそれぞれ感じることが違います。ぜひ自分で感じたことを反芻し、これから生きていく中で振り返ってみてください。私も10年後、20年後と振り返ってみたいと思います。

 

以上、アウシュビッツ博物館についてでした。

 

 

クラクフ旅行 #4 クラクフ駅からアウシュビッツ(オシフィエンチム)への行き方

今日はクラクフ駅からアウシュビッツ博物館への行き方をご紹介したいと思います。日本語でのガイドツアーに申し込もうと思ってネットで調べたところ、ツアー代金が1人90€(約10800円)と想定を遥かに上回る金額でびっくり。。ということでツアーは諦め、自力で見学することにしました。

アウシュビッツ博物館へはバスで

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クラクフの中央駅(Kraków Główny)にはバスターミナルがあり、地上階と地下階に分かれています。こちらは地下のフロアです。当日バスの運転手さんからチケットを買うこともできるそうですが、今回は事前にここのチケット売り場で購入しました。片道1人15ズロチ≒3.47€(約410円)でした。

 

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アウシュビッツ博物館の開館は朝7:30。そしてクラクフ駅からは1時間30分強かかります。今回2泊3日で色々と予定を詰め込んでいた私たちはもちろん始発(6:20)のチケットを買いました。水色の下線を引いたところが乗車する時間、紫色が乗り場です。スタッフの方は親切で、地上階から発車しますからね、と教えてくれました。オレンジ色が行先です。アウシュビッツというのはドイツ語なので、ポーランド語「オシフィエンチム」と書かれています。しかし、始発に乗る前ってなんだか緊張します。当日は15分前には乗り場にいるようにしてね、とスタッフさんに言われ、余計に緊張。

 

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翌日は朝早めに5:45にホテルを出発しましたが、生憎の小雨模様。晴れることを祈りながら乗り場に到着しました。私は利用しませんでしたが、地上階の待合室にはスナック及びコーヒーの自動販売機があったので、1時間半越えのバス旅に備えることができます。

 

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始発駅にも関わらず、このなかなか大きなバスの半分ほどが埋まったと思います。その後いくつか停留所を停まり、気がついたら席がなく立っている乗客が数名いました。

乗り心地はとてもよかったです。この大きなバスの他、時間帯によってはミニバスが運行されているようですね。

 

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アウシュビッツ博物館に到着しました。雨は止んだようです。

想像していたよりも空気は重たくなく、たくさんの人が出入りしているせいか、とても「開放された」空間という印象を受けました。

 

アウシュビッツ博物館の入り方

アウシュビッツ博物館はツアーに参加することが推奨されていますが、ツアーなしの場合、無料で見学することができます。なお、公式サイトのツアーは9カ国語の中から選択することができますが、日本語は選択肢にありません。日本語でガイドを聞きたい場合は旅行会社が行っているツアーに参加するか、日本人ガイドの中谷さんに直接依頼をするかのどちらかになると思います。ちなみに私たちも中谷さんに連絡を取ってみたのですが、ツアーの予約が入っているとのことでお願いすることは叶いませんでした。

 

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こちらは日付を加工していますが、アウシュビッツ博物館の公式予約サイトのスクリーンショットです。「ツアーが始まる9:00以前に入る場合は予約がなくても入れる」というネット情報を信じて予約なしで行ったのですが(実際入れました)、9:00以前も予約が必要のようです。FAQにはこう書いてありました。

Can I enter the Museum upon arriving without a pre-booked entry pass?

A person who arrives without prior reservation may enter the Auschwitz Museum. An entry pass will be issued on-site. However, entry will only be possible in the first available visiting hour. In periods of high attendance, this may result in a long waiting time.

やはり予約がいっぱいの際は入れる時間帯まで待たなければならないようです。サイトを見ると、7:30、7:45に続いて8:00台は20分ごとに25名の定員が設けられているようなので、心配な方は予約することをおすすめします。

公式予約サイト(波・英)はこちら↓

visit.auschwitz.org

 

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予約せずに向かった私たちは少し休憩してから8:40に入口へ向かいました。無料とはいえ、チケットを発行してもらう必要があります。撮影はさせてもらえなかったのですが、白い小さな(受付2,3名)チケットブースがありました。そこで身分証明書を提示し、写真のようなバーコードがついたチケットを受け取ります。驚いたことに、フルネームがチケットに入力されていました(加工部分)。当日券で名前を入れてもらったのは初めてです。

 

アウシュビッツ博物館からクラクフ駅へ

帰りのバスは到着したバスの停留所と同じところに来てくれます。

 

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時刻表には祝日の注意事項が記載されていますので、イースター近辺で旅行する際は気をつけてください(ちなみにアウシュビッツ博物館はイースターの日曜はお休みです)。

ちなみにビルケナウ行きのバスも同じところから出るので、間違えないように気をつけてくださいね。

 

それでは次回から今回の旅の目的であるアウシュビッツ博物館について書きたいと思います。

 

クラクフ旅行 #3 泊まって後悔したアパートホテル~後編~

前回はクラクフで泊まって後悔した、とあるアパートホテルの様子と料金・立地についてをご紹介しました。今回は本題である、失敗ポイントと今後同じ過ちを繰り返さないための覚え書きをみなさんと共有したいと思っています。

前編を読まれていない方はこちらからどうぞ↓

www.et-chandon.com

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泊まって後悔したアパートホテルのリビング

 さて、問題のアパートホテルは

・2泊2名で約12,300円

・駅から徒歩5分

・掃除が行き届いており清潔

・クチコミサイト8.8点(満点10点)

と申し分ない条件でしたが、ここにしなければ…と後悔してしまいました。

アパートの問題点

それでは、何が問題だったのか、箇条書きにしてみたいと思います。

 

・アパートの鍵の受け渡しや部屋について事前に説明がなかった

・住所が記載されていたものと微妙に違った

・到着後スタッフがアパートに来るまで30分待ちぼうけ

・ソファベッド用のリネンがなく、要請しなければならなかった

・ソファベッドの使い方の説明がなかった

・ドライヤーが1日目夜に故障。要請するも代替品は届かず

・シャワーカーテンのポールとシャワーヘッド台がすぐ取れる

・部屋の中のビデオを放映してよいかと聞かれた

 

私がここに泊まらなければよかったな、、、と思ってしまったのは、到着後にスタッフとのやり取りを頻繁に行わなければならなくなったことと、必要な情報(もの)がなかなか手に入らなかったこと、想定外の事象(ドライヤーが壊れるなど)が起きたことが理由です。今回対応してくれたスタッフは若い男性の方で感じはよかったのですが、必要な情報はこちらから引き出す必要がありました。特に1日目はソファベッドの取り扱いがわからず(単に大きなソファだと思っていた)、ソファの中にブランケットが収納されているなど想像もしていなくてクッションをお腹に乗せて寝ました。。。翌日、リネンは届けてあったけれど、ブランケットがまだ届いていないとメッセージを送ると、ソファの中にあるよ!と。先に伝えておいてほしかった。。

 

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ソファベッドの中に寝具が。。。

 

最後のビデオに関しては想定外過ぎてちょっと何言っているのかよくわからず。。実際にきたメッセージはこちら↓

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リネンがないことに気がついてメッセージを送信し、やり取りしていた際にビデオを放映してよいかという質問がきたわけですが、全く意図がつかめず、ごめんなさい、言っている意味がわかりません、と言って通しました。文字通り受け取るとなんだか気味が悪いですよね。これが本当にストレスでした。

 

アパートホテルに宿泊する際の注意点

アパートホテルにはキッチンがついていて連泊する際や複数人での節約旅行、またはファミリーでの観光に便利です。しかし、たいていは表に看板が出ておらず、住所のみで探し出さなければならなかったり、オーナーと電話でのやり取りが必要であったりするなど、慣れない土地ではストレスも大きく感じます。今回の経験も踏まえて私が感じた注意すべき点をまとめました。

 

・予約時には直近の高評価クチコミがあるかどうかを確認する

・当日通話のできる携帯電話必携

・事前にメールなどで明確な施設の場所や鍵の受け渡しについて確認する

・チェックインの時間について変更があればすぐ連絡する

・壊れている箇所や物品がないかどうかアパートに入室したらすぐに確認する

・初秋~春は暖房が使えるかどうか確認する

・なるべく貴重品は部屋に置いて外出しない

 

 

いつもクチコミはあまり読まずに総合評価しか見ていませんでしたが、直近でよい評価をしているクチコミを確認すべきだと学びました。オープン当時は設備も新しく、評価も高いと想像がつきますが、現在は古くなっている可能性があるからです。

そして、今回の私の反省は受身だったこと。どのようにチェックインすればよいのかこちらから確認すべきでした。当日行けばなんとかなる!と思っていたら30分も待たされることになりました。また、滞在中にいろいろと不備が発覚したのですが、できればスタッフの方とチェックインの際に一緒に部屋を回って物品の状態を確認したいところです。やっとホテルに着いてチェックインができた!とほっとしたいところですが、一息つく前に不備がないか確認するのがベストです。壊れていなくて当たり前、と思うのはやめたほうがよいです。元々壊れていたのに自分たちが壊したことにされるリスクもあります。そして、最後に普通のホテルよりも貴重品に警戒することをおすすめします。セキュリティボックスが置いてあれば別ですが、オーナー以外に何人の人が合鍵を持っているかわからないので用心するに越したことはありません。

 

まとめ

私もそうですが、なかなか予算の都合でよいホテルに泊まれないことも多々あります。そういった場合でも、自分の事前準備や心構えによってある程度快適に過ごすことは可能です。特に海外での旅行では文化の違いや人の気質の違いもあるため、心をいつもの2、3倍は広く、余裕を持たせた状態で臨むと予期せぬことが起こっても楽しむことができるのではないかと思います。今回はこんな宿泊先を選択してしまって同行した義母に申し訳なく思いましたが、義母が不満の素振りも見せずに旅行を楽しんでくれたのでその点 非常に助かりました。

今回の記事がみなさんが一緒に旅行する仲間や家族とよい時間を過ごすための一助になれば幸いです。

クラクフ旅行 #2 泊まって後悔したアパートホテル~前編~

旅行する際、みなさんはどのようにホテルを探していますか?今まで各地でホテルに泊まってきましたが、今回のクラクフ旅行で宿泊した施設が今までで最も失敗したホテル(アパート)だったので、今日はその理由と学んだこと(失敗しないための対策)を紹介したいと思います。

 

泊まって後悔したアパートの室内

今回クラクフでは2泊ここに滞在しました。2名2泊で450ズロチ(12300円ほど)、駅からは徒歩5分ほどと好立地な条件です。まずはどんな室内だったかを写真を交えて紹介したいと思います。

 

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今回はホテルではなくアパートタイプの施設で、住所に到着したら施設の番号に連絡する必要があります。アパートホテルは表に施設名の掲示がない場合が多く、なかなかわかりづらいです。

写真はキッチンダイニングですが、広くて掃除も行き届いています。入口入って右手にすぐこのキッチンがありました。キッチンペーパー、洗剤などの消耗品は少なかったけれども2泊分は十分ありましたし、調理器具やカトラリー、食器類も揃っていました。

 

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続いてリビングです。ここはアパートの4階に位置し、ベランダからは面している大通りを臨むことができます。このソファは実はソファベッドになっていて、ここで私は2晩休みました。クッションはふんだんに置いてあったのでおそらく2人か3人くらいまで寝ることができるんじゃないかと思います。暖房はつきませんでした。

 

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ここは寝室で、一緒に泊まった義母にはこちらの部屋を使ってもらいました。(ベッドは大きく見えますが、2人で休むには少し窮屈なサイズです。)この部屋も暖房はつかなかったそうですが、ヨーロッパは暖房がいつでも使えるわけではないのでまだ時期的に早かったのかもしれません。

 

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バス・トイレ。よく掃除がされていて、清潔さには全く問題ありませんでした。

 

とここまで写真を見て「この広さでしかも駅近!2泊2名で12300円ならお得!」と思われたんじゃないでしょうか。ちなみにウェブサイトでのクチコミ評価はこんな感じでした。

 

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このサイトでは10が最高得点なので、8.8なら割と高評価だと認識しています。

 クチコミも立地もお値段も申し分ありません。しかし、私がここにしなければよかった!と思ってしまったのには理由があります。少し長くなってしまいそうなので、続きは次回に書きたいと思います。

 

クラクフ旅行 #1 バリツェ空港から市内への行き方

先月義母が約3週間滞在していたのですが、その間に一緒にポーランドクラクフまで足を伸ばしました。目的はアウシュビッツを訪れることと、国立美術館にあるレオナルド ダ ヴィンチの白貂を抱く貴婦人を鑑賞すること。今回からはそのクラクフ旅行についてを書いていきたいと思います。今日はクラクフ空港から市内への移動についてです。

 

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ドレスデンからクラクフまでは500キロ以上あるため飛行機で移動します。Eurowingsで1人170€(約20400円)でした。預入荷物なしのバックパック旅行です。

 

クラクフ バリツェ空港から電車のホームへ

市内への行き方はバスの方が安いのですが、インターネットで調べたところ、20分弱で行ける上にわかりやすい電車がおすすめされていたので今回は電車で移動しました。運賃は9ズロチ(約270円)です。

クラクフに到着したら、到着ロビーから出て進んで行くとエスカレーターがあります。エスカレーターで二階へ進み、「train to city」の標識を目印にその先にある電車のホームを目指します。

 

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通路にはダ ヴィンチの白貂を抱く貴婦人のパネルが控えめに設置されていました。

 

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標識がわかりやすいので初めてバリツェ空港を利用しましたが問題なく行けました。

 

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左端が空港で5つ先のメインステーション(Kraków Główny)に向かいます。切符を買う際に駅名がキーワードになるのでしっかり覚えておいてください。

 

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駅のホームに着きました。これから切符を購入します。

 

電車のチケットの購入方法

 

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私は到着ロビーで誤ってバスのチケットを購入してしまったので電車の車内で買い直しましたが、通常は駅のホームの自動券売機で購入します。

 

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車掌さんからチケットを買う場合は現金のみですが、電車の車内(先頭車両だったと思います)にもこの券売機があり、クレジットカードが使えます。

 

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まずは写真のオレンジ色の枠で囲った言語を選択するところをタッチ

 

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Englishを選びます。

 

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1回券を選択します。

 

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なんだかたくさん種類がありますが、先頭の電車の1回券を選びます。

 

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続いても1回券をタッチ

 

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日付と乗りたい電車の時刻に時間を合わせて「Accept」をタッチします。

 

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続いてどこからどこまで乗るのかを選択するために、右上の「END TO END」をタッチ。

 

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出発駅の「Airport」をタッチします。

 

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次は到着駅を入力します。先ほど覚えたメインステーション、Kraków Głównyを選択したいのですが、まずは「K」をタッチし、選択肢に駅名が上がって来たら駅名をタッチします。

 

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先頭の「FULL FARE」の枚数を増減させ、下にある「Next」をタッチ。

 

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1番目と4番目は見た目が全く同じですので、ここは1番上を選択。私は特に問題ありませんでした。ここまできたら後は支払いのみです!

 

私の場合、6種類の切符の中から電車のチケットを選ぶところで初っ端つまずき、その後「END TO END」を選ぶところで「ZONE」を選んで時間を食い、さらに出発駅を選ばないといけないのに先に目的地を入れようとし、お次は目的地に「Kraków Głównyと入れなければならないのに「Główny」と入れて選択肢が出ず、最終的にはたまたまその場に居合わせた日本人の旅行者の方の助力を得て到着するぎりぎりにやっと買うことができました。正直「(簡単な指示なら)英語がわかれば大丈夫」と高をくくっていたのが仇となった気がします。。。リサーチに関しては念には念を入れないといけませんね。

 

市内からバリツェ空港への行き方

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ここからは市内からバリツェ空港への行き方です。中央駅(Kraków Główny)から同じように空港行きの電車が出ています。今回は中央駅の窓口で購入してみました。

 

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窓口の上にある電光掲示板の右側「Departures」を確認します。9:31にAirport行きがありますね。

 

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このモニターに窓口番号が表示されるので、列の先頭の人から順番に表示番号の窓口へ行ってチケットを買う仕組みになっています。

私が並んでいたときは4人くらい並んでいたのですが、すぐ後ろのお姉さんがとても急いでいたらしく、私を飛ばして前の現地民らしきカップルに交渉して抜かしていきました。あのお姉さん間に合ったのかしら。

 

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窓口ですんなりチケットを買うことができました!これで2名分です。料金は行きと同じく1人9ズロチ。

 

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ホームにやってきました。空港へ行く電車なので待っている人たちみなスーツケースを持っています。なかなかホームの掲示が更新されないので不安でしたが、少し遅れて電車が到着。

 

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なんと車内では充電ができました。行きは車掌さんにチケットが違うよと指摘されて焦ってずっと券売機と格闘していましたが、今回はゆっくり落ち着いて座ることができました。

 

まとめ

・電車で空港から中央駅へ行く場合所要約20分

・電車のチケットは9ズロチ(2019年9月現在)

・チケットは駅のホームの券売機/車内の券売機/車掌さん(現金のみ)から購入可

・メインステーションの名前はKraków Główny

・電車の座席には充電できるコンセントあり

 

今回私はリサーチ不足で行きの電車のチケットを買うのにかなり手間取りましたが、同じように困る方が出ないことを祈っています。少しでも参考になれば幸いです!

ボレスワヴィエツでのランチ SEASON BISTRO

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Season Bistro

今日はボレスワヴィエツで昼食を頂いたお店について書いておきたいと思います。屋外席に座ったので写真はテラスが写っていますが、もちろん屋内の席もあります。

 

 

特に下調べせず、人が少なくすんなり入れる所をその場で探して道すがら入りました。英語のメニューもありますが、たまにポーランド語が入っていて全て理解できるわけではありませんでした。店員さんは英語を話してくれたので、メニューを見てわからなかったら話しかけた方がよいかもしれません。

入ったはよいものの、メニューはそこまで多い方ではなく、お客さんが少ないことと、「SEASON」という英語の店名からそんなに美味しい食事は出してくれないのではないかと勝手に想像していました。しかし、私の予想は思いがけず覆されたのです。運ばれてきた料理たちはこちら。

 

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まずは夫が頼んだチーズバーガー 28.08ズロチ≒7.02€(約845円)。非常にお肉がボリューミーで、加えてソースが美味しかったようです。ちょっとシェアするには食べづらい食べ物だったので私は味見しませんでしたが、彼は非常に喜んで食べ、終始、この満足度でこの値段は安い!と言っていました。

 

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私が頼んだサーモンのサラダ 23.76ズロチ≒5.94€(約713円)。こちらもお値段の割には量が多い!ドイツでパックの魚を買うと、大抵塩漬けにしてあって塩っぱいのですが、このサラダは塩っぱくないし、生臭さもなかったです。そして見ての通り、オレンジが入っているんです。果肉の甘さがバルサミコの酸っぱさとよく合っていてとても美味しかったです。

 

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義母が注文した本日のスープ12.96ズロチ≒3.24€(約390円)。スタッフらしき女性が一人でこのスープを食べていたのを見てあれと同じものをください、と注文していました。義母がロシアを訪れた際に食べたボルシチに似ているから絶対美味しいと思う、と待っている間に話してくれたのですが、大当たりだったようです。このピンク色は日本では馴染みがないですが、ビーツの色です。後で調べてみたら、ポーランド語でバルシチ(barszcz)というらしい。値段の割には大きな器だし、中にはじゃがいもも入っていて結構お腹いっぱいになるスープ。一口頂きましたが、とても美味しく深みのある味で、時間をかけて作っているんだろうなと思いました。割と味は濃い目だったので、最後は塩っぱく感じたようでしたが、義母は非常に満足した様子でした。

 

食事が運ばれるのを待っている間は食器店で撮影した写真を見ながら、購入する食器について話していた私たちでしたが、食べ始めてからは皆食事に集中。想像してたより美味しいし安かったので、結果、ポーランド最高!ということになりました。

ポーランドを訪れる機会があったら、ぜひバルシチを食べてみてください。

ポーランド食器の街 ボレスワヴィエツで食器を買う

体調が回復した夫がすぐさま連れて行ってくれたのは、前回ドライブして食事をして帰ったボレスワヴィエツ。前回も本当は食器を見たかったのですが、夕方着いたため見られず。

そのとき入ったレストランについてはこちらの記事を参照ください↓

www.et-chandon.com

 

 今回はボレスワヴィエツで周ったお店4軒の紹介と購入したもの(金額・重量)について、そして私の感じた買い回る際の注意点・ポイントについてを書いておきたいと思います。

 

<目次>

 

 

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ボレスワヴィエツに到着しました。金曜日の昼前でしたが既にたくさんの車が停まっています。ここら辺一帯に陶器のお店が集まっているのでまずは買わずに見て回ります。商品を見てピンときたらすかさず写真を撮っておいて後からどれを買うか考えます。

 

ボレスワヴィエツの陶器屋さん

店内や変わり種+私が好み全開で撮影した商品の写真を交えて訪問したお店を紹介します。

 ①SKLEP FIRMOWY ”STYL”

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ここは綺麗めで上品な絵柄が多く、柄が細かくなるほど高価になっていくポーランド食器の中では緻密な図柄のものを多く取り扱っている印象を受けました。少ないですが、1つの棚では30%オフのセールを行っていました。

 

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中にはこんな変わり種も。

 

②SKLEP FIRMOWYお店群

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①”STYL”の向いには6つの小さなお店が集まっています。

 

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けしの花の赤色が際立ち、青い模様が繊細な食器セット

 

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こんな形のものも。ハロウィンに向けてかぼちゃを象った陶器。中にろうそくを入れて火を灯すのかな。

 

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2階がアウトレットになっているお店もあるので上階もチェックしてみてください。

 

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こちらは割と大ぶりの絵柄がダイナミックに描かれています。このお店が扱っているものは柄がそんなに細かくない分、他店に比べると安かった印象。

 

③ZC ”BOLESŁAWIEC”Sp.z o.o.

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グーグルマップがうまく表示できなかったので、取り急ぎお店のホームページ(波・独・英)を貼っておきます↓

boleslawiec-pottery.com

 

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アーティスティックなペイントが施されたモデルたちの写真が出迎えてくれます。

 

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このテント内はアウトレット商品が並んでいます。

 

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丸みを帯びているからでしょうか。紺色を基調としながらもあたたかい雰囲気のある食器たち。店内商品はスタンダードな水玉模様をはじめ、繊細な柄のティーカップセットまで多種多様でした。

 

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テントの中は15%オフが多かったです。グラタン皿も気になる。。。

 

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こちらもテント。つばめに一目惚れ!

 

④"CER-FAR" 

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ウェブサイト(波・独・英)はこちら↓

ceramikahenrys.pl

 

お店の門構えを撮影できていなかったのですが、Kauflandの横に位置しており、大型バスも停まるスペースがある大きめのお店です。入口までは若干坂のようになっています。

 

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内側にも外側にも細かく模様が描かれたミニボウル。でも下のパンジー柄が個人的にはツボ。

 

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このティーカップ、残念ながら縁がちょっとだけ欠けていたんです。可愛かったけれど断念しました(泣)

 

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豆皿たちがいっぱい!どれを連れて帰ろうか迷う。。

 

 ひとしきり見た後、ランチしながら撮影した写真を見て再度訪問するお店を決めます。

 

購入した食器と金額について

ここからは、熟考して購入したお皿たちと金額を紹介したいと思います!

まずは①”STYL”から迎え入れたこちら。

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ペアでモーニングカップ(ソーサーセット)を購入しました。

元値:42.8ズロチ

→10%オフ 38.52ズロチ ×2つ=  77.04ズロチ

=19.29€(約2315円)※

※クレジットカード手数料込の金額を記載

 

③のZC ”BOLESŁAWIEC”Sp.z o.o.では一目ぼれしたつばめのティーカップを購入。

 

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義母も同じものを購入していたのですが、微妙に絵柄が違っていて1点ものの味わいがあり愛着もわきます。

 

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ソーサーは空のイメージ。よく見るとカップの持ち手にも1羽のつばめが!

 

元値:49.5ズロチ

→25%オフ 37.13ズロチ×1セット

=9.09€(約1090円)※

※クレジットカード手数料込の金額を記載

 

④"CER-FAR"では迷った末に柄で揃えました。

 

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まずはグラタン皿?と豆皿です。最初はグラタン皿が気になって、気がついたらお揃いじゃない?ということで全て持って帰りたくなり、決めました。

 

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そうなんです。。。ティーカップ&ソーサーまでありました!ちょっと子供っぽいかなぁとも思ったんですが、使っているところを想像して気分が明るくなったので買い、ということで。それぞれ別の売り場に置いてあったのですが、お揃いだとわかるとつい一緒にしてあげたくなってしまったんですよ(言い訳)。

 

豆皿:16.5ズロチ≒4€(約480円)

グラタン皿:98.9ズロチ≒24.4€(約2930円)

ティーカップ&ソーサー:54.8ズロチ≒13.5€(約1620円)

+クレジットカード手数料4€くらい

 

 

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勢ぞろいさせてみました。全部で74.45€(約8940円)です。日本で買おうとすると2.5倍くらいの値段がかかるので、一度ボレスワヴィエツに来たらいくつでも欲しくなってしまいます。どれもこれも可愛くて目移りしてしまいましたが、最終的に吟味してこの子達を迎え入れました。

 

重さ

・モーニングカップ&ソーサー 560グラム×2

ティーカップ&ソーサー(つばめ) 510グラム

ティーカップ&ソーサー(花柄) 420グラム

・グラタン皿 870グラム

・豆皿 75グラム

 

<総重量 2995グラム>

ポイント

・店によって柄に特色がある

・お店を複数軒回って好みの柄や形の食器を把握する

・欠けているものや、絵柄がかすれているものもあるので要注意

・気に入ったものを撮影し、撮影した写真を見比べて最終決定する

・迷って選べない場合は買う

・ただし割とずっしりした食器なので買いすぎ注意

 

絵柄や形は多種多様でどのお店に行っても迷います。始めに少し書きましたが、写真を撮影しておいて、休憩しながら写真を見て選ぶと買いすぎを防ぐことができます。でも、どうしても気に入って外せない場合は買うことをおすすめします。この機会を逃すともう二度と出会えないし、かなり安いので、後で後悔するよりは買って後悔したほうがいいと思います。(あくまで悩みぬいた上での話ですが。。)また、重たい部類の食器なので、ティーカップ&ソーサーだけで500mlペットボトルくらいあると思って想像してみてください。

 

以上、少し長くなってしまいましたが、ボレスワヴィエツでの食器店巡りでした。次回はこの日に休憩&ランチに入ったお店が美味しかったので紹介したいと思います。