ドイツ生活 徒然記

ドイツでの生活も6年目がスタート。日々体験したことや感じたことを書いていきます。

ドイツで盗難 地下倉庫がやられました

こんにちは。お久しぶりです。ぼーっとしていたらあっという間に8月も終わり。今年はもうあと4ヶ月しかありませんね。最近はSPYxFAMILYにはまり、3周くらい読んでしまいました。ということで本当にぼーっとしてました(笑)

さて、今日は結構前(6月)に起きた話なのですが、記録のためにここに書いておきたいことがあります。

 

<目次>

ドイツの地下倉庫ケラー

ドイツのおうちにはケラーと呼ばれる地下倉庫が備わっていることがあります。私の住んでいるアパートにも地下に洗濯機置き場、自転車置き場、ごみ置き場、地下駐車場に加えてケラーのスペースが設けられています。上記は居住者の共有スペースで、入居している人しか入れません。

 

ケラーで事件発生

我が家はケラーを文字通り物置扱いしているので、しょっちゅうケラーを訪れるわけではありません。たまたまスーツケースを取りに行ったときに衝撃の光景が…

嫌な予感

はい、なんだかおかしいです。アップでもう一度。

 

ねじ切られた金具

ケラーの扉に付けていた錠前。ものの無惨に意味をなさなくされています…。

 

ケラー盗難を隣人に報告

幸いなことにスーツケースは盗られていませんでしたが、ケラーの中はダンボールやクリアケースに仕舞っていた冬服やその他の服が散乱し、大々的に荒らされていました。気が動転した私は夫に報告した後で夫婦揃って隣人に相談。私達の信頼するマダムは不在でしたが、ドレスデン近郊に住んでいる息子さんがたまたま居て、現場も一緒に見てくれました。どうやらお隣さんのケラーも同様にやられていたようで、そちらは既に修繕が終わっていました。息子さんの話によると、母親から泥棒の話は聞いていて、2週間ほど前に押し入られ、警察にも被害届を出しているとのこと。彼は私達のために警察に電話をしてくれ、さらには英語が話せる警官を寄越してくれるよう依頼してくれました。

ケラー盗難被害

その時既に夜20時頃だったと思いますが、警察が来るまで時間がかかるということで、何が盗られたのか確認作業をし、警察に状況を説明するために被害と時系列を絵を交えて整理しました。結果、盗られてしまったものは結構あって、

  • 極寒対策コート
  • スキージャケット
  • スキーパンツ
  • 結婚式後の食事会で着た花嫁衣装
  • 冬の家用ワンピース

…思い入れがあるものばかりでした。金額にしてざっと総額1000ユーロくらいの被害に。ジャケットとコートはクリーニングに出したばかりで、クリアケースを買って収納した後、おそらくケラーへ移した直後に盗られたものと思われます。

ケラーは先の写真でも少し写っていますが、完全に密閉されているわけではなく、木の格子でできた扉と壁で作られているので中が少し覗けてしまう状態なんですね。私たちのアパートにはケラーが2室あり、それぞれがこの格子でできた壁を仕切りとして中に10軒分の物置が配置されています。見たところ、私たちの一画、マダムの一画、そしてもう一軒分が押し入られたようです。物置には一軒ごとに番号が振られていますが名前は書いていないので、マダムは、まさか隣人のところがやられていたとはわからなかったとのこと。アパートも被害が出たことを掲示したりしないので、私たちも実際に見るまで押し入られていたことに気が付きませんでした。

 

警察が到着〜

ようやく警察が来てくれたのが夜23時をまわったくらいの時間でした。到着前に電話で、遅くなってしまったけれどまだ訪問して大丈夫か確認されました。当時3名の若い警察官が来てくれ、1人英語が若干話せる(らしい)ということでしたが、私がドイツ語が堪能ではないものの、理解はできるとわかると一貫してドイツ語で進行(汗)現場と盗まれたものを確認されました。私たちが無くなったものを点検した後だったので、指紋を取ることはもうできないと言われ、パトカーに戻って身分証明書を求められました。また、既にマダムが被害届を出していたので、同じ事件番号をもらい、保険請求にはこの番号が必要だよと教えてもらいました。盗難にあったジャケットたちのレシートはあるかと聞かれましたが、数年前のレシートなんて保管してありません。後でメールで送ってもいいよ、ということだったので、盗られたものの写真や家計簿及び銀行口座の引き落とし履歴から探し出した金額を資料としてまとめ、もらった名刺のアドレスに送りましたが、返信はありませんでした。ちなみに、そのまとめた資料については保険会社にも提出しましたが、未だに補償は受けられていません。

誰が盗みに入ったのか?

先に述べたように、このケラーは住民しか利用できませんし、そもそも鍵がないと入れません。夫はもう10年以上このアパートに住んでいますが、盗みに入られたのは初めてだと言います。入居している人たちは、老夫婦か小さい子供がいる若いファミリーがほとんどで、近辺の治安に不安を感じたこともありませんでした。荒らされた状況を見るに、奥の方に仕舞ってあったものが無傷だったことと、手に取りやすい服のダンボールがぶちまけられていたことからかなり急いでいたことがわかります。

侵入経路として1つ考えられるとすれば、地下駐車場に入居者が入庫する際、ガレージの入り口が開いたところへ後ろに続いて侵入することでしょうか。駐車場に入り、ケラーの入り口の鍵をどうにか解錠できれば、個々の物置の鍵は先の写真の通りですので、ねじ切ることは工具があれば容易いもの。

あとはあまり考えたくありませんが、住人が犯罪集団を手引しているか…。

 

アパートの大家の対策と私たちの対策

おそらく以前も空き巣被害があったようで、ちょうどアパート全体では共有部分の鍵を入れ替えする作業が進んでいました。しかし、鍵を入れ替えた直後にまた泥棒が入り、再度新しいカギが手配されることに。8月に入ってから新しい錠前に交換されたので、通りすがりの空き巣たちはこれで侵入はできないはず。

私たちの物置は修繕の人が来てくれるまで時間がかかったので、頑丈な自転車のチェーン(絶対にねじ切られないやつ)を格子の隙間に通してロックすることに。修繕が終わってからも念のため二重ロックを続けています。もっぱら盗られるようなものはもうないのですが…。

 

今回の学び

・ケラーは定期的にチェックすべし

・治安がよいエリアでもなにが起こるかわからないと心得る

・警察からは事件番号をもらって保険会社に届ける

・施錠は厳重に

 

ドイツのドアは以前インキーの話を書いたように、鍵をかけなくても閉まってしまいます。ただ、鍵をかけると、開ける際に2回カチャっと音がするまで回さなければ開かないのに対して、鍵をかけていない状態で開ける場合には45度くらい鍵を押回しただけで開きます。家の扉もケラーの扉も同様な作りなので、これからはきちんと施錠しなくてはと心に誓いました。

今でこそ冷静に当時のことを振り返ることができますが、休暇前で仕事も旅行の準備も忙しく、心に余裕がない状態で空き巣にやられた物置を目の当たりにしたときは本当にショックでした。ドイツで警察のお世話になることも初めてで、夜遅くに来た警官にドイツ語で説明したり聞いたりしなくてはならず、思い返しただけで疲れる出来事でしたね。盗られたものは返ってきませんし、こんな想いをするのはこりごりなので、防犯対策に気をつけようと思います。みなさんもどうかお気をつけてください。

 

今回はちょっとショッキングなお話でしたが、私は元気に変わらずやっております!ちょっとブログサボり期間ができてしまいましたが、ぼちぼち書いていこうと思いますので、ぜひぜひまた遊びにきてください〜^^