10月ももう半ば、段々とドイツの寒い季節が今年も輪郭を現しはじめました。今年の2月から仕事を始めてもう少しで9ヶ月、いろんなことがあって時間が経つのがあっという間でした。今週もドイツで作ったn26のクレジットカードでびっくりするようなトラブルがあって気がついたらもう週末。せっかくなのでブログに残しておきたいと思います。
<目次>
- ドイツでクレジットカードを作る
- n26のクレジットカード申し込み
- n26クレジットカードで不正使用トラブル発生
- n26クレジットカードのブロック方法とセキュリティを強化する方法
- ドイツのn26クレジットカードがハッキングされた原因と今後の動き方
ドイツでクレジットカードを作る
今までネットショッピングをするときは日本で作ったクレジットカードを利用していたのですが、せっかくならドイツでクレジットカードを持とうと思い、様々なカードを比較してバークレイカードに申し込みをしました。ところが、待てど暮らせど連絡が返ってきません。問い合わせを送ったところ、残念ながらご要望には応えられませんという旨の返信が。カードにまつわる記事を色々とドイツ在住者のブログから探して読んだところ、クレジットカードを作成するには履歴が必要かも?という内容に当たりました。カードを持たせる信用に値するかどうか、今までのカード決済履歴を確認して決める、ということだと思うのですが、もしそれが本当ならドイツでクレジットカードを作るのが初めての私はどのクレジットカード会社からも弾かれてしまいます。ということで、最終的にはn26というオンラインバンクのチャージ式クレジットカードに申し込みをしました。
n26のクレジットカード申し込み
n26はベルリンで2013年に生まれたフィンテック(ファイナンス・テクノロジー)のスタートアップです。誰でも銀行口座を簡単につくることができることから、ヨーロッパ在住者からの人気が非常に高いオンラインバンクなんです。私の場合、9月2日(水)の夜にオンラインで申し込みとアプリダウンロード、スマホのペアリングをし、9月5日(土)の夜にオンライン通話で本人確認を済ませたら9月11日(金)にはもうクレジットカードが家に届きました。
こちらが届いたときの封筒。番号のところは後からマスキングテープを貼っていますが、本当にこの状態(開けたらカードが裸で入っている)でした。
実際に届いたカードはこんな感じで半透明のおもちゃのようなカードでした。
アプリではアップルペイの登録なども行えますが、作成できたことにとりあえず満足したので、アプリにログインしたのは登録時にカード発送のための入金をしたときと、オンラインショッピングの支払い承認のときくらいでした。
しかし、もっとアプリをしっかり見ておけば…と後悔することになるとはこのとき知る由もなく。。。
n26クレジットカードで不正使用トラブル発生
今週水曜日、仕事終わりにふと携帯を見るとn26のポップアップがロック画面に出ていました。
不審に思ってアプリを開くと、全く買った覚えのない内容の引き落としが実行されていました。
外国のECサイトから0.5ドル相当の商品が買われたようです。同僚に「誰か私のお金で買い物をしたみたい…」と話すと、「そういうのは始めは少額で始まって気が付かないうちに額が大きくなるから早くカードをブロックしたほうがいい。電話してあげようか。」と言ってくれました。帰りのトラムの待ち時間に停留所で一緒にカードのブロック方法を調べてくれ、アプリからブロックできることがわかりました。
n26クレジットカードのブロック方法とセキュリティを強化する方法
その後帰宅し、無事にカードをブロックすることができたので、そのやり方と不正利用を防ぐセキュリティ面の強化方法をここに書いておきたいと思います。
ホーム画面の右下にあるActionsというアイコンをタップすると、画面遷移でセッティングができるページへ移ります。
まず、ロック方法はとても簡単でした。青い枠で囲ったアイコンをタップするだけです。セキュリティを高くするために必要なことは、下の赤枠で囲ったスライドを写真の状態にするだけです。アプリをインストールした段階ではオンになっているので、これをスライドしてオフにします。私はアプリのこの機能を知らなかったのでクレジットカードを使わないときもずっとオンになったままでした。
ブロックした後にカスタマーサービスへメールで不正利用についてと、新しいカードをオーダーするのにコストがかかるのかを問い合わせして現在返信待ちです。
しかし、無事にロックができた翌日、またn26クレジットカードのアプリから通知が届き、今度は1376.60ユーロ(約16万5千円)相当の買い物が行われようとしたようです。調べてみるとOPODOはオンライン旅行代理店で、おそらく飛行機のチケットかなにかでしょう。カードをロックできていなかったらと考えると…とても恐ろしいです。
ドイツのn26クレジットカードがハッキングされた原因と今後の動き方
カードをブロックしてからもなお、不正利用未遂の履歴通知が届く私のクレジットカード。インターネットショッピング時の情報がハッキングされたことは明白です。ただ、9月にカードが届いてから使ったのはわずか2回、カルフのシューズとマザーハウスのお財布のみです。カルフは老舗のスポーツシューズショップ、マザーハウスは今年7月にオープンしたばかりの新しいお店。オンラインショップに脆弱性があるとしたら後者かも。。。しかも、シューズは9月中旬の買い物でしたが、10月に入ってお財布の買い物をした12日後に今回の不正利用事件が起こったわけなので、なおさら後者があやしいわけです。ひとまず、私が利用した上記2件のサイトにEメールを送って調査を依頼したいと思います。特にマザーハウスはこれからも買い物をしたいので、安心して利用できるようにチェックしてもらおうと思います。また、警察への届け出についても、どの窓口へ行けばよいかなどを調べて行いたいと考えています。
※上記の理由から現在マザーハウスのお財布関連記事とカルフシューズの記事は非公開となっています。ご了承ください。
ドイツでクレジットカードのトラブルで困った人がいたら参考になればと思い今回記事を書きましたが、正直自分にこんなことが起こるとは全く思っておらず本当に驚きました。私の場合、同僚たちが冷静に一緒に解決方法をその場で探してくれたので落ち着いて対処ができましたが、ショックは大きかったです。そして、n26の場合、アプリをスマホにインストールすることが銀行及びクレジットカード利用に必須なので、不幸中の幸い、今回アプリからの通知で気が付き、迅速に対処することができました。こんなことが他の方に起こらないことを祈っています。