水不足が心配されるヨーロッパですが、ここ数日ドレスデンは雨が草木をリフレッシュさせています。久々に虹を見ることができました。
ドイツの至るところで川の水位が下がっているという報道を目にしますが、雨のおかげか、今日のエルベ川はそこまで水位が低いとは感じませんでした。源泉が枯れたりしている川もあると考えると結構危ない状況ですよね。今日の雨は恵みの雨でした。
さて、話は変わりますが、実は7月に2週間ほどお休みを取って約3年ぶりに日本に一時帰国することができました。今日は帰国時に滞在した三重県VISONについて書いておこうと思います〜。
<目次>
VISON(ヴィソン)とは
三重県多気町に2021年7月にオープンした複合商業施設です。ヴィソンというのは「美(しい)村」から由来する造語とのこと。敷地面積54ヘクタールにはテーマごとに区切られた5つのエリアが設けられ、宿泊施設や温泉、野菜の農園や市場、味噌や出汁など日本の調味料、そしてスイーツなど「癒・食・知」を体感できるスポットとなっています。
ホームページ:
VISON Beautiful Village in TAKIVISON Beautiful Village in TAKI
宿泊したホテルVISONについて
ヴィソンの敷地内で標高が一番高いところにホテルヴィソンのフロントと宿泊者用の駐車場があります。車で行ったのですが、途中フロントの人に電話したり、警備員さんに聞いたりして山頂(?)に無事たどり着きました。
ホテルヴィソンは最上階の10階にレストランとフロント、そして斜面に沿って建てられた客室で構成されています。
ホテルのフロントの向かい側にガラス越しに見えるのが温泉とレストラン『笠庵 賛否両論』が入る別棟です。
写真には写っていませんが、屋外に配置されたエスカレーターで斜面を登ることができるようになっており、エスカレーターで登った後、宿泊者は自分の泊まっているフロアにルームキーでアクセスが可能です。
まだ開業して1年ほどのため、施設はとてもきれいでした。
フロントのある10階から滞在した部屋がある2階へはエレベーターで5階まで降り、さらにエレベーターを乗り換えて2階まで行きます。
施設内にはところどころにアート作品が飾ってあったりします。特に注意や禁止事項もなさそうで、この写真のオブジェなんかは子どもがどたどたと上に乗って走り回ったりしているのを見かけました(笑)
飾ってあるアート作品やコンクリート打ちっぱなしが生み出す雰囲気がなんだか直島のベネッセハウスに似ている気がしましたね。
入り口は結構しっかりした作りですね。そしてルームキーはこんな感じ。
ルームキーにも木材(?)が使われていてこだわりを感じます。
そして、いよいよお部屋です!今回はツインルーム2泊です。
ソファもあって十分な広さがありました。
バルコニーからは向かいのマルシェやスイーツエリアが見えます。
洗面台の照明がちょっと暗めで身支度には向いていませんでしたが、清潔できれいなバスルームでした。
すっきりしたデザインのシャワーとアメニティ
きれいな湯船。ヨーロッパでは浴槽がある部屋に宿泊するには結構リサーチが必要ですが、日本だと備えられている部屋が多くてほっとします。VISONには温泉もありますが、部屋にこうしたお風呂があると安心。ちなみに別棟の温泉は宿泊者はルームキーを見せれば入り放題です。
トイレのペーパーホルダーがシンプルでおしゃれ
3人まで泊まれるお部屋だったので、3人分用意されていました。
館内着とパジャマ、館内履きに加えてスリッパが置いてあります。館内着は大きさが大きいものと小さいものが置いてありました。メンズとレディースですね。
一見作業着みたいですが、デニムっぽい見た目でかわいい雰囲気もあります。写真だと黒く見えますが、実際には1つ前の写真の青色が近い色味です。
青いパイピングが可愛らしいパジャマ。着心地よかったです。
伊勢茶とホテルヴィソンオリジナルブレンドコーヒー。コーヒーを室内でいただきましたが、飲みやすくて美味しかった!販売はされていないようだったのですが、売ってたら買っていたかも。
こちらがアメニティセット。手提げのポーチに入っていました。
- ヘアブラシ
- コットンパフ
- 歯ブラシ
- ボディタオル
- 綿棒
フロントにスキンケアセットをお願いすると頂けるアメニティ。
昔使っていた香水がデタイユのものだったのでちょっと気分が高揚しました♪
チェックインのときにいただけるパンフレットには地図や各エリアの案内が掲載されています。
朝食についての案内です。今回フロントがあるホテルヴィソン10階のレストランIZURNで2日とも予定していましたが、夜に笠庵 賛否両論で食事をした際に美味しかったので2日目の朝は賛否両論に変更してもらいました。ちなみに、IZURNの朝食は他のレストランよりも料金が高いらしく、差額の返金ができないそうです。でもどちらもとても美味しくて大満足でした。
この案内の裏面は滞在時の注意事項やWI-Fiのパスワードなどが記載してあります。宿泊者は駐車場が止め放題になるのですが、その特典を利用するには裏面に記載のQRからオンラインで車のナンバーを登録する必要があるので要注意です。(チェックインのときにすべてスタッフの方から説明があるので忘れることはないと思います。)
ホテルレストランIZURNの朝食と笠庵 賛否両論の朝食
ここからは朝食の様子を写真メインで御覧ください。
IZURNの朝食
飲み物たち。オレンジジュースとぶどうジュース、コーヒー、牛乳、お水があります。
ごはんが固めだったこと以外は大満足な美味しさでした。今回パンを食べていませんが、どれも美味しそうだったので、もし今度泊まる機会があればぜひパンを食べたいですね。
笠庵 賛否両論の朝食
賛否両論は温泉のある棟にあるので、一度フロントのある10階へエレベーターを乗りついで移動し、外へ出て向かいにある温泉の建物へ移動しないといけません。
移動はちょっとだけ面倒ですが、移動する価値ありです。鯛茶漬けなのですが、この鯛がとっても美味しいんです。茶漬けにするよりそのままナッツソースで食べてしまいたいくらいでした。この品目の多さも贅沢ですよね。久々の日本で日本食を堪能することが割と重要な私の中でのミッションだったので、和を楽しめた食事でこちらも大満足でした。
泊まってみて感じたこと
ここからは、個人の感じたことではありますが、私の印象を書いておきたいと思います。
ポジティブ
- 施設が新しくてきれい
- 別棟温泉の露天風呂の景色が最高
- アメニティや館内着などにこだわりを感じる
- 館内の自販機でクラフトビールが買えてちょっと嬉しい
- 洗濯機あり
- うなぎのルームサービスがある
日に限定数ではありますが、VISON内にある四代目菊川のうな重がルームサービスで頼めます!2泊したのですが、2日目の夜は暑さにやられて外に出たくない気分だったのでちょっとゴージャスに頼んでみました。これが大正解で、お店に並ばずして美味しいうなぎが食べられて非常に満足。
ホテル内ということでやっぱりお値段はしますが、伊勢角屋のクラフトビールが自販機で売っていました。ちなみにVISONに入る前にあるコンビニでも売っています。
ネガティブ
- 救護施設や設備がない
- コンビニがVISON内にない
- エレベーターの乗り換えがちょっと面倒くさい
- 別棟の温泉がちょっとぬるい
一番困ったのは救護施設がないことでした。一緒に行った母が怪我をしてしまい、ホテルのフロントに助けを求めたところ、救急箱などは置いていないとのこと。包帯、絆創膏、はさみ、保冷剤をかき集めてスタッフの方が持ってきてくれましたが、やはり応急処置や熱中症などの救護室はVISON内にあって然るべきかと感じました。また、VISONに買い物や泊まりに来る人たちはもちろん、働いている人たちの安全を守るためにも救護設備の設置は急務だと思いました。サブマネージャーの方が対応してくれたので上申してくれるよう頼みましたが、その後検討してくれたでしょうか。今後に期待です。
一緒に行ってくれた母は着いてすぐに怪我をしてしまったことも影響してか、ホテルのスタッフの対応が仰々しすぎだということであまり気に入ってもらえませんでしたが、個人的には清潔感とリゾート感があってスタッフの対応もみな一生懸命だったので好印象を受けました。ゲストハウスのようなフレンドリーさを求める人にはちょっと合わないかもしれません。
ホテルヴィソンツインルーム2泊2名のお値段
公式サイトで素泊まりという選択肢がなかったので、朝食&エグノンチーズタルト付のプランを選びました。平日に2名でツインルームに2泊したところ、1泊37800円で、2泊で75600円(税込)でした。温泉は入浴料800円なので、温泉入り放題、かつ朝食代込でこのお値段は決して安くはありませんが妥当かなと思います。
ちなみに部屋は狭くなる&バスタブなしとなりますが、もう少しリーズナブルな旅籠ヴィソンという別のホテルもあります。旅籠ヴィソンはホテルヴィソンとは違って斜面ではなくエスカレーターの降りた先、商業施設と並ぶロケーションなので、時間があまりない人はこちらのほうがいいかもしれません。旅籠ヴィソンはこんな感じ↓
いかがだったでしょうか。今回日曜と月曜の2泊のため人も少なく、かなりのんびりと過ごすことができました。まだオープンして1年ほどだということもあり、どこもかしこもきれいでした!日本人はもちろん、外国人が喜びそうな和のお店が目白押しで、これから観光客が増えるかもしれません。ただ、免税対応が現在行われていないようなので、今後対応に期待です。
しばらく日本一時帰国のときの様子をブログに書く予定です。ドイツ徒然記ですが、何卒ご了承くださいませ〜^^