ドイツ生活 徒然記

ドイツでの生活も6年目がスタート。日々体験したことや感じたことを書いていきます。

ドイツで日系アメリカ企業に転職しました

8月に入りましたが、なんだか涼しい日が続いて夏が終わりそうで不安なドレスデンです。ドイツの夏はほんとうに一瞬なので、意識して満喫しないとすぐ終わってしまって悲しくなります。さて、今日は転職して1週間経ったので私の状況について書いておきたいと思います。

<目次>

ドイツで転職 事務職から事務職へ

もともと大学は国際文化学科を卒業し、新卒で入った会社では営業をしていたのですが、ドイツで営業職に就くことは考えていませんでした。とにかくなんでもできることをやる、というスタンスで仕事探しをして、事務職を見つけてドレスデンで1.5年働きました。ドイツでは自分の大学での専攻と職歴は一致していることが望まれるらしく、私のような学歴の場合には仕事探しが非常に難しいと思われます。ですので、専門知識を持たない私を雇ってくれた以前の職場には本当に感謝しています。今回転職を決意した理由は、転職先が日英に加えてドイツ語を必要とする職場であること、チームではなく1人で全て回していく(=責任を伴う)仕事であること、この2点に挑戦できる職場であることが大きな理由でした。

 

コロナ禍の今は基本テレワーク…OJTはリモートで!?

私の上司(スーパーバイザー)は(おそらく)ロシア人女性で、基本的にベルリンで仕事をしており、月に1度ドレスデンに来るとのこと。出社初日には午前中に私のミッションなどの説明をしてくれた後、ドレスデン所属のエンジニアの方たちとランチを一緒にとって職場に戻ると、休暇中の家族のもとに戻るからということで「また9月にね」と退社されてしまいました。その日の午後は私のラップトップと社用携帯が届いたので、そのセットアップを行い、アメリカ本社とオンラインで繋いでオリエンテーションオリエンテーションを聞いてわかったのですが、基本的には現在家でみなさん仕事をされているということで、ランチを一緒にとったエンジニアの方2名も、通常はテレワークで、顔合わせのために来てくれたようでした。ドレスデンオフィスには事務員の方が1名いたのですが、その方が辞められてからは私が2代目の事務員ということで、実質オフィスの責任者として大家さんや掃除業者、カーリース、インターネット、電気、水道などの管理を任されたという認識です。ただ、上司は通常ベルリン在住なので、手紙や請求書などの対応についてわからないことは一つ一つ電話で確認していかなければなりません。また、クライアントへ届ける必要のある部品などの輸出入手配も私の任務となるため、これからは実際に動いていく案件をメールを追いながら学んでいくという形になりそうです。

 

勤務形態は自由!?すべて自分次第

勤務時間は週35時間を超えたら残業時間となり、その35時間の配分は個人に任されています。タイムカードやオンライン上のログもないため、毎週ウィークリーレポートという勤務レポートを上司に提出します。ただ、上司から出社時間などの指示は一切ありません。オリエンテーションでHR(人事担当)からは、通勤で人との接触を避けるためになるべく家で仕事をするようにとの説明を受けました。しかし、オフィスに届く荷物を受け取るのも私の仕事なので、ひとまず午前中は出社して、午後は家で仕事をすることにしました。アメリカとの時差の都合上、オリエンテーションが18時から開催だった日は、週合計が35時間以内になるように1日の勤務時間を調整。全てが自分の裁量に任されているので、なにもわからない初日から頭は回転しっぱなし。現在週二回ドイツ語の授業にも出席しているため、非常に消耗した1週間となりました。

同僚について

ドレスデンにはエンジニアの方が4人と事務員私、そしてベルリンにオペレーションマネージャーの上司の合計6名で、アメリカ本社の人数を合わせると大体30名強ほど。ドレスデンのメンバーについてはイタリア、(おそらく)イギリス、ドイツ、日本、ロシアと国際色豊かです。本社の名簿を見た感じでは日本人と思われる人が多いですが、同タイミングで入社したエンジニアの方とオリエンテーションで顔を合わせたところ、日本人の名前ではあるものの、ネイティブの英語を話していたので名前ではバックグラウンドを量れないなぁと思いました。一度IT研修の回がオリエンテーションであったのですが、「英語と日本語どちらがよいですか」と講師の方から聞かれ、全員が「どちらでも」と返答したのが印象的でした。ということで、基本社内メールは英語で、日本語で来た場合は日本語で返すようにしています。

 

1週間勤務した感想

今まで勤めた会社の中で自由度が一番高いのですが、逆に自分で全て考えて動く必要があるので、それに慣れるまでは大変だなという印象です。例えば、仕事に必要なものは資材部などに買ってもらうのではなく、一定額以下であれば、会社から支給されるクレジットカードで自分で決済を行います。私はオフィスの家具なども手配しなければならないので、金額によっては会社の資産となるものを購入する可能性もあります(その場合は社長承認が必要)。今までは自分が頼る側でしたが、頼られる側、総務/経理/人事的な立場になるということで、少し緊張しています。一緒に働く人たちがスムーズに仕事ができるように、また快適な環境で安全に仕事ができるように主体的に動いていきたいと思います。