ドイツ生活 徒然記

ドイツでの生活も6年目がスタート。日々体験したことや感じたことを書いていきます。

ドイツで働く 転職後1ヶ月働いて感じたこと

ドレスデンは既にダウンジャケットが必要になってきましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。確かに8月ももう終わりで来週には9月が始まるのですが、それにしても寒い。昨日ついに暖房を入れてしまいました。さて、今日は転職して約1ヶ月経ったので、今の自分の状況を記録に残しておきたいと思います。

1ヶ月経験してみてまだ慣れないこと

今回就いた職業はオフィスアドミニストレーターという役職で、オフィスの管理者というとわかりやすいかもしれません。日系米国企業のドイツブランチという若干複雑な事情から起こる特性や、初めて経験する人事総務経理系のお仕事から来る戸惑いなどを書いておきたいと思います。

ホームオフィスの推進

オフィス管理者という立場から、郵便物の受け取りなどオフィスに居たほうが都合がよいこものの、なるべく通勤を減らすようにと総務部のほうからは言われており、どうやったら一番効率がよく仕事ができるのかを模索しています。勤務場所、勤務時間が決まっておらず、週35時間であれば自分の都合に合わせて働けるというのは初めとても魅力的に感じたのですが、慣れるまでまだ時間がかかりそうです。

3つの時間帯(日本、アメリカ、ドイツ)で動いている人たちと仕事をする

ドイツは現在Central European Summer Time (CEST) 中央ヨーロッパ夏時間です。日本標準時間はCEST+7時間、本社があるカリフォルニアは現在Pacific Daylight Time(PDT)太平洋夏時間でCEST−9時間です。なので、グループの本社がある日本と会議があるときは、CESTの朝、現地法人の本社と会議をするときはCESTの夜に会議を催すことになります。それらの時差を意識してミーティングを組まなければなりませんし、問い合わせを送ったら大抵翌日にしか返答はもらえません。ただ、現在は現地法人の本社の社員はほとんどが家から仕事をしているため、現地時間の朝7時(ドイツ時間16時)からミーティングをさせてもらったりとこちらの時間に合わせてもらっています。

一番慣れないのは、夜に社用のスマホにメール通知が届いて終業時間を過ぎてからもメールが気になってしまうこと。慣れてきたら無視できるようになるのかもしれませんが、ついついスマホを開いてしまいます。

責任・仕事の境界線

私は日本で営業職をしていたということもあって、「自分のことは自分で」という意識が割と強い気がします。しかし、今回総務人事経理部門の人間になって、仕事や責任の境界線の設け方を変える必要があり、それもまだ慣れていないことの一つです。例えば、隣国に出張するとなった際に、隣国でのCovid19に関わる制限を調べる必要があります。入国、出国に関わる制限はもちろん、滞在中気を配らなければならないことなどを出張する本人に伝えることも私の仕事の一つです。ただ、調べて伝えても、事前に準備する書類などは本人が状況に合わせて整える必要があり、どこまで面倒を見る必要があるのか、まだ境界線がわかっていません。また、下調べをするにしても、本人のプライベートな事情(ワクチン接種の有無や罹患歴など)を尋ねなければ、正確な対応策を提案することができないため、そのあたりも総務ワールドの特色だなぁと感じます。

 

コロナ禍の手当について

以前勤めていた職場で、コロナ手当が1度もらえた話を記事にしたことがありますが、今回転職した職場では比較にならないほど手当が充実していて驚きました。

そのときの記事はこちら↓

www.et-chandon.com

 

毎月手当が支給される

コロナの流行している期間、本社勤務の従業員はドル、ドレスデン勤務の従業員はユーロで毎月6万円弱相当の手当が支給されます。いつそれが打ちきりになるかはわかりませんが、お給料とは別にそれだけの手当がいただけるのにはびっくりしました。

地域レストランの支援

地域の経済を活性化させる目的のこの手当は、毎月200ユーロまで外食費や食費を補助するというもの。こちらはレシートを経理に提出することで、200ユーロまでが翌月に返金されるシステムです。この手当も打ち切りのアナウンスがあるまで毎月適用されます。このプログラムのおかげで、仕事で疲れて食事が作れないときも、我が家は外食に気兼ねなく行けるようになりました。

 

以前の職場は毎日通勤必須で感染リスクが高いにも関わらず、コロナ手当は期間中一度だけでした。会社の規模も全然違うので、比べること自体が間違いだとは思いますが、こういう世界もあるんだなということでその差に驚いたことを残しておきます。

 

あっという間に1ヶ月が過ぎていったわけですが、仕事自体はタスクそれぞれがすぐ解決できることではない(今はインフラ整備のような感じ)ということで、なかなかクローズできない上に、(オフィス管理者なので当たり前ですが)全てのプロセスを自分で管理しなくてはいけないので非常に疲れました(苦笑)。そして、オフィスアドミニストレーターマルチタスクを最大限に求められる職業だということを体感した1ヶ月となりました。試用期間は3ヶ月、ということであと2ヶ月なので、精一杯頑張って仕事に馴染んでいきたいと思います。