ドイツ生活 徒然記

ドイツでの生活も6年目がスタート。日々体験したことや感じたことを書いていきます。

ドイツで初めて婦人科に行った話(不正出血?検査異常なし)

こんにちは。みなさんいかがお過ごしですか。ヨーロッパでは、ウクライナとロシアでの一時停戦が決まったものの、依然として状況がよくなったとは言えません。私の上司はロシア人なのですが、ロシアにもウクライナにも親戚や友達がいて、戦争が始まった日には何も手がつかず、彼らに電話をかけ続けていたそうです。一刻も早くウクライナとロシアに平安が訪れることを祈るばかりです。

 

さて、今日は先月に初めて婦人科を訪れた話を書いておきたいと思います。病院のシステムは日本とは勝手が違うので、自分の記録という意味でも残しておきたいと思います。

 

<目次>

ドイツのかかりつけ医システム

日本では皮膚科や内科、外科とそれぞれの専門医の病院を直接訪問するのが普通だと思います。ドイツでは、(ざっくりですが)なにかあったら自分のかかりつけ医に相談し、その医師から出された指示に従って専門医を訪れます。ということで、アポが2段構えになり、非常に煩わしいシステムとなっています。

 

婦人科の場合

今回不正出血があったので、念の為婦人科に行っておこうと思い、かかりつけ医を訪れました。問診の際、婦人科にはもう行きましたか?とドクターに尋ねられ、「あれ?直接行っていいの?」と思いつつ、行っていないと答えると、婦人科に行くように、という指示が書かれた書類が発行されました。

それを持ってネットで見つけた婦人科専門医を初めて訪れたところ、予約が取れるのが3ヶ月後になると言われ、びっくり仰天し、丁重にお断りして慌てて病院の救急に向かいました。

 

ドイツの緊急外来

緊急外来というと「そんな大げさな」と思いますよね。私も「不安だけれど、そんな緊急とかではないなぁ」と内心思っていたのですが、上司に体調のことを話す機会があった際、「予約が取れないんだったら緊急外来に今すぐ行ってちゃんと診てもらったほうがいい」というアドバイスをもらっていたのですぐさま近所の病院へ。そんなわけで、専門医の予約が待てない場合でも病院の緊急外来へ行けば待ち時間はかかるものの、直接病院の専門医にかかることができるんです。

 

病院の婦人科へ

婦人科に一度もかかったことがなかった私

病院に着いてからは、幸運にも5分くらいの待ち時間で受付を済ませることができ、その後10分くらいで婦人科のお医者さんとお話することができました。待合室に彼女がやってきて、「(ここは病院の婦人科だけど、)専門のお医者さんには行っていないの?」とかかりつけ医と同じことを再び聞かれました。ドイツで一度も婦人科専門医にかかったことがないと話すと、「本当に!?」と驚かれ、専門医にアポを取ろうとしたら3ヶ月後になってしまうと伝えると、少し思案顔になったものの、「まずは尿検査からね」と診てくれることに。

 

親切な先生

実は、病院へ来る前、婦人科の専門医のレセプションにメールでアポを入れたものの、返事がなかったので電話をかけると、「初めての方はメールおよび電話での予約はできません。一度お越しください」と言われ、行ったら行ったで「(予約は)水曜日の5月18日にお取りできます」と3ヶ月も先の日にちを言われ、自分の身体に異常があったらどうしようという不安と、慣れない単語を調べながらドイツ語で一生懸命書いたメールがガン無視されたこと、さらにレセプションの私の切実さに寄り添ってくれない態度にショックを受け、当時私の精神状態はすでに極まっていました。そんな状況下で出会った病院の先生は、半分涙ぐむ私にお姉さんのように接してくれ、まさに神対応だったんです。英語の方が私が理解しやすいとわかると、英語でもいいのよ、と言ってくれて、婦人科にかかったことがないという私に、検査の際も一つずつ丁寧に説明してくれ、私が怖がることのないように配慮してくれました。

 

病院での検査

尿検査は異常なく、カメラを使った検査についても異常なし。もしかしたら、排卵された卵子が弾けて出血が起きたのかもしれないということでした。年明けから食事を低糖質にしていたので、そのダイエットが関係ありますか、と質問すると、尿検査の結果に現れていたらしく、納得顔の先生。さらに、「それはあるかもしれないね〜。アイスクリーム食べられないの?悲劇だわ〜」となんとも能天気な答えに不安も吹き飛んだのでした。

とにかく不正出血が初めてのことで、普段生理痛がない私が前日腹痛を抱えていたので、異常なしという結果がもらえて一安心でした。先生いわく、婦人科専門医では、病院では行わないヒトパピローマウイルス検査をしてくれるので、必ずかかりつけ医を見つけなさいということ。なお、ドイツ人女性は年に一度は予防の観点から婦人科で検査をするのが一般的だそうです。私が知らないだけで、日本でもそうなんでしょうか…(小声)

 

ドレスデンおすすめ婦人科専門医

病院で親切なお医者さんがおすすめしてくれたドレスデンの婦人科はこちら↓

Frauenarzt in Dresden: Willkommen in der Praxis von Frau Dr. Grübling

 

…実は私が最初に訪れて3ヶ月待ちだったところです(苦笑)今回の一件はトラウマになりそうでしたが、先生がおすすめしてくれたので今度またアポ取りに行きたいと思います!

 

今回のまとめ

  • ドイツはまずかかりつけ医に相談するのがルールだが、婦人科は直接行ってOK
  • 病院の緊急外来は待ち時間がかかるものの、アポなしでも診てもらえる*
  • ドイツ人女性は年に一度は婦人科専門医で予防の観点から検査をする
  • 婦人科専門医に初めてアポを取る際は、電話で聞いてみるのがおすすめ(直接訪問しなければいけない場合も)

*Covid-19に関する症状がある場合は病院へ直接行かずに各自治体の指示に従ってくださいね!

 

以上、私の初めての婦人科体験記でした。ドレスデンでは基本愛想がない人に遭遇するので、少し笑顔を見せてくれるだけでめちゃくちゃいい人に見えるんですが、今回お世話になった先生はまさに神でした。最後に気さくな先生に会えたおかげで救われました。