ドイツ生活 徒然記

ドイツでの生活も6年目がスタート。日々体験したことや感じたことを書いていきます。

ドレスデンのミシュランガイド掲載店 Caroussel Nouvelle

ドレスデンにもようやく夏がやってきて昼間の暑さが本格的になってきました。かなり久しぶりの更新になってしまいましたが、今日は久々にドレスデンのレストランについて記録しておきたいと思います。

<目次>

ミシュランガイドとは

ミシュランはフランスのタイヤ製造企業ですが、1900年フランスのパリ万博の際に自動車運転者向けのお役立ちガイドとして発行した冊子を始まりとする、世界各国のレストランやホテルを覆面で調査し、星の数で評価を行うミシュランガイドを発行しています。魅力的な旅行先を提案することで、顧客のモビリティを促し、タイヤを使ってもらおうというのがねらいということですね。

ドレスデンミシュランガイド掲載店

ミシュランガイドドレスデンで検索すると、9店レストランが掲載されていました。そのうち星1つが2店舗、残りの7店舗は星はついていません。今回は星はついていませんが、掲載店の1つに潜入してきました!

Caroussel Nouvelle

Caroussel Nouvelle

Hotel Bülow Palais Dresden | Restaurant Caroussel Nouvelle

Relais & Châteaux Hotel Bülow Palais のホテルレストランで、ホテルのホームページから予約をすることが可能です。このホテルの以前のレストランCarousselは1990年代にザクセン州で初めてミシュランガイドの星を獲得した名店で、現在はもう1つのレストランBülows Bistroと一体化し、名前をCaroussel Nouvelleとして営業を行っています。

Caroussel Nouvelleの店内の様子

併設のバー。奥にピアノもあります

サプライズ演出のくまさん

私たちが来店した日はお客さんがほとんどいなかったのですが、大きなクマが鎮座していてとっても目を引きました。1時間くらい経って予約のご夫婦が現れてクマの横に着席していました。旦那様はスーツでビシッとキメていて、奥様の誕生日か結婚記念日かわかりませんがとても素敵なお二人でした。

Caroussel Nouvelle のお料理

それでは早速実食したお料理を紹介していきたいと思います。こちらは全員共通で提供されるバゲット。黒パンが思いのほかもちふわで驚きました。どちらも美味^^

おかわり自由のバゲット

飲み物は非常に分厚いワインリストが別冊で渡されますが、メインメニューからもグラスで頼めるワインやビールが選べました。私はザクセン州醸造家のロゼとリースリングをいただきました。給仕の方が料理に合うものをおすすめしてくれるので、安心して選べます。

なお、提供される食事は全てマイセン食器に盛り付けられて出てくるので器も楽しめます。

アラカルトから選択

決まったコースを選ぶ、もしくはアラカルトから組み合わせて自分でコースを作ることができるため、悩んだ末今回自分で気になるものを選びました。

前菜 タコのカルパッチョ サツマイモクリームとワカモレ

まずは前菜。このタコがびっくりするほど薄くスライスされていて、口にほおばり、噛めば噛むほどしっかりとした味わいを感じられ、まるで日本食を口に入れたような不思議な印象。ヨーロッパのサツマイモは日本のそれとは違い、非常にあっさりした甘さなのですが、それがタコの濃厚な味を引き立てます。アボカドも爽やかさを後押しするようで、とてもバランスの取れたスターターでした!

前菜 ブッラータ

ブッラータの下にはトマト、と思いきやスイカが敷いてあり、爽やかな甘みがチーズと非常に合う!上に乗ったラスクの香ばしさがいいアクセントになっていました。

口直しのマンゴーソルベ

このソルベはメニューに載っていませんが、おそらく全員に提供されるもののようです。口直しは柑橘系のソルベのイメージがあったので、マンゴーは珍しいなと感じました。給仕の方からはキッチンからのサービスです、と言われたのでおまけのような存在かと思いきや、とっても美味しくて楽しませてもらいました。

主菜 トラウトサーモン

いくらが散りばめられた美しい一皿ですよね。サーモンの下にはおそらくルバーブが敷いてあり、独特の酸味が感じられます。個人的にはルバーブの主張が強すぎて、もっとサーモンを味わいたかったなと思いました。

デザート レモンのクリームブリュレとミントアイス


レモンのクリームブリュレというものを初めて食べました!濃厚な甘さに酸っぱさが合わさって少量なのに食べ応えのある一品。ミントアイスがとても美味しくて、クランブルも上質な味わい。アーモンドは少し湿気を感じましたが全体的に非常に満足感の高いデザートでした。

デカフェ

食後に私たちはデカフェを頼みました。添えられたクッキーも美味しくてびっくり。


コース料理(5品)

ここからは夫が注文した5品のコースを紹介します。こちらからお料理を選ぶこともできるみたいですよ。メインの前には2人でマンゴーソルベを口直しでいただきました。

前菜 ハマチ

周りにきゅうりのソース、真ん中にきゅうりのシャーベットと見た目涼やかなスターター。シャーベットのひんやり感が夏にぴったりで、様々な食感が楽しめるにぎやかな一皿でした。

オイスターのスープ

給仕の方がスープを注いで目の前で完成させてくれました。オイスタークリーミーさとスープの濃厚な味が食欲を増進させてくれます。

魚料理 ロブスターとキムチ

可愛らしく葉で包まれているのはキムチです。味が濃いので、ロブスターから先にいただくことをおすすめします。このロブスター、口の中でとろけました!

主菜 アメリカンビーフ レバーソース?クスクス添え

こちらのお肉が本当に美味しくて、一口を夫からもらった際に思わず笑ってしまいました(笑)なかなかナイフで切りづらそうにしていたので、口の中では嚙み切れないのかと思いきや、柔らかくとろけるような食感。添えてあるクスクスの味付けも素晴らしくて、これはぜひともたくさんの人に味わっていただきたい!と思うほど感動しました。

ホワイトチョコレートといちごのデザート

最後にデザートです。可愛らしい見た目とは裏腹に食べ応えのあるスイーツでした。真ん中にイチゴソースが隠されているのですが、このソースと本体部分を合わせて食べるとなんとも贅沢な味に。総じて大満足のコースでした。

 

おまけ カクテル

ピアノの生演奏を聴きながら長居したくなった私たちはバーのメニューを見せてもらってカクテルを頼みました。

コスモポリタン14€(1€170円換算で2380円)とヒューゴ11€(1870円)

グラスがとっても可愛らしくてテンションが上がります。でもヒューゴは結構重たいので足なしのほうが正直飲みやすい(笑)どちらも甘さ控えめでした。ヒューゴはがっつり甘めが好きなのでちょっと物足りなかったかも。コスモポリタンは柑橘の爽やかさが全面に出て、アルコール強い割りには飲みやすい感じでした。ピアノ演奏が素敵でゆったりとお酒を楽しむことができ、心地よいひとときでした。


予算について

ミシュランガイドに掲載されているフレンチレストランということで、お値段が気になりますよね。今回実際にかかった費用についてアラカルトとコース、飲み物別でまとめてみました。

  • アラカルトから4品:合計97€(1€170円換算で16490円)
  • デギュスタシオンコース5品:132€(1€170円換算で22440円)
  • 飲み物…グラスワインを1人2杯ずつ、ボトルのお水、コーヒー1人1杯ずつ+カクテル1人1杯ずつ:合計72.5€(1€170円換算で12325円)

上記に加えてチップを10%くらい支払って、合計330€(1€170円換算で56100円)となりました。いかがでしょうか。個人的にはディナーでお酒も3杯ずついただいてこのお値段は思いのほかリーズナブルなのではという印象です。昨年プラハで食事をしたテラスレストランと比較するとこちらのほうが優しい値段設定だと感じました。

プラハのレストランはこちら↓

www.et-chandon.com

まとめ

今回はボーナス受給と昇給祝いで訪れたのですが、お祝いの場にふさわしい美味しい食事とお酒をいただくことができて大満足でした!ドレスデンにいると美味しいレストランがないことにフラストレーションが溜まります。店員さんも大抵感じが悪いので外食するより家で作った方がはるかに美味しく満足度が高いのが我々夫婦の共通認識。しかしながら、たまにこういったサービスの行き届いたおしゃれで美味しいレストランで息抜きするのも大切だなとしみじみ感じました。これからも仕事に精を出してさらなるレストラン探求をできればと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!また遊びにきてください~^^