ドイツ生活 徒然記

ドイツでの生活も6年目がスタート。日々体験したことや感じたことを書いていきます。

【潜入】ベルリンのお部屋見学会

今日明日とベルリンフェストに出演するため2泊3日でベルリンに滞在しています。初日の今日、本番まで時間があり、一緒に出演するメンバーが部屋見学に行くと言うので同行させてもらいました。

<目次>

ベルリンの開かれた内見

約束の時間3分前にアパートの前に着くと、後から来た若い女性が「部屋を見に来た人?」と尋ねてきたので案内してくれる人なのかと思ったら、同じく見学者でした。私はてっきり大家さんとマンツーマンなのかと勝手に思っていたのですが、決められた時間に見に来てください、というオープンな見学会だったんです。その後も後から後から続々と見学者がアパートの前に集まって来て、大家さんが到着したときには6人ほどの見学者が待機していました。

 

ベルリンでの見学会の流れとお部屋についての印象

大家さんのアナウンスによると、一通り見学して興味がもしあるようだったら申込用紙に必要事項を記入し、声を掛けてください、とのこと。英語もOKでした。部屋には三々五々集まってくる見学者で常時呼び鈴が鳴り、20人ほどが見学しているという大盛況ぶり。それもそのはず、モールベルリンが目の前にありKaltmieteが900€/月で3.5部屋。もちろんWGとしてシェアすることも可能です。写真はNGということだったので撮影できませんでしたが、リビングが広いのでソファベッドを置けば3人でもシェアできそうな部屋でした。キッチンもEinbaukücheで新しく買う必要もなし。申し分のない広さです。2つのベッドルームと廊下がカーペット敷なのでお掃除が大変そうではありますが、家賃と立地を考えると非常にいい印象を受けました。

 

申込用紙の内容

用紙には表裏でたくさんの質問事項がありました。

  • 名前、住所、電話番号
  • 職場の住所、電話番号、
  • 現在の大家の住所、電話番号
  • 手取り所得
  • 犯罪歴の有無
  • 家賃を滞納したことはあるか

などなど

友人から聞いて知ったのですが、犯罪歴がないことを証明する文書を有料で発行してもらうことができるそうで、今回はその書類を提出する必要があるとのこと。ただ、有効期限が1ヶ月しかないため、タイミングを間違えるとうまく利用できないのだとか。

 

大家さんへのアピールタイム

書類を記入したらサインして大家さんへ提出します。順番に並んでいるときに他の見学者を見ていると、息子が夏にベルリンの大学へ行くから一緒に部屋を借りたいとかお母さんと住む予定だとか事情は様々。しかし、皆自己紹介と熱意をアピールするところは変わりません。友人の番が回ってきたとき、大家さんが彼女の楽器ケースを見て「ニューヨークの音楽学校の近くに物件があるからそっちに興味はないかい?」と逆質問。大家さんはロシア系ドイツ人のような感じで日本人に好意的な印象を受けました。ただ、問い合わせした希望者が100人もいるようでかなりの激戦が予想されます。連絡が来なかったら残念だけど他の99人の誰かが選ばれたということだと思ってね。と言われました。

 

まとめ
  • ベルリンの内見は見学会というオープンな形で行われる場合がある
  • 立地条件がよい物件はライバルの数が100人超えすることも
  • 犯罪歴なし証明は有料だが提出したほうがよい
  • 大家さんへのアピールは印象に残るように

 

友人と私はともに楽器ケースを抱えていたことと、アジア系だったことで大家さんの印象に残ることができました。ニューヨークに家を持っている人と繋がれるチャンスなんて滅多にないですからね。彼女は申込用紙を記入したりする見学は初めてだと言っていたので、大家さんと一対一で話す内見ももちろんあるようです。そして、そういった物件は問い合わせても返事すら返ってこないことがほとんどだとか。。。競争率が高いとやっぱりドイツ人のほうが有利になるみたいですね。ベルリンの住宅事情は話には聞いていましたがこんなに殺到するところを見るとかなり深刻そうだなと思いました。ドレスデンに比べるとやっぱり家賃は高いです。今回の物件は個人的な見解ですがドレスデンだったら50〜100€/月くらいKarltmieteが低いんじゃないかと思います。大家さんに覚えてもらえるように印象に残るアピールをする必要があるところも驚きました。早いものがちではなく書類審査があるということは、少なからずよくない入居者がいることなんだろうなと。まぁ人口が375万人もいれば当たり前か。。。

ということでベルリンでの内見は非常に興味深い経験でした。