イースター休暇に訪ねたシュヴァンガウ観光も今回で最終回。ノイシュヴァンシュタイン城を見学した翌日、ルートヴィヒ二世が手がけた城がもう一つ近隣にあるということで、そちらの城を訪ねました。
<目次>
思いのほか遠い…
この地図はグーグルマップですが、ガイドブックの簡易地図を見た私たちは山に気がつかず、直線距離のみで判断し「近いから行ってみようか」と気軽に決断。
ナビを入れてみると、なんと山を迂回するために到着が2時間後になっているではないですか。主要観光ポイントは前日に全て周っていて他に見るあてもないので、とりあえず行ってみることに。
本日も快晴!こんな感じでのどかな道が続きます。
車ものんびり。
リンダーホフ城公園でガイドツアーチケットを買う
Schloss- und Gartenverwaltung Linderhof
住所:Linderhof 12, D-82488 Ettal
走ること2時間、着いたところは広大な公園でした。
駐車場から公園内を入ると、雪の残る山をバックになんとも趣のある建物。ここはバンケットサービスも行うレストランでした。
ここでリンダーホフ城のガイドツアーチケットを購入します。
12時半の回を購入しました。語学学校の生徒も学生料金で購入できます。一般8.5€、学生7.5€でした。なお、18歳以下は無料です。
リンダーホフ城
リンダーホフ城周辺は工事中(2019年8月現在もホームページによると工事中のよう)でした。庭のコンクリートは至るところ修繕が必要な状態なのですが、崩れかけていたりしてちょっと遺跡になりかけのところも。
一定時刻になると噴水が高くしぶきをあげて吹き上げます。結構な迫力。
彫像は今も美しさを保っています。
広大な敷地でルートヴィヒ二世はあの山を眺めながら住んでいたんですね。
ここにもやっぱりゲートが設置されていました。時間になったので入城します。しかし…写真はここまで。城内は撮影禁止のため、残念ながら見たものをお見せすることはできません。ですので、少しばかり所感を。
ツアーは10名強いたと思います。ガイドは英語ですが、エントランスホールでそれぞれの言語でツアーガイドの内容が書かれたファイルが配られます。それを見ながらガイドさんの話を聞き、見学をします。リンダーホフ城にもやはり調度品や家具、装飾品があふれんばかりに調えられ、分厚くて豪奢なカーテンや繊細なレースのカーテンが窓際を彩っていました。今回の見学は、その小さな外見からは想像できない、非常に濃い内容でした。それぞれの部屋は特徴的でルートヴィヒ二世のこだわりが全面に出され、彼が敬愛していたフランス王ルイ14世のやり方に則った謁見の間であったり、これもフランス式の食卓が登ってくる仕掛けであったり、夜行性のルートヴィヒ二世がろうそくを煌々と焚いて執務にあたった鏡の間であったり…。また、個人的に嬉しかったのはドレスデンのお隣、マイセンの磁器がふんだんに取り入れられていたこと。王は好んでこのマイセン磁器を愛でていたようです。正直英語ガイド全て聞き取れていたかは微妙ですが、ガイドさんのアドリブ(?)で面白い情報を得られたりするので、なるべくならガイドさんに耳を傾けることをおすすめします。
ツアー最後は階段踊り場付近にある使用人が使っていた出入り口から出て、ミュージアムショップを通り、外に出ます。お城の使用人の入口なんて使う機会は滅多にないだろうと思ってちょっとテンションが上がりました。このように、構造も工夫されていて非常に興味深いお城でした。
敷地を見学する
リンダーホフ城を見学し終わった後は公園を探索しました。ワーグナーがオペラを上演したという山小屋(再建)があったり、小さな異国的な建物があったりと、若干愛知県にあるリト〇ワールドみたいな雰囲気。
ホームページによると建物の外観写真はOKみたいなんですが、中はNGとのこと。もちろんドローンによる空撮も禁止です。この小さい建物たちの中は美しいステンドグラスがあり、日光がキラキラしていて思いのほか綺麗でした。
それにしてもこの公園、広いです。探索してお腹が空いたので、レストランへ。
リンダーホフ城公園内レストラン
公園内で一番初めに目にした建物にはホテル、カフェ、土産物屋、インビス、レストランが入っています。私たちはレストランへ入ったのですが、正直食事はおすすめできません。。参考までに写真だけ載せておきます(笑)
すみません、ビールをいただきます。
このハンバーグのようなもの、とっても塩っぱかった。。非常にお腹が空いていたにも関わらず、塩気がすごすぎてギブアップ。
このアイスはとっても美味しかったです。
まとめ
・リンダーホフ城はノイシュヴァンシュタイン城から車で2時間
・広大なので水分補給と歩きやすい靴が必須
・山小屋は正直そんなに…
・食事場所はレストランとカフェとインビス
・食事は美味しくないがアイスは美味しい
・レストランのテラス座席とインビスの座席はほぼ区別なし。
…インビスの食事(トレー)を持っているとレストランのウェイターを呼んでも来てくれないのでご注意を。
・夏季と冬季で城の見学や公園の見学料金などが変わるので詳細はこちら参照のこと↓
リンダーホフ城は小さい分、ノイシュヴァンシュタイン城に比べると、王の息遣いが聞こえてくるようで、なんとなく生活感を感じ取ることができました。なかなか辺鄙なところにあるので行きづらいとは思いますが、ミュンヘンからツアーがあったりするようなので機会があればぜひ行ってみてください。
連れて行ってくれた友人には感謝してもしきれないくらいたくさん運転してもらい、非常に思い出に残る旅になりました。本当にありがとうございました。
そして、全7回に渡るシュヴァンガウ観光シリーズ、読んでいただきありがとうございました。それではまた~