印象的なバルコニーとその流線型の建築で有名なカサ ミラを見学してきたので、写真を交えて紹介したいと思います。
1984年に世界遺産に登録されたカサ ミラは「ラ ペドレラ」(石切場という意味)
という名前で親しまれていますが、建設当初は醜い建物だとして物議を醸したそうです。
オンラインチケットの入場口は写真の右の矢印から、当日券は左の矢印から館内へ。窓口で見学チケットを購入する場合は25€ですが、Webで買うと22€です。
当日チケットを購入する際のカウンター
既にオンラインで購入している場合は奥に進みます。
オーディオガイドを受け取ってまずはここ、中庭へ。オーディオガイドは日本語が選択できます。
森の中に立ち、自然の息遣いを感じるように想像してみてください、とガイドの声に促されて神秘的な気持ちに。アントニオ ガウディの発想の源は自然界にある流線型や木々であり、自然はまさしく彼の師であったようです。
ガイドブックによると、この扉は亀の甲羅や蝶の羽などをモチーフに作られたそう。天井も自然を意識した彩色が施されています。
続いてエレベーターで屋上へ。今から100年以上昔に建てられた建造物とは思えないほどモダン、いや、かなりアーティスティック。
非常に高さのある建物にも関わらず、建設当初は手すりがなかったと思われます。落ちそうで怖い。。。
巨人を模したといわれる壮大なオブジェクト群。バルセロナの街を護っているかのように堂々と立っています。
ガウディの作品によく見られる破砕されたタイルを貼り付ける手法が使われています。
屋根裏にやってきました。現在ここはガウディ建築についての博物館となっています。
カサ ミラ全体像模型。鉄でできたバルコニーはガウディが信頼していた建築家、ジュジョールに任されたもの。彼はガウディより27歳も年下でしたが、色彩のセンスを買われてグエル公園などのガウディ作品に関わっています。
自然のフォルムに触発された梁。屋根裏のこのフロアにはガウディがインスピレーションを得た骨や貝殻も展示されていました。
ガウディが設計した椅子たち
屋根裏から居住スペースに移ってきました。当時の様子が再現されています。
中庭に面した窓から光が差し込みます。
メイドさんのお部屋
可愛らしいキッチン
思いのほか広い。
小さなダイニングスペースもあります。
趣味のものや旅行に関するグッズが置いてある部屋
壁の緑と床のタイルが美しく、落ち着いた雰囲気の浴室
柔らかな光が入る寝室
電話とタイプライターが置かれた書斎
明るいリビングダイニング
寄木の床の寝室
隣接した浴室
最後ははじめの中庭に戻ってガウディの自然に対する畏敬の念を再度感じ、オーディオガイドを返却します。ちなみにイヤホンと本体は別々に返却なので注意してください。
まとめ
・入場料はオンラインチケット22€/当日25€
・オーディオガイドは日本語あり
・中庭から始まり、屋上・屋根裏・居住空間と見所がたくさん
・見学所要時間は1時間半ほどで結構歩いて疲れる
・ミュージアムショップはガウディの椅子模型など変わったものも
・足が悪い人などはスタッフに言えば屋上から下層階へ降りるときもエレベーターが使えるそう
至るところに昔の調度品が展示されていて、カサ ミラのその独特なフォルムを味わうことはもちろん、当時の生活を再現した展示室それぞれがとても興味深かったです。
ガイドの始めに「感じることを大切にしてください」と言われ、勉強しなくていいんだ!と楽になり素直に建築を楽しむことができました。
ナイトツアーもあるみたいなので、気になる方はぜひ参加してみてください。
以上、カサ ミラについてでした。