前回はサグラダ ファミリアの聖堂内見学について紹介しましたが、今回は塔について書いておきたいと思います。
生誕のファサードから聖堂内に入るとすぐ右手に塔へのエレベーターがあります。
こちらは受難のファサード側にあるエレベーターです。
塔へ登る前に今一度入場券を確認してみてください。券面には2つの時刻が記載されています。青色の枠で囲った方はサグラダ ファミリアの入場時間、オレンジ色の枠で囲った方が塔への入場時刻です。ちなみに、エレベーターの前にコインロッカーが設置されているのですが、塔の入場時刻にならないとロッカーに預けさせてもらえませんでした。また、オーディオガイドは塔へ登る際は必要ありませんので荷物と一緒に預けても大丈夫です。
私は今回生誕のファサード側の塔を登ったのでそちらの紹介をしたいと思います。エレベーターは係員の方含めて7人が定員となっており、人数によっては1人で来ている方「ソロ」が先に呼ばれることがあります。
エレベーターの中で簡単な塔の構造について説明を受けている際に、夫が少し冗談ぽく高所恐怖症であることを話すと係の方が今から一緒に(エレベーター)で降りる?と聞いてくれました。彼は足が悪いのですが、今回の旅行では係の方からいつも声をかけてもらい、皆配慮してくれるので私も嬉しかったです。
エレベーターから降りたら螺旋階段を少し登り、鐘楼をつなぐ橋を渡って帰りは階段で降ります。
塔からの景色
ここからは順不同で景色を紹介します。
生誕のファサードの生命の木
反対側からも。一つ一つ異なる鳩の様子が見られます。
建設中が見られるのも2026年までと思うとなんだか貴重な瞬間に立ち会っている気がします。
小さな塔の先端には色とりどりのフルーツが配されています。ミュージアムショップにもこの実をモチーフにした様々なおみやげが売っていました。
バルセロナの街並み
見下ろすと下の建物の屋根の構造が見えます。
1882年に着工されたということは137年前にこの建築構想が立てられたということ。当時にこんな唯一無二のデザインを生み出すなんて本当に信じがたい。
帰りはひたすら階段を降ります。地上に着いたらスタッフの方が「そこに座って休むといいよ」と塔の出口横にある腰掛けを勧めてくれました。
少し休んだ後、聖堂内の見学を再開しましたが、朝からグエル公園にカサ ミラと歩き回っていたので地下博物館までは周れませんでした。時間のある方はぜひサグラダ ファミリアに集中できるスケジュールを組まれると良いと思います。
見学の際注意する点
・サグラダ ファミリア入場時間と塔の入場時間は異なる
・コインロッカーが使用できるのは塔の入場時刻から
・オーディオガイドは塔では必要なし
・生誕のファサード側の塔は行きエレベーター、帰りは階段
・塔の入場から降りるまで所要約30分程度
私たちは念のためオーディオガイドを塔に持って行きましたが、特に使用する指示は見当たりませんでした。しかし、塔から降りたあと荷物をロッカーに預けたままそのままオーディオガイド(+カメラ)だけを持って聖堂内の見学を再開できたので結果的によかったと思っています。ちなみに、私たちは登っていないので確認はできませんでしたが、ガイドブックによると受難のファサード側はエレベーターでも降りられると書いてありましたので、往復エレベーターを使いたい方は確認してみてください。
今回グエル公園、カサ ミラ、サグラダ ファミリアと3つのガウディ作品を鑑賞して、建築が「生きている」と初めて思いました。曲線を多様していることもそうですが、今まで見たことのない造りや予測できない形がまるで建物が息をしているかのような躍動を感じさせ、そのスケールも相まって一種の畏れを抱きました。
ガウディの没後100年になる2026年にサグラダ ファミリアは完成する予定なので、建設中の様子を見たいという方はぜひそれまでに訪れてみてください。