ドイツ生活 徒然記

ドイツでの生活も6年目がスタート。日々体験したことや感じたことを書いていきます。

ドイツでコロナウイルスワクチン接種 (モデルナ社ワクチン)副反応はどれくらい?

こんにちは。前回コロナワクチンの接種予約について書いたのですが、今週水曜日に1回目のワクチン接種を終えたので、今日は当日を振り返って書いていきたいと思います。

<目次>

ワクチン接種当日に持っていく書類と必要なもの

まずは当日の持ち物について紹介します。

  • 身分証明書(私はパスポートを持参しました)
  • 健康保険証
  • 予防接種証明書(Impfpass)
  • 職場からの証明書類(優先接種グループに属しているため必要)
  • 予約確認書
  • 同意書
  • 既往歴ついての申告書

予防接種証明書については後述したいと思いますが、黄色い小さな冊子で、予防接種の記録のためのものです。職場からの証明書類とは、私の場合はドイツのワクチン接種優先グループ3※にあたる職場だということで今回接種ができたので、職場の責任者のサインが入った書類(フォーマットは会社それぞれ)を持参する必要がありました。予約確認書以降の3つはポータルサイトで予約を取った際に、登録したメールアドレスに予約確認として届くものです。地域によっては郵送されるところもあるようですが、ザクセン州は自分で印刷する必要があります。

 ※優先グループについては前回の記事をご参照ください↓

www.et-chandon.com

 

ドレスデンのコロナワクチン会場

ザクセン州には15箇所大規模ワクチン接種会場があるのですが、ドレスデンはメッセドレスデンという展示場が会場として使われています。

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メッセドレスデン

 

所在地:Messering 6, 01067 Dresden

ホームページ↓

Impfzentrum Dresden - DRK LV Sachsen

 

ちなみに、ザクセン州の大規模接種会場の空き状況は以下のウェブページで確認できます。

https://www.countee.ch/app/de/counter/impfee/_iz_sachsen

 

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入り口は1つ

手書きで「Eingang」(入り口)と書いた張り紙が貼ってあります。矢印に従って建物に沿って歩いていくと、並ぶ人を整理するための遊園地のアトラクションのような仕切りが立てられていました。

 

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予約時間の30分前から入場できます

入り口には30分前から入場できるという看板が。私の予約時間は13時18分で、ちょうど到着したのが12時50分だったのでそのまま入り口へ向かいました。平日の昼間だったため、非常に空いていました。ガラ空きの仕切り列を進み、入り口の迷彩服を着た係員に予約時間が書かれた書類を見せて中へ入ります。

中の様子を撮影していたら、別の係員に「写真撮影していたでしょう。内部は撮影禁止なので撮影した写真を削除してください。」と注意されてしまいました。30分前入場の看板の写真については(屋外なので)削除しなくていいとのことでしたが、ちょっと残念。ワクチン接種会場の運営は軍が任されているようで、スタッフのほとんどが制服を着ていました。写真撮影が禁止だというのも頷けます。ちなみに、ちょっと配備人数が多すぎるくらいいて、何人かかたまって話をしていたりする姿も見られました。

 

メッセドレスデン会場内での流れ

受付

入ってまっすぐ進むと10箇所ほど書類チェックの窓口があります。そこでまずパスポートと健康保険証を提示します。その確認が終わったら、必要書類が揃っているかをチェックされ、予約番号などが書かれた紙と謎のエンジ色のカードのようなものが新たに追加されて返却されます。(このカードはその後、接種前にお医者さんが回収したと思われます。)このとき、感染症予防の効果と副反応のリスクについての同意書も提出するのですが、チェック項目に漏れがあり、質問を受けました。私が聞き取れずに聞き返すと英語に切り替えてくれたのですが、どうしても「休暇(vacation)を取りたいですか」と聞こえ、さらに聞き返すことに。隣で受付に同じく書類を提出していた人が、英語で「ここもチェックしないとワクチン接種(vaccination)受けられないんだよ」と教えてくれてなんとか切り抜けました(汗)事前に書類はよく目を通して漏れがないようにしておいたほうがいいですね。

待機ロビー

受付を終えて、会場の奥へ進むと短い渡り廊下で別の会場にたどり着きます。広い展示場の入り口の前にロビーのような空間があり、そこに20組ほどの椅子が4列ほど並べられています。ドイツではコロナウイルス防疫措置について考えるときに、世帯をセットとして捉えるため、1つ1つの椅子が離して設置されているわけではありません。わかりやすく言うと、椅子のペアが間隔を空けて設置されています。そこでは指示された列の空いている席に座り、その列ごとに指示を待って入場します。

接種メイン会場へ

指示に従ってぞろぞろと入場し、足元に貼られた矢印に沿って進んだ先で別の係員さんから個室ブースの番号を割り当てられます。私は「チェーツヴォー!」と言われて、わからず、指さされた方を見ると「C(チェー)2(ツヴァイ)」でした(汗)!ザクセン訛りだと思いますが、ちょっとびっくり。

個室ブースでワクチン接種

個室ブースに入ると簡易的な診察室のような感じで、奥には看護師さんが出入りするカーテンがかかっています。ブースには背が低く扉のない棚(消毒用の用具など衛生用品が置いてありました)が隅に置かれ、長方形の机が1つ、机をはさんでカーテン側に椅子が1つ、扉側に3つ配置されていました。少しの間そこで1人で座って待っていると、カーテンの奥から若い女性のお医者さんが入ってきて、私の向かい側の椅子に座り、書類の確認が始まりました。彼女は見た目年齢20代前半くらいでとても感じがよく、どこから来たのか聞かれて日本だと答えると、「私日本語習っていたの!」とすごく嬉しそうで、その後も覚えている日本語(ありがとう、すみません、はじめまして、またね)を思い出すたびに披露してくれました。アレルギーの有無やコロナウイルス陽性になったことがあるかどうか、妊娠はしているかどうかなど、書類のチェック項目に沿って再度確認されましたが、基本的には事前に目を通してチェックしてあるものを確認してもらう感じになると思います。(予防接種証明書にはここでスタンプを押してもらいます。)話していると看護師さんがカーテンの奥から入室し、椅子に座ると、隣に座ってください、と言われました。ここでどちらの腕に打つか聞かれます。看護師さんがワクチンを打つ間も、お医者さんは私に日本のどこから来たのか、なぜドイツに来たのか興味津々の様子で、緊張せずに過ごすことができました。接種が終わると、お医者さんは「またね!」と退出し、看護師さんから副反応と個室ブース退出後の動きについて説明を受けて接種は終了です。

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ワクチン接種証明書(Impfpass)にスタンプを押してくれます

 

書類回収受付

個室を出て矢印に従って進むとすぐに2つ受付があり、そこで予約時間が書かれた紙と予防接種証明書以外が回収されました。そして、2回目接種時に再度提出する用として、既往症の申告書をもらいました。その後は、その受付の背後にある待機場所で15分ほど待機し、特に体調不良などがなければそのまま帰ってよいとのこと。

 

待機場所で15分待機

展示場の広い空間の一部に椅子と掛け時計が設置された場所で自己判断で待機します。看護師さんからは15分は少なくとも様子を見ておいたほうがいいと言われたので、15分座って待機。ここでも椅子はペアで置いてあるのがほとんどでした。この時点で時計を見ると、ちょうど13時18分で、入場してから30分が経過していました。腕は痛みましたが、15分目立った副反応はなかったので誰に報告をするでもなく出口へ。平日のお昼だったからか、とてもスムーズに進みました。

 

 コロナウイルスワクチン接種後の副反応について

今回私はモデルナ社のワクチンを受けました。モデルナ社のワクチンは看護師さんいわく2回目の接種の後のほうが副反応がより出やすいそうです。同じくモデルナ社のワクチンを受けた同僚は、翌日腕が痛くて上げられないと言っていましたが、私も接種後と翌日に腕がとても痛み、着替えが辛く感じました。また、同僚のアメリカ在住の母親がモデルナ社のワクチンを受けた後に腕が痛むとともに発疹が出たそうですが、それ以上の副反応はなく、現在はもう普段通りに戻っているそうです。私自身は接種の翌日疲れが出て関節が少し痛み、寒気を感じるような風邪気味の症状が出たのですが、一晩寝て回復したので大きな副反応はなかったと言えます。1つ辛かったのは、普段左腕を下にして寝ることが多いのですが、それができなかったこと。接種後2日目の今日は腕の痛みも大分引いて、腕を上げたりすることも普段通りにできるようになりました。他社ワクチンでいくと、ファイザー社/ビオンテック社の共同開発ワクチンを受けた同僚は接種翌日体調不良で2日休みましたが、現在は元気に出勤しています。

日本でも昨日5月21日に正式に承認されたというモデルナ社のワクチンについて、興味がある方は下記を見てみてください↓私が感じた副反応がそのまま書いてありました。

モデルナ社の新型コロナワクチンについて|厚生労働省

 

予防接種証明書(Impfpass)について

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Impfpass

私はこの冊子について全く知らなかったのですが、ワクチン接種予約を取ってくれたドイツ人の同僚がこの予防接種証明書のことも教えてくれて、発行してくれるかかりつけ医を見つけてアポまで取ってくれました。インターネットでも販売されていますが、通常はかかりつけ医に発行してもらうようです。地域によってはワクチン接種会場に置いてあるという話や薬局で手に入るという情報も掲示板で見かけましたが、できればワクチン接種前にかかりつけ医からもらって接種当日に持っていくとスムーズです。ドレスデンのワクチン接種会場では、受付で見せる書類の中にこのImpfpassが含まれていたので、おそらくですが、その場でもらうことはできないのではないかと思います。

 

以上が1回目モデルナワクチン接種リポートでした!参考になれば幸いです。2回目は6月中旬の予定なので、またここでその様子を書きたいと思います。

 

☆2回目についても記事を6月21日に公開しました!2回目接種の副反応についてはこちらをご参照ください↓

 

www.et-chandon.com