ドイツ生活 徒然記

ドイツでの生活も6年目がスタート。日々体験したことや感じたことを書いていきます。

シリアコーヒーとスイーツ

サマータイムが終わり、昨日から冬時間になったドレスデンです。クリスマスマーケットは今年開催されることが決定したようですが、コロナウイルスの感染者数は現在増加傾向に拍車がかかっている状況。語学学校のクラスメイトたちはコペンハーゲンやベルリン、アメリカへ里帰りなどなど非常に活発に移動していますが、我が家は用心してまだ旅行を解禁していません。そんななか、語学学校で知り合ったシリア人の友人が家に招待してくれて、シリアのスイーツとコーヒーをごちそうになりました。異文化交流でつかの間旅行気分を味わえたので、記録しておきたいと思います。

<目次>

 

ドイツで働くシリア人研究者

週に2回、夜語学学校に通っているのですが、そこでドレスデン工科大学で働く彼と知り合いました。ドレスデンに来たのは2018年で私とほぼ同じ。同じく研究者の奥さんと2人の娘たちも追ってドイツ入りし、現在は家族4人でドレスデンに住んでいます。非常に忙しそうで、週末も仕事をしていたりする勤勉で真面目な研究者です。日本に対して親しく思ってくれている彼はいつもにこにこして非常に親切で、今回家に招待してくれました。

シリアスイーツとコーヒー

12時過ぎに夫と2人でお邪魔すると、スイーツを準備して待っていてくれました。事前になにか持っていくものはあるか尋ねたのですが、なにも必要ないよということだったので、私達はお礼にお花を持っていきました。

シリアスイーツ

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シリアのスイーツ

土曜日のお昼に招待をいただき、彼らは金曜日の夜、子どもたちが寝静まってから夫婦でこんなにもスイーツを準備してくれたようです。どれも初めて食べるものでしたが、すごく美味しくて、穏やかな夫婦とお行儀のよい子どもたちと私達は素敵な時間を過ごしました。

左のお菓子はもちもちツルンとした食感で、シロップをかけて食べます。フィリングはマスカルポーネで上にかけられているのはピスタチオ。中身はオリジナルでは別の食材を使うそうですが、マスカルポーネでも似たような味が再現できるということでした。右のフルーツボールはオレンジ果汁を使ったソースがかけられていて、バナナ、キウイ、柿、レーズンが入っていました。右上のお菓子は、丸い方にはデーツ、楕円形の方にはピスタチオが入っていました。

シリアコーヒー

もちもちスイーツを食べ終えると、子どもたちが2人揃って子ども部屋に退却し、友人夫婦からコーヒーを勧められました。シリアのコーヒーを飲んでみるか聞かれたので、飲んだことがなかった私達はチャレンジすることに。キッチンでどうやって淹れるのか見せてもらったのですが、カルダモンで香り付けされた細かい粒子のコーヒーを湧かしたお湯に入れて混ぜ、再び沸騰させたらフィルターを通さずにそのまま小さなカップに注ぎます。

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シリアのコーヒー

デーツやピスタチオの入ったクッキーと一緒に楽しむのが一般的なのだそう。苦味は強めですが、エスプレッソよりも飲みやすく、なによりカルダモンの芳しい香りに包まれて幸せな気持ちになります。子どもたちは苦くて飲めないので、一緒にお茶するときはミロを飲むらしいです(笑)飲み終わったら、カップを逆さまにして、コーヒーかすの模様で占いをしたりするんだそう。

 

2人は8月にシリアに一時帰国したときの話を写真を交えて話してくれ、ドイツとシリア、そして日本の食文化の違いについてみんなで語り合いました。奥さんもシリアで研究職をしていて、ドイツでも仕事を探しているということだったのですが、やはりドレスデンで同じような仕事を得るのは難しいと話していました。特に言語の壁は大きく、彼ら家族の中で一番ドイツ語が話せるのは2人の子どもたちだと夫婦は笑って話してくれました。

アジアンショップでコーヒーを買ってみた

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ダマスクスセンターでコーヒーと鍋を入手!

コーヒーがとっても美味しかったので、購入できるお店を教えてもらって後日買ってきました。お店にはカルダモンの風味の違う種類がいくつかおいてありましたが、初心者なのでミディアムカルダモンを選択。コーヒーも片手鍋もそれぞれ5ユーロ(620円)ほどでした。

2人分250ミリリットルのお湯に対してティースプーン山盛り3杯のコーヒーを入れましたが、若干薄かったので次に淹れるときはもう1杯追加してみようと思います。

 

今回は優しい友人のおかげで新たな食文化と味に触れることができ、移動がしづらい中でも旅行に行ったような体験をすることができました。まだまだ我慢は必要だと思いますが、カルダモンコーヒーを飲みながら耐えていこうと思います。