ドイツ生活 徒然記

ドイツでの生活も6年目がスタート。日々体験したことや感じたことを書いていきます。

ドイツ ロックダウンさらなる延長について

2月ももう後半に入りましたが、いかがお過ごしでしょうか。ドレスデンは先週積雪が続き、氷点下20度近くまで下がる寒い日もあったのですが、来週は18度まで上がる予想で、急激に暖かくなりつつあります。ちなみに雪が降った時の様子はこんな感じです。

 

 
 
 
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こんなに雪が積もったドレスデンはこちらに来て初めてで、ドイツが寒い国なんだということをようやく体感しました。

 

さて、今日はロックダウンの延長について、今現在わかっていることをまとめてみようと思います。

<目次>

 

ドイツのロックダウンさらなる延長へ

2021年2月10日に行われたメルケル首相と各州首相たちの協議において、2021年3月7日まで防疫措置が延長されることが決定しました。しかし、今回の協議では幼稚園や学校が順次再開されることが決まり、ドレスデンが属するザクセン州でも、今週2月15日から保育園が動き出しました。

 

3月7日までのザクセン州におけるロックダウン概要

ざっくりまとめるとザクセン州では以下のような措置が行われるようです。

  • 友人や家族の集まりは引き続き、自らの世帯+1名まで
  • 22時から6時の間は外出制限強化
  • 雇用主は在宅勤務を推進させる義務あり
  • 屋内外を問わず、マスク着用義務あり(公共交通機関や店舗内など、医療用マスクの着用義務あり、さらに職場や高齢者ケア施設ではFFP2マスクまたはKN95/N95マスクの指定あり)
  • 保育施設は2月15日より再開
  • 小学校は登校義務なしで条件付き再開
  • 入国管理、検疫体制の強化
  • レストランは引き続きテイクアウトのみ営業可
  • 売店は引き続き3月7日まで閉鎖(スーパー、薬局などは営業)
  • 理髪店、美容院は3月1日より条件付き再開可
  • 文化施設は引き続き閉鎖、ただし図書館は再開可※
  • イベント、メッセ、国際会議は行われないが、特定のスポーツの試合は開催可

※現在有効な貸出カードを持つ人を対象に、予約したメディアをピックアップできるサービスが行われていますが、図書館が一般に開放されるのは早くとも2月28日以降になる見込みです。

 

さらに詳しくはこちらの「ザクセン州」のパートをご参照ください↓

新型コロナウイルスに関する最新情報(ドイツ) | 在ドイツ日本国大使館

 

ドイツのロックダウン下における語学学校事情

ドレスデンの語学学校ではコロナウイルスが流行りだしてからオンラインコースが普及し、メジャーになった印象を受けます。昨年の9月に夜間の語学コースに通っていた際には、教室内5名+オンライン1名で授業が行われていました。現在の語学学校はどのような形で運営されているのか、少し書いておきたいと思います。

永住権取得に必要なインテグレーションコースはお休み中

我が家では、夫が永住権取得に必要な語学コース修了を遂行するため、仕事を休業して10月からインテグレーションコース(移民が通う「ドイツ統合コース」)へ通い始めました。しかし、クラスメイトが陽性になったり、冬季休暇があったりして、1ヶ月ほどしか通えないまま休暇が続き、そのままロックダウンに入って今に至ります。順調に行けば3月末で修了するはずだったコースは、いまや、3月7日から再開できたらいいね、という状況。夫は6ヶ月間仕事を休む手はずでしたが、いつ仕事を再開できるのか見通しが立たなくなりました。学校に通えない今、週に2回オンラインで任意参加の授業は続けられているものの、参加者は半分ほどで、夫いわく、ドイツ語が得意な生徒しか参加していないとのこと。

 

フォルクスホッホシューレ(Volkshochschule)の様子

Volkshochschuleは「国民学校」という名を持ち、公が運営するカルチャーセンターのような機能をしています。ヨガや瞑想、料理にコンピューター知識など、様々なコースが開講され、ロックダウン中もオンラインで受講できるものがいくつかあります。ただ、語学のコースに関しては英語、チェコ語ヘブライ語のオンライン3コースのみがオープン。移民に必要なドイツ語のコースは今2月現在では行われていないようでした。公的な学校は無料で授業を受けている難民や移民の生徒たちがいる関係で、出席の確認を厳密に行っています。1クラスが20人近くになることもあるドイツ語コースは、おそらくオンラインでの管理が難しいということでお休みになっているのではないかと思います。ただ、3月1日からオンラインではなく、スクーリングで組まれているドイツ語コースが掲載されていたので、もしかしたらドレスデンが3月7日以前にスクーリングでの開講を許可する可能性があるのかもしれません。

 

ゲーテなど他の語学学校の今後

公的機関ではない語学学校は現在オンラインでドイツ語コースを運営しているところがほとんどですが、例えばゲーテインスティテュートでは3月7日でロックダウンが終了することを見越し、生徒を集めて行う通常の授業の日程が4月以降で組まれていました。ただ、フォルクスホッホシューレのようにロックダウンが終了する以前の3月1日から授業を組んでいる学校はありませんでした。

 

ドイツのロックダウンを生き抜くために

食料品や日用品以外の買い物は、ほぼオンラインでまかなうようになってもう1ヶ月以上が経ちました。靴や衣服などは試着できないまま購入を決断しなければならず不便ですが、オンラインで購入できるだけでもありがたいと感じます。

最近は職場からまた1人戦力を失うことがわかり、急ピッチで教えたり教わったりして1週間が瞬く間に過ぎ去ることから、コロナウイルスによるストレスに目を向ける暇もないのが現状。でも、とにかく仕事があるだけでもありがたい。

日々の小さなことに喜びや感謝を見出すことが難しい人もいることを知り、それができる資本(マインドや体力)が自分にあることにまず感謝。

自分の考え方や捉え方を変えるには心に余裕を持つ必要がありますが、そんなことを考えられるのは人間関係のストレスが少ないからなのかなと思います。職場の同僚とは助け合ってなんとか人不足を乗り越えていますし、夫は職場から離れて体調が回復し、以前より朗らかになって、それが私にも良い影響を与えています。コロナウイルスがもたらしたロックダウンは、周りの人とのより強い絆を作り出し、本来の人としてのシンプルな喜びとはなんなのかを教えてくれている気がします。

 

なんだかわけのわからない文章になってしまいましたが、とにかくロックダウンが終わるまで、大切な人のために日々を生き抜いていきたいと思います!