早いもので、2月で仕事を始めて1年が経ちました。ドレスデンに来た当初は、ドイツで就職することが高い壁のように立ちはだかっていましたが、タイミングと運と支えてくれる人たちのおかげで2020年に正社員として就職をすることができました。未だにドイツ語のハードルは高いものの、なんとか1年やってこられてほっとしています。今日は就職1年の記念にずっと食べたかったシュークリームを(私はアシスタントですが)作ったお話です。
<目次>
ドイツにはカスタードクリームがない!?
私はカスタードクリームが昔から大好きなんですが、ドイツにはカスタードクリームを堪能できるお菓子がありません。パン屋さんにエクレアとかシュークリームみたいなものが売ってはいるのですが、どうも日本で慣れ親しんできたクリームとは違うんですよね。クリームと言えばクレープ屋さんですが、ドイツではシナモンシュガーかヌテラが主流のトッピングで、カスタードクリームは見たことがありません。
ドイツでバニラエッセンスを探す
懐かしのシュークリーム、そしてカスタードクリームを頬張るべく、家で手作りすることになったのですが、クリームの香り付けにバニラエッセンスが必要でした。そこで、スーパーに買いに出かけて買ってきたのがこちら。
左のパッケージはバターバニラ(ハサミを入れた後の写真ですみません)と呼ばれるもの。8グラムで0.49ユーロ(約60円)でした。その名の通り、バニラとバターの風味をつけるために使われるものらしいのですが、オーブンに入れる焼き菓子でも香りが飛びづらいとのこと。右はバニラシュガー(80グラム)0.35ユーロ(約40円)で、これはレシピの砂糖と置き換えて使うそうです。スーパーの店頭では、バニラエッセンスという名のものは置いておらず、バニラビーンズのペーストがチューブ状態で売られているものは発見できました。しかし、50グラムという量に怖気づいて(賞味期限内に使いきれるか自信がなかったので)今回は写真の2つをとりあえず購入。ちなみにバニラビーンズは1本4ユーロ〜7ユーロ(約480円〜840円)で販売されています。ただ、今までお菓子作りをしてきた夫いわく、香りが弱くそんなにバニラらしくならないのだとか。。。
それにしても、バターバニラもバニラシュガーもバニラビーンズやバニラエッセンスに比べると、かなりのお値打ちな代用品ですね。今回は、砂糖と置き換えると言っても、バニラシュガーの割合をどれくらいにすべきか迷ったので、バターバニラをバニラエッセンスの容量で数滴カスタードクリームに入れてみることに。
バニラエッセンスの代わりにバターバニラ
夫がツヤツヤに炊き上げてくれたカスタードクリームにバターバニラを数滴垂らしたところ、「!?」思わず2人で顔を見合わせてしまいました。思っていたバニラエッセンスの香りじゃなーい!!これはまさしく「ヨーロッパのお菓子」の香り。卵そのものの香りは全くなくなり、画一的なイメージの匂いに。輸入菓子のバタークッキーっぽいものを食べたことがある方ならなんとなく伝わるかもしれません。恐るべし、バターバニラ!使うときはごく少量を垂らすことをおすすめします。
カスタードクリームに生クリームを合わせる
右の常温保存の生クリーム(60セント≒72円くらい)を我が家ではよく使っていますが、今回は右のもののお値段2倍くらいする左の冷蔵生クリームを使ってみました。ちなみに「rahm」と「sahne」はどちらも生クリームという意味のようです。カスタードクリームと合わせて使ったので、単体での味比べは今回残念ながらできていませんが、合わせたクリームは美味しかったです(笑)
ドイツで手作りシュークリーム
シュー生地はなかなか膨らまないと聞きますが、今回いい感じに焼き上がりました。クリームを絞り袋で注入し、さらに(気持ちですが)膨らませます。
できあがりました!クリームたっぷりにできるのが手作りのいいところです。もったり濃厚なカスタードクリームを味わうことができて大満足。これからもお仕事頑張ります!