ドイツ生活 徒然記

ドイツでの生活も6年目がスタート。日々体験したことや感じたことを書いていきます。

ドイツでインキー!11時間家に入れなかった人が取った行動とは~後編~

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ドイツの扉は自分で閉まる&重たい

 

前回に引き続き、インキートラブル(後編)です。前編を読まれていない方はぜひこちらから読んでみてください↓

www.et-chandon.com

 <後編目次>

 

 イケアカフェで持久戦

ストッキング靴下を手に入れた私が向かった先はイケア。このブログでも何度かイケアカフェについて書いたことがあるのですが、飲食をせずに何時間いても何も言われない、非常に居心地のよい空間なのです。

 

無事にイケアカフェでソファ席に空きを見つけた私はそこに座ってしばらく人間観察を楽しみました。そして郵便受けに突っ込まれていた無料の新聞を持ってきていたのでそれを読みながら、「なにか書くものがあればメモしながら考え事をできるのにな」と思っていました。ふと目を上げると、壁に紙のメジャーが垂れ下がっているのが目に留まりました。そして、その横にあったのです。メモ用紙と鉛筆が!!!!

 

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メジャーにメモ用紙と鉛筆

 

そう、ここはイケア。イケアに行ったことがある人は目にしたことがあると思いますが、家具のサイズを測るためのメジャーと品番をメモするための紙、そして小さな鉛筆がいたるところに設置してあるのです。

 

私は嬉々としてその恩恵にあずかりました。そして新たなブログのネタを書き付けながら時間の過ぎるのを待ちました。

 

 考え事にも飽きたら後はひたすら寝ます。週末のイケアカフェはひっきりなしに家族連れやカップルが訪れ、大盛況。寝巻きを着て1人で眠っているアジア人のことを気にする人はいません(多分)。

 

さすがに少しお腹が空いてきたのでポケットのりんごをかじります。酸味もそれほど強くなく、意外と美味しい…(涙)

 

ここでようやく15時を回ったところ。夫の帰宅は早くて4時間後です。

 

スーパーで食料を調達

 ショッピングモールのスーパーで飲み物と食べ物を買うことにしました。この日食べたものはその辺に自生していた木の実1粒とりんご1個のみ。所持金は1€しかないのでじっくり考えて買ったものはこちら

 

・炭酸水1リットル 14セント+パント25セント

プレッツェル生地のパン 35セント

・バナナ1本 21セント

合計 95セント

 

バナナの量り売りの有り難さをここで感じることになるとは。1本だけ買えるって素晴らしい!ちなみに「パント」というのはペットボトルや瓶のものを買ったときのデポジットで、飲んだ後お店に返却するとパント代が返ってくる仕組みになっています。

詳しくはこちらを読んでみてください↓

www.et-chandon.com

 

ショッピングモール内のベンチで食事をとり、残りの時間をどう過ごすか考えていました。もうその頃には自分の服装が恥ずかしいからお店に入りづらい…とか言っていられないくらい、寝ることにも飽きていたのでドラッグストアや本屋さんで時間を潰すことにしました。

 

家の前でひたすら待つ

万が一夫が早く仕事が終わることも有り得ないわけではないので18時を過ぎた時点で家へ向かうことにしました。駐車場の入り口で座って待っていると1匹の猫ちゃんが。

 

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 段々と暗くなってくる景色の中で、この子は癒しでした。

 

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誰が飼っているのか、そもそも飼われているかどうかもよくわからないのですが、人懐っこい猫で、当時も私を見つけると擦り寄ってきてくれました。かわいい~♡ 

 

その後一度(徒歩10分強)歩いてショッピングモールへ戻ってお手洗いを利用し、再び家の前でひたすら夫の帰りを待っていました。

 

そしてついに20時ころ彼は帰ってきたのです。朝9時から数えて11時間、壮大な時間潰しでした。

 

今回の経験から得たこと・学んだこと

・ショッピングモール、イケア、公園のありがたさ

・お金と携帯電話はわずかな外出でも携帯する

・庭に非常用グッズを設置する

・困ったときこそポジティブシンキング

・自生のりんごは食べられる

・近所付き合いを常日頃から心がける

 

今回は住んでいた家の周りの環境のおかげで助かりました。ショッピングモールがなければおそらくお手洗いに一番困っていたと思います。インキーをしてしまって策が尽きた時、真っ先に思ったことは「ブログに書くしかない」でした。トラブルに遭っても、こんな経験滅多にできない!と思うことでそのときの状況を(気持ち的に)好転させることができます。今までで一番「ブログがあってよかったなぁ」と感じた瞬間かもしれません。お隣さんの呼び鈴を鳴らして事情を説明し、業者を呼んでもらうことも考えたのですが、今回は夫が家に帰ってくることがわかっていたのであえて時間を潰す方法でやってみました。しかし、もしまた同じ境遇にあって完全に1人であった場合、確実に頼りになるのはお隣さんです。こういったトラブルに備えてもっとご近所付き合いを積極的にしておこうと心に刻みました。

 

少し長くなってしまいましたが、以上が私のインキー事件でした。みなさんの身に起きないことを祈っていますが、もし万一起こってしまったら、ブログに書くぞ!くらいの勢いでポジティブに対処してください。