ドイツ生活 徒然記

ドイツでの生活も3年目がスタート。日々体験したことや感じたことを書いていきます。

デュッセルドルフ K20 企画展 エドヴァルド・ムンク

先月デュッセルドルフのK20州立美術館を見に行ってきました。そのときの企画展はエドヴァルド・ムンク。そして会期ギリギリでしたが、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル振り付けのコンテンポラリーダンスも少し見ることができました。

 

<目次>

 

2つの展覧会

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ムンク展の方は2020年3月1日(日)まで開催中です。

アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルという振付師は1960年生まれのベルギー出身。彼女が1983年に主宰した「Rosas」という国際的に活躍するダンスカンパニーは最近では2019年5月に来日しています。

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コンテンポラリーダンス

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タイミングよく踊りを見ることができました。ただ、写真撮影禁止だったので、ポスターの写真のみ。彼女の名前は覚えていませんが、ひたむきに踊る姿は清々しく美しかったです。ダンスはほとんど観たことがありませんでしたし、コンテンポラリーダンスは初めてで何を表現しようとしているのかはわかりませんでした。でも、とにかくきれいだなという印象が残りました。

 

ムンク

ムンク=叫び というイメージの方は多いと思います。もちろん私もそうでした。今回の展示はムンクと同じノルウェー出身の作家、カール・オーヴェ・クナウスゴールがキュレーションを務めたということで、ムンクの版画作品や彫刻作品も展示されていました。恥ずかしながら、彼の作品『わが闘争』については今回初めて知ったのですが、もしかしたら自分自身の小説と重ね合わせながら今回の作品を選んでいったのかもしれません。

 

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展示の出だしは牧歌的な風景や仕事をする人たちの様子が描かれた絵が多く、明るい雰囲気でした。

 

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のどかであたたかい雰囲気に青色が映えて鮮やかです。

 

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冬景色はいかにも寒そうです。。北欧だもんな。。

 

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叫びに出てくるような人の顔も背景の優しい色遣いによって怖くはありません。

 

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このあたりの展示は血色の悪い表情の人物が多く登場し、不穏な雰囲気を醸し出しています。

 

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ムンクの版画作品は今回初めて見ましたが、いずれも暗い雰囲気のものでした。

 

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暗い絵の印象が強いムンクでしたが、今回の展覧会では明るい風景画や肖像画が多く展示されており今までのイメージが変わりました。この3人の子どもたちはぼやけた背景の前で少し不安げではありますがとても愛らしい印象です。

 

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まっすぐこちらを見据えた黒いドレスの婦人はその眼差しのせいか、生き生きとリアルに見えます。

 

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ムンク肖像画の人物たちはみなとてもおしゃれでした。こちらのご婦人のドレスも素敵だなと思って写真を撮りました。

 

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この人物たちは無表情か、どこかうつろで生気を失っているかのようです。

 

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右側の少女はなんだかのっぺりした顔をしていますね。左の少女は逆に顔に筆を多く入れています。当日見たときも2人の描き分けになんだか違和感を感じました。

 

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ダンディなおじいちゃんだな〜と思ったらムンクの自画像でした。渋いですね。

 

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こちらは若いときの自画像。見開かれた左目とは対象的に、顔面の右側は塗りつぶされています。絵の状態も引っかき傷のようなものがあちこちに見られ、ちょっと不穏な雰囲気を感じますね。

 

ムンクについては叫びのイメージが強すぎて=暗い絵を描く人だとばかり思っていましたが、今回の展示を見て、あたたかい農園風景などを描く違った一面を知ることができました。キュレーションを担当した作家カール・オーヴェ・クナウスゴールとの関係がもっとわかればより深く楽しめた展覧会だったのかもしれません。いずれにせよとても興味深い展示でした。

 

以上がK20の企画展です。次回は常設展示について紹介したいと思います。