ドイツ生活 徒然記

ドイツでの生活も6年目がスタート。日々体験したことや感じたことを書いていきます。

デュッセルドルフ K20 常設展

今日はイケアカフェで中国人と間違われた愛知県出身の私です。私達からして欧米の方々の区別がつかないのと一緒でドイツの人もアジア系を見るとだいたい中国人だと思っているようですね。

そういう人種や民族を超えていくのが美術や音楽ということで、本日も美術館のお話です。

<目次>

 

州立美術館のはじまり

デュッセルドルフの州立美術館はパウル・クレーの作品を多く所蔵していることで広く知られています。ナチス政権によって貶められた前衛美術に対する文化的政策として、優れた現代美術作品が1961年に州によって買い上げられたのがこの美術館の歴史の始まりでした。その際にコレクションの基礎となったのが、アメリカの個人収集家から買い取った88枚の絵画や素描、そしてパウル・クレーの作品だったそうです。

 

所蔵作品

…クレーの作品で有名なのに写真を見返したら一枚も撮っていない!ということで残念ながらここでパウル・クレーの作品は紹介できないのですが、それ以外で私の好みで撮ってきた写真を載せておきたいと思います。

所蔵作品:カンディンスキー

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カンディンスキーは友人の好きな画家だったので名前を覚えました。ロシア出身の画家さんです。

 

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友人は音楽をやる人だったので、この散りばめられた彩りに音を見ていたのかもしれません。

 

所蔵作品:ピカソ 

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すごくどっしりしていて見ているだけで重みを感じます。。。張り飛ばされたら痛いだろうなぁ。

 

所蔵作品:シャガール

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ユダヤ教の聖職者とレモンが描かれています。

 

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シャガール肖像画。どちらの作品も色味がモノトーンに近く、正直ぱっと見ただけではシャガールだとわからず。企画展のムンク同様、シャガールについてもイメージが少し変わりました。

 

所蔵作品:河原温

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コンセプチュアルアーティスト河原温は作品を作成した日を丁寧にアクリル絵の具で描き、「Today」シリーズとして残しました。

bijutsutecho.com

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全然知らない作家さんだったのですが、愛知県出身ということで思わず凝視してしまいました。刈谷出身なのですが、「Karya」とスペルミスされてしまっていたので、監視員の方に指摘したら「おもしろいね。美術館にメールを書いてみたらいいよ」とのことでした。はい、監視員のお仕事ではないということですね。

 

所蔵作品:その他

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展示作品はかなり大きいものや空間を使うものなどもあって、美術館の天井は高めに設定されていました。

 

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高さを変えて展示するだけでだいぶ動きが出ますね。

 

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顔面にハチドリが寄生したかのような…と書くと結構グロテスクですが、この石像の表情がかわいくて撮影した一枚。

 

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準備室かな〜?と思わせるような作品。それにしてはすごくきれいに整えられて置いてある。。

 

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映像作品もありました。上下逆さまになった男性の顎と口が映され、何かしら音を発していました。子供の頃弟とお互いの顎と口を逆さまで見合ってゲラゲラ笑って遊んだことを思い出しました。顔みたいに見えるよね!と、コンセプトはわからずとも頷きたくなる作品でした。

 

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美しさの象徴であるヴィーナス像に引き出しをつけて取っ手にポンポンをつけてしまうなんて、どんな人が作ったの!?と思ったらサルバドール・ダリでした。『引き出しのあるミロのヴィーナス』という作品。1936年の作品とは思えないですね。

 

まとめ

・K20常設展はパウル・クレーカンディンスキーピカソシャガールなどの作品が見られる

・所要時間は常設展&企画展で大体2時間ほど

・絵画はもちろん、彫刻作品・映像作品もあり

 

これだけ様々な種類の作品を見られると思っていなかったので個人的には大満足の美術館でした。デュッセルドルフに滞在するときはぜひまた訪れたいなと思います。K20のカフェ・レストランには立ち寄れなかったので今度はぜひそちらも行ってみたいです。