先月ポルトガルのリスボンへ小旅行へ出かけました。リスボン観光で外せないジェロニモス修道院、ベレンの塔、発見のモニュメントは同じエリアにあるので、回りやすかったです。私のお気に入りとなったパステイス・デ・ベレンについても今日は写真を交えて記録しておきたいと思います。
<目次>
まずはPASTÉIS DE BELÉMで朝ごはんから
観光を始める前にまずは腹ごしらえ!ジェロニモス修道院の最寄りベレン駅から歩いて5分ほどで老舗のエッグタルトのお店にたどり着きます。1837年から修道院で作られていたレシピを守り伝えてきたお店、パステイス・デ・ベレンPASTÉIS DE BELÉMです。
住所:R. de Belém 84 92, 1300-085 Lisboa, Portugal
開店30分後の朝8時半頃到着しました。イートインの入口を入るとまるでアトラクションのような行列の待機スペースが設けられていました。さすがに8時半だと誰も並んでおらず、店員さんが立っているところまで難なくたどり着いた私たち。そこで人数を伝えたところ、一番奥まで進むように案内されました。2間ほど朝一の人たちが食事を楽しんでいる様子を横目で見ながら歩いていくと目の前に開けた光景が。
お店の奥がこんなに広いとは!店員さんもかなりの人数が働いていて、注文もお会計も待たされることがありませんでした。卓上のQRコードを読み取ってメニューを確認します。
メニューはかなり種類が豊富でさんざん悩んでサンドイッチを頼みました。キッシュもお願いしたら、まだ店頭に出ていなかったらしく断られたのですが、午後に再訪したらちゃんと食べられました。それにしてもサンドイッチは大きいし、全てが安いのに美味しいとはどういうことなのでしょう。ちなみにここのエッグタルトは皮がパリッパリの食感でカスタード甘さ強め♡
午後に休憩しにきたときに注文したものも載せておきます。明らかに食べすぎですが、ひかないでください、美味しくて安くて注文が止まりませんでした(笑)
さらに調子に乗ってビールもいただいちゃいました。夫はレモネードを頼んだのですが、これが不思議な飲み物で、自分で砂糖を入れて甘さを調節します。想像していたレモネードではなかったのでちょっとびっくり。気に入らなかったのか、彼はこの後生絞りオレンジジュース(3.5€ 約550円)を追加していました(笑)コロッケなどお酒のお供になるようなものもあって、一日中いられます。休憩でお昼頃来た時には先ほどの大広間もいっぱいになるくらい人が押し寄せていました。ジェロニモス修道院に行くときはぜひ立ち寄ってみてください。もちろんテイクアウトのみも大丈夫ですよ~。
ジェロニモス修道院
朝食を終えて歩き出すともうすぐそこにジェロニモス修道院がそびえています。朝9時半オープンちょうどに着いたにも関わらず、遠目からでもわかるこの行列!オーバーツーリズムの話は聞いてはいたものの、観光客の多さにびっくりしました。私たちはリスボアカードという1日乗車券とたくさんの観光名所の入場パスがセットになっているツーリストカードを空港で購入したので、それを握りしめて修道院向かって左側の入場列に並びます。右側はサンタ・マリア・デ・ベレン教会への入場列なのでご注意ください。
外観で一際目を引くのはサンタ・マリア・デ・ベレン教会の南口です。もともとは15世紀に建てられた教会をベースとして、16世紀に修道院の回廊が隣接して作られたそう。西翼には海洋博物館と考古学博物館があり、ジェロニモス修道院として見学できるのは55メートル四方の回廊の1階と2階、修道院の食堂、参事会館(chapter house)となっています。ちなみにchapter houseを調べたら参事会会議場、と出てきて聞き覚えのない言葉!と思い参事会を調べました。簡単にまとめると修道士たちの集会のことみたいです。アラフォーになっても知らないことの多さに驚かされます(笑)
さぁ、いよいよ中に入ります~。
装飾がびっしりの柱が立ち並ぶ回廊。柱ごとに異なる装飾が施されているので見ていて飽きません。
行けども行けども座って休めるベンチがないこの回廊。入るまで立ちっぱなしで並んでいた私たちの足は既にガクガクです(笑)細かい装飾はさることながら、この巨大さも当時のポルトガルの威信と財力を表しています。
参事会館には棺が置いてあり、19世紀に活躍した歴史家エルクラーノが眠っています。この墓はウィキペディアによると一般からの寄付で賄われたとか。
太いロープを模した装飾とタイルに彩られたこの部屋は食堂として使われていたみたいです。
当時9月中旬ということで非常にお天気がよく、炎天下の中1時間待ちは堪えましたが、人数制限があるために、中に入ったら混雑なく快適に見学ができました。
サンタ・マリア・デ・ベレン教会
隣接する教会は入場無料です。ジェロニモス修道院に向かって右側の列にならんで入場します。
この教会には詩人のカモンイスと彼の有名なヴァスコ・ダ・ガマの棺があるのですが、私たちが訪れたときは絶賛改修中で、工事の音が鳴る中でうるさそうに寝ていらっしゃいました。
ジェロニモス修道院とサンタ・マリア・デ・ベレン教会、そしてベレンの塔はポルトガルでのみ見られるマヌエル様式というゴシック様式を発展させたスタイルが特徴。16世紀にこの修道院の建造を指示したマヌエル一世の名前が由来です。大航海によってもたらされた富は多くの芸術家を様々な地域からポルトガルに集結させ、彼らの多種多様なセンスがマヌエル一世の意向を反映してマヌエル様式を結実させました。
ベレンの塔
パステイス・デ・ベレンを再訪し休憩をかました私たちは、続いてリスボアカードでトラムに乗ってベレンの塔へ。こちらもリスボアカードで入場無料です。午後2時半くらいに並び始めて1時間強待ってようやく入れました。
ベレンの塔とジェロニモス修道院はセットで世界遺産に登録されています。
要塞として作られたベレンの塔。6層の1番下の階には小窓に1つずつ大砲が配置されていました。
2階へ上がると可愛らしい装飾があしらわれた展望台のようなフロア。
人数の制限を行っているので、さらに上の階へ登るためには列に並ぶ必要があります。
テラスに出ることができました。
各フロアは税関のような役目を果たしていた部屋だったり、礼拝用の部屋だったりと、結構狭いのにいろいろなことに使われていたみたいでした。
午前中ジェロニモス修道院と教会見学でヘロヘロになっていた私たち、上に登るのを断念し、見張り台の個室で休憩していた夫と合流してベレンの塔を退出。
ちょっとさすがに疲れたのでモヒート飲みます。夏季のリスボン観光は人も多いし、灼熱の太陽でかなり消耗。あともう一息!
発見のモニュメント
ベレンの塔から頑張って歩いて20分くらいで到着するのがこちら。
この巨大なモニュメントは大航海時代を牽引したエンリケ航海王子の没後500年を記念して1960年に建てられたそうです。
どうやら中に記念館のような展示があるみたいです。疲労困憊の我々は入りませんでしたが、リスボアカードで入場できるようなので、興味がある方はぜひ。
航海の歴史が床石に地図で表現されていました。遠いところまで来たもんだなぁとしみじみ。
この発見のモニュメントとベレンの塔は飛行機からも見えるランドマークなので、リスボン到着時に窓からぜひ見てみてください。
まとめ
- ジェロニモス修道院もベレンの塔も1時間待ちは覚悟すべし
- 夏場は水分補給と日焼け対策を十分に
- 修道院近くのパステイス・デ・ベレンは席数が多い上に提供・回転が速いので休憩にぴったり
- ベレンの塔から発見のモニュメントは徒歩20分くらい
- ヴァスコ・ダ・ガマはサンタ・マリア・デ・ベレン教会に眠っている
- サンタ・マリア・デ・ベレン教会は誰でも入場無料
- 朝8時半にパステイス・デ・ベレンで始まり、発見のモニュメントを観終わったのが17時半でした
- 都度チケットを買わなくていいのでリスボアカードは非常に便利
長い1日、お付き合いいただきありがとうございました。夏のリスボン観光(9月中旬でした)の過酷さがおわかりいただけたと思います。ただ、天気が本当にいいので写真はめちゃくちゃ綺麗に撮れます!個人的にはパステイス・デ・ベレンがとっても気に入ったのでぜひみなさんに行ってほしい。近所にあったら確実に太るお店です(笑)
次回はシントラ観光について書きたいと思いますので、またぜひ遊びにきてください♪
それではまた~!