ドイツ生活 徒然記

ドイツでの生活も6年目がスタート。日々体験したことや感じたことを書いていきます。

ベルリン リッツカールトンで年越しステイ

明けましておめでとうございます。2025年が楽しい1年となりますように!さて、新年1記事目は年末ベルリンで宿泊したリッツカールトンがとても居心地よかったので、ホテルについて書いておきたいと思います。

<目次>

リッツカールトン ベルリン

リッツカールトン ベルリン
リッツカールトン ベルリンの場所

住所:Potsdamer Platz 3, 10785 Berlin

リッツカールトン ベルリンはポツダマープラッツ駅から徒歩1分と非常に便利な場所に位置しています。同じホテル系列のマリオットホテルもすぐ隣にあります。今回はベルリンフィルハーモニーで年末コンサートを聴くために宿泊したのですが、会場まで歩いて15分ほどで到着。グランドハイアットホテルに比べるとカラヤンサーカスまで少し歩きますが、問題なく歩ける距離でした。

リッツカールトン ベルリンの料金

マリオットボンヴォイの会員サイトから2024年12月31日から2025年1月1日の素泊まり1泊を事前決済で宿泊2か月前の10月末に予約しました。クラブラウンジアクセス付きのお部屋は確か1000EUR越えだったのでちょっと手が出せず(苦笑)ラウンジ潜入はいつかまた別の機会に…(できたらいいな)!

  • お部屋のタイプ:1キングベッド、デラックスゲストルーム
  • 1泊2名(朝食なし)会員価格事前決済:625.8EUR(2024年10月末レートで約10万2900円)
リッツカールトン ベルリン年越しステイサプライズ

リッツカールトンのエントランスツリー

ベルリンのリッツカールトンは初めての宿泊で、予約してからずっと楽しみにしていました♪ そして大晦日当日、お高いホテルはチェックインのときに場違いな気がして緊張するのですが、フロントの担当クリストフさんにとっても気さくに対応していただき和みました。ウェルカムドリンクにシャンパンを勧められてフロントでいただきながら、初めての滞在だという話をしていたら、なんと朝食をプレゼントしますとのこと。お正月に開いているお店を探すのは大変なので、もともと朝食は追加するつもりだったのですが、にわかには信じられない申し出。ドイツの事務は信用ならないので、チェックアウト時に払うことになってもがっかりしないよう、内心喜びすぎないように自分に言い聞かせつつ、何度もお礼を言ってお部屋へ。

ゆっくり荷ほどきをして身支度をしていると、インターホンが。なんと年越しグッズのプレゼント!コーヒーマシンの調子が悪く、電話して人を呼んでもらっていたのでてっきりエンジニアの方かと思いきや、サプライズでした。いただいたシャンパンは家に持ち帰って大事に味わいました。

サプライズプレゼント

帽子・シャンパン・ミニ鉢・チョコレート・笛・紙テープ

いただいたシャンパン、ルイ・ロデレールのコレクション243

いろいろな年のブドウをブレンドしているらしい

ルイ・ロデールのシャンパンは初めて飲んだのですが、味わい深くとても美味しかったです!

リッツカールトン ベルリンのお部屋

では今回滞在したキングサイズベッドのデラックスゲストルームというお部屋を紹介したいと思います。

玄関

写真を撮り忘れてしまったのですが、今回831号室で、玄関ドアの設えが表から見てとてもシックで素敵でした。

お部屋の玄関

写真は内側から見たドア。ホテルのドアって非常口の情報とかが貼ってあったりして結構事務的な簡素な感じが多い印象ですが、リッツカールトンのエントランスは家のようにしっかりした扉!全身姿見の横には心憎い小物置があって、ハンドバッグや手袋などの小物を置くのに便利。床はヘリンボーン貼りになっていてさり気なくオシャレ。

スリッパ・ラウンドリーバッグ・シューケアグッズ・ソーイングセット

写真に写っていませんが、クローゼットの中にはアイロン、アイロン台も完備されていました。スリッパは使い捨てですが、質が高くてあたたかい履き心地。

ニューイヤーの柄がかわいい

バスローブはクローゼットに1着、バスルームに1着

写真ではわかりづらいですが、濃い青色のパイピングが高級感漂うバスローブはゆったりとして着心地もよかったです。

小さな金庫と収納棚

収納は小さいながらも充実しており、(写真撮り忘れましたが)ピンチ付ハンガー、普通のハンガー、そしてドレス用のクッション付きハンガーが準備されていました。続いてバスルームとアメニティを写真でご紹介します。

バスルーム

シャワーとトイレ

シックな色調のお手洗いは扉あり

ディプティックのアメニティ

洗面ボウルは2か所

マウスウォッシュ

歯ブラシ・ボディクリーム・シャワーキャップ

ドライヤー

洗面台の下には体重計

バスタブ

ボディ用スクラブ

バスソルトとディプティックの石鹸

金ぴか過ぎず、落ち着いたバスルームは私たちのお気に入りになりました。洗面台は持ってきた歯ブラシや洗面用具を置くスペースも十分にありましたし、トイレが個室になっているのも使い勝手がよかったです。難点はシャワーの出が少し弱いかなと思ったくらいでした。

寝室・リビングスペース

キングサイズベッド

部屋の調度品はあたたかみのある落ち着いた色調でまとめられています。この寝具がとてもあたたかくて夫も私も非常に気に入りました。2024年の締めくくりをこのベッドで寝られて幸せでした!

サイドボードには聖書

 

ソファとデスク

お部屋の広さは40平米とゆったりしています。一見電源がどこにも見当たりませんが、実はソファの右端に電源ステーションが備えられていて、とても機能的。テーブルの上にはコンプリメンタリーのお水が用意されています。コンサートへ行く前に1本開けて少し飲んだところ、帰ってから見たら1本補充されていました。ターンダウンサービスのときに追加してくださったみたいです。ベッドサイドに別のチョコレートも置いてありました。

無料のお水ボトルとカード、プチギフト

プチギフトはチョコレートトリュフでした!

カードは切り離してポストカードとして使えるようになっており、ホテルに頼むと郵送代を負担してくれるみたいです。チョコレートの1つ(白い方)は梱包が半分解けてましたが、味はナッツ系のガナッシュのトリュフでとっても美味しかったです。

アダルト向けコーナー

ベッドの向かいにはテレビが設えてあり、その下には冷蔵庫や食器類が収納された棚が置いてあります。写真はアルコール類が置いてある大人のコーナー。

有料お水コーナー

常温のお酒が置かれた反対側の端には有料の炭酸水などお水が。ルームサービスのメニューが見られるQRコードも置いてありました。

 

ぎっしり詰まった冷蔵庫(有料ミニバー)

冷蔵庫の中にはお酒とソフトドリンクがぎっしり冷やされていました。いずれも有料です。

スナックバー(有料)

引き出しにはお菓子類が!こんなにたくさん種類があるヨーロッパのホテルはあまり見たことがありません。こちらも有料です。

コーヒーマシンとロンネフェルトの紅茶

棚の真ん中にはコーヒーマシンが収納された引き出せる台がありました。紅茶類はロンネフェルト、コーヒーはネスプレッソです。ここには紙パック入りのお水が2本置いてありました。

コーヒーマシントラブル

ネスプレッソがずっと点滅したままで一向に抽出してくれないため、電話でヘルプを要請。エンジニアの方が見てくれた結果、電気系統のトラブルで、機械自体は壊れていないようでした。ただ、別の電源につなげないとマシンが動いてくれないということで、10分ほどして代わりのコーヒーが運ばれてきました。

ルームサービスコーヒー

トラブル対応に時間を割かれましたが、ポットにたっぷり入った熱々のコーヒーを楽しめたので結果ちょっとお得だった気がします。

ジム・スパ

エントランス

地下1階にフィットネス(24時間)とサウナ、プール(午前6時から午後10時)がありますが、エリア内撮影禁止だったのでエントランスのみ写真に収めてきました。サウナは今回入りませんでしたが、ホットストーンの部屋とサウナがあるそう。プールは小さいながらプール端にジャグジー機能がついているなど工夫がされていて、あまり見たことがないタイプでした。

男性用は確認していませんが、女性用チェンジルームにはシャワー室の前にシャワーキャップやボディクリームなどお部屋にあるものと同様のアメニティ類が置いてありました。(化粧水や乳液等の基礎化粧品はありませんので、持参が必要です)ドライヤーも2,3台置いてあったと思います。

朝食会場 レストランPOTS

晦日はコンサートの帰りに食事をしてグランドハイアットのバーで年越しをし、さんざん夜更かしをして朝起きてから湯舟にゆっくり浸かりました。1月1日の朝食は新年の朝のため、14時までOKとフロントで案内されていたのですが、こちらのホテルはチェックアウトが12時。チェックアウトしてから朝食を食べても大丈夫かどうか念のため電話で問い合わせ、問題ないこと(&朝食が無料でいただけること)が確認できたので、フロントでチェックアウトを済ませて荷物を預けて12時20分くらいに朝食会場のレストランPOTSへ入店。私たちは食事をゆっくり楽しもうと思って先にチェックアウトしましたが、レイトチェックアウトもお願いしたらできたと思います。

着席して少し待つと、飲み物の注文を取りにきていただけたので、カプチーノと一緒にチーズ、玉ねぎ、マッシュルーム入りのオムレツをオーダー。予想はしていましたが、ビュッフェコーナーは嵐の後のようにほとんど食事が残っておらず、オレンジジュースもグラスが全然残っていなかったのでレストランの一角から持ってきてセルフミモザシャンパン×オレンジジュース)作成コーナーのジュース瓶から拝借。

リッツカールトンでの朝食

ピークは過ぎていたようで、オムレツや飲み物は想定よりも早く提供され、スピードはちょうど良かったです。オムレツのお味は普通だったものの、ケチャップが自家製のようでとても美味しかったです。コーヒーはカプチーノとラテマキアートを注文し、いずれも非常に美味でした。

はちみつが巣ごと置いてあったり、フルーツが豊富だったりと高級ホテルらしいメニューだったんですが、荒れ果てたビュッフェコーナーを載せるのは忍びないのでほんの少しだけ撮影してきたものを載せますね。

紅茶用大きなお湯ポット

 

パンコーナー

 

チーズコーナー

生ハム類(ここは補充されたばっかり!)

朝は8時から開いていたみたいなので、4時間も経ってから行ったら量も質もピークに比べて見劣りするのは当たり前ですよね。でも14時までオープンという太っ腹なサービスに驚かされ、そしてなにより今回無料でいただけたということに感謝感激でした。

まとめ(2024年年末宿泊時)

  • 晦日のリッツカールトン ベルリンはウェルカムドリンクのシャンパンなど特別感を演出するプチギフトがある
  • 1月1日は午前8時から午後14時まで朝食が食べられる(ただし、12時頃にはお皿やグラス、食べ物の補充が十分に追い付いていなかった)
  • フロント、ルームサービス、エンジニアまで、全てのスタッフがフレンドリーでホスピタリティを感じる
  • 羽毛布団が至福の暖かさ
  • ポツダマープラッツという立地が観光にもコンサート鑑賞にもうってつけ

ベルリンのリッツカールトンは1年頑張ったご褒美として奮発して予約したのですが、結果そのホスピタリティと居心地の良さに非常に満足。ちょっと背伸びしてみてよかったと思えるステイでした。2025年もまたお仕事頑張ろう、と思えた素敵な滞在になりました。今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。またぜひ遊びにきてください~!今年もよろしくお願いいたします。

イケアアドベントカレンダー 2024年

すっかりまた間が空いてしまいました。今日は毎年記録しているイケアのアドベントカレンダーについて書いておきたいと思います。

<目次>

イケアアドベントカレンダー2024年表面

Ikeaアドベントカレンダー

映り込みで見づらいかもしれませんが、今年はダークブルーにもみの木が全面的に配置され、クリスマスオーナメントが飾られている様子がデザインされています。もみの木のデザインがデフォルメされていてテキスタイルのデザインのようですね。去年、一昨年と赤色ベースが続いていたので、今年は比較的シックな印象です。

昔のデザインをご覧になりたい方は過去記事を見てみてください。

 

www.et-chandon.com

 

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イケアアドベントカレンダー2024年裏面

ikeaアドベントカレンダー

今年も毎年恒例のお楽しみ金券が入っています。100個には1000EUR(約15万8千円)分が入っているというのですから夢が膨らみますよね。

ちなみに、チョコレートに関してですが、もともとHachez(ハシェ)はドイツ、ブレーメンで設立され、チョコレートを製造販売していた会社です。2012年にデンマークの菓子会社に買収されたようですね。

なお、お値段は12.99EURです。最低5EUR×2枚が入っていると考えると、かなりお得なのではないでしょうか。いつか高額の金券が当たることを夢見てこれからも買い続けようと思います。

 

2024年、残り少ないですが、体調に気を付けてよい年末年始をお過ごしください。それではまた!

 

☆2024年12月28日追記☆

昨日イケアのカフェにアドベントカレンダーについていた金券を持っていきました。大抵5€なので、金額を確かめずにレジで1枚出したらなんと今回50€分が当たっていました!やったー!!カレンダーの金券もう一枚はイケアにある専用のカードリーダーにかざして金額を確かめたところ5€でした。今まで毎年1つ買っていましたが、50€(1€150円換算で7500円相当)が入っていたのは初めてです。イケアカフェで思いがけず夫とはしゃいだ年末になりました(笑)

金券を使ってイケアcafeで食事

みなさまどうぞよいお年を!

リスボン観光 ジェロニモス修道院とベレンの塔、発見のモニュメント!エッグタルトのパステイス・デ・ベレンで休憩

先月ポルトガルリスボンへ小旅行へ出かけました。リスボン観光で外せないジェロニモ修道院ベレンの塔、発見のモニュメントは同じエリアにあるので、回りやすかったです。私のお気に入りとなったパステイス・デ・ベレンについても今日は写真を交えて記録しておきたいと思います。

<目次>

まずはPASTÉIS DE BELÉMで朝ごはんから

ベレン

観光を始める前にまずは腹ごしらえ!ジェロニモ修道院の最寄りベレン駅から歩いて5分ほどで老舗のエッグタルトのお店にたどり着きます。1837年から修道院で作られていたレシピを守り伝えてきたお店、パステイス・デ・ベレンPASTÉIS DE BELÉMです。

PASTÉIS DE BELÉM

住所:R. de Belém 84 92, 1300-085 Lisboa, Portugal

Home | Pastéis de Belém

 

開店30分後の朝8時半頃到着しました。イートインの入口を入るとまるでアトラクションのような行列の待機スペースが設けられていました。さすがに8時半だと誰も並んでおらず、店員さんが立っているところまで難なくたどり着いた私たち。そこで人数を伝えたところ、一番奥まで進むように案内されました。2間ほど朝一の人たちが食事を楽しんでいる様子を横目で見ながら歩いていくと目の前に開けた光景が。

団体客でも余裕で座れる広いスペース

お店の奥がこんなに広いとは!店員さんもかなりの人数が働いていて、注文もお会計も待たされることがありませんでした。卓上のQRコードを読み取ってメニューを確認します。

クロワッサンサンドハムチーズ(2.4€ 約377円)エッグタルト(1.4€ 約220円/1個)イベリアンハムとモッツアレラ、トマトのサンドイッチ(4.3€ 約675円)ラテ(1.5€ 約235円/1杯)

メニューはかなり種類が豊富でさんざん悩んでサンドイッチを頼みました。キッシュもお願いしたら、まだ店頭に出ていなかったらしく断られたのですが、午後に再訪したらちゃんと食べられました。それにしてもサンドイッチは大きいし、全てが安いのに美味しいとはどういうことなのでしょう。ちなみにここのエッグタルトは皮がパリッパリの食感でカスタード甘さ強め♡

午後に休憩しにきたときに注文したものも載せておきます。明らかに食べすぎですが、ひかないでください、美味しくて安くて注文が止まりませんでした(笑)

(左上から時計回りに)Delicia(1.7€ 約270円)、Bola de Berlimカスタードクリーム(1.6€ 約250円)ほうれんそうのキッシュ(2.5€ 約390円)

Bola de Berlimの断面図。カスタードクリームたっぷり!

Lemonade(3€ 約470円)ビール(2€ 約315円)Croquetes(1.6€ 約250円/1個)

さらに調子に乗ってビールもいただいちゃいました。夫はレモネードを頼んだのですが、これが不思議な飲み物で、自分で砂糖を入れて甘さを調節します。想像していたレモネードではなかったのでちょっとびっくり。気に入らなかったのか、彼はこの後生絞りオレンジジュース(3.5€ 約550円)を追加していました(笑)コロッケなどお酒のお供になるようなものもあって、一日中いられます。休憩でお昼頃来た時には先ほどの大広間もいっぱいになるくらい人が押し寄せていました。ジェロニモ修道院に行くときはぜひ立ち寄ってみてください。もちろんテイクアウトのみも大丈夫ですよ~。

ジェロニモ修道院

かなり大きいジェロニモ修道院

朝食を終えて歩き出すともうすぐそこにジェロニモ修道院がそびえています。朝9時半オープンちょうどに着いたにも関わらず、遠目からでもわかるこの行列!オーバーツーリズムの話は聞いてはいたものの、観光客の多さにびっくりしました。私たちはリスボアカードという1日乗車券とたくさんの観光名所の入場パスがセットになっているツーリストカードを空港で購入したので、それを握りしめて修道院向かって左側の入場列に並びます。右側はサンタ・マリア・デ・ベレン教会への入場列なのでご注意ください。

壮大なファサードの南口(入れません)

外観で一際目を引くのはサンタ・マリア・デ・ベレン教会の南口です。もともとは15世紀に建てられた教会をベースとして、16世紀に修道院の回廊が隣接して作られたそう。西翼には海洋博物館と考古学博物館があり、ジェロニモ修道院として見学できるのは55メートル四方の回廊の1階と2階、修道院の食堂、参事会館(chapter house)となっています。ちなみにchapter houseを調べたら参事会会議場、と出てきて聞き覚えのない言葉!と思い参事会を調べました。簡単にまとめると修道士たちの集会のことみたいです。アラフォーになっても知らないことの多さに驚かされます(笑)

さぁ、いよいよ中に入ります~。

ベンチはお座り禁止

装飾がびっしりの柱が立ち並ぶ回廊。柱ごとに異なる装飾が施されているので見ていて飽きません。

ジェロニモ修道院といえば回廊

行けども行けども座って休めるベンチがないこの回廊。入るまで立ちっぱなしで並んでいた私たちの足は既にガクガクです(笑)細かい装飾はさることながら、この巨大さも当時のポルトガルの威信と財力を表しています。

アレシャンドレ・エルクラーノの棺

参事会館には棺が置いてあり、19世紀に活躍した歴史家エルクラーノが眠っています。この墓はウィキペディアによると一般からの寄付で賄われたとか。

修道士の食堂

太いロープを模した装飾とタイルに彩られたこの部屋は食堂として使われていたみたいです。


当時9月中旬ということで非常にお天気がよく、炎天下の中1時間待ちは堪えましたが、人数制限があるために、中に入ったら混雑なく快適に見学ができました。

サンタ・マリア・デ・ベレン教会

隣接する教会は入場無料です。ジェロニモ修道院に向かって右側の列にならんで入場します。

サンタ・マリア・デ・ベレン教会

サンタ・マリア・デ・ベレン教会天井を見上げる人々

サンタ・マリア・デ・ベレン教会内部

この教会には詩人のカモンイスと彼の有名なヴァスコ・ダ・ガマの棺があるのですが、私たちが訪れたときは絶賛改修中で、工事の音が鳴る中でうるさそうに寝ていらっしゃいました。

ジェロニモ修道院とサンタ・マリア・デ・ベレン教会、そしてベレンの塔ポルトガルでのみ見られるマヌエル様式というゴシック様式を発展させたスタイルが特徴。16世紀にこの修道院の建造を指示したマヌエル一世の名前が由来です。大航海によってもたらされた富は多くの芸術家を様々な地域からポルトガルに集結させ、彼らの多種多様なセンスがマヌエル一世の意向を反映してマヌエル様式を結実させました。

ベレンの塔

パステイス・デ・ベレンを再訪し休憩をかました私たちは、続いてリスボアカードでトラムに乗ってベレンの塔へ。こちらもリスボアカードで入場無料です。午後2時半くらいに並び始めて1時間強待ってようやく入れました。

ベレンの塔

 

ベレンの塔ジェロニモ修道院はセットで世界遺産に登録されています。

1階には大砲

要塞として作られたベレンの塔。6層の1番下の階には小窓に1つずつ大砲が配置されていました。

見張り台

2階へ上がると可愛らしい装飾があしらわれた展望台のようなフロア。

上の階へ

人数の制限を行っているので、さらに上の階へ登るためには列に並ぶ必要があります。

確かに狭い

テラスに出ることができました。

大航海時代はどう見えていたんでしょうか

晴れてるって素晴らしい

各フロアは税関のような役目を果たしていた部屋だったり、礼拝用の部屋だったりと、結構狭いのにいろいろなことに使われていたみたいでした。

中は割と地味なつくり

午前中ジェロニモ修道院と教会見学でヘロヘロになっていた私たち、上に登るのを断念し、見張り台の個室で休憩していた夫と合流してベレンの塔を退出。

ベレンの塔が見えるカフェ

ちょっとさすがに疲れたのでモヒート飲みます。夏季のリスボン観光は人も多いし、灼熱の太陽でかなり消耗。あともう一息!

発見のモニュメント

ベレンの塔から頑張って歩いて20分くらいで到着するのがこちら。

発見のモニュメント

 

この巨大なモニュメントは大航海時代を牽引したエンリケ航海王子の没後500年を記念して1960年に建てられたそうです。

横から見たらスリムな発見のモニュメント

どうやら中に記念館のような展示があるみたいです。疲労困憊の我々は入りませんでしたが、リスボアカードで入場できるようなので、興味がある方はぜひ。

ポルトガルー日本のフライトは乗り継ぎ入れて18時間~35時間だとか

航海の歴史が床石に地図で表現されていました。遠いところまで来たもんだなぁとしみじみ。

この発見のモニュメントとベレンの塔は飛行機からも見えるランドマークなので、リスボン到着時に窓からぜひ見てみてください。

どこにあるかな!?

まとめ

長い1日、お付き合いいただきありがとうございました。夏のリスボン観光(9月中旬でした)の過酷さがおわかりいただけたと思います。ただ、天気が本当にいいので写真はめちゃくちゃ綺麗に撮れます!個人的にはパステイス・デ・ベレンがとっても気に入ったのでぜひみなさんに行ってほしい。近所にあったら確実に太るお店です(笑)

次回はシントラ観光について書きたいと思いますので、またぜひ遊びにきてください♪

それではまた~!

 

ポルトガル観光!リスボンとシントラに行く前に知っておきたいこと(2024年9月)

前回の更新からまた時間が経ってしまいました。すっかり秋めいてきたドレスデンでは朝晩冷えるようになってきています。今年ももうあと3か月なんですね~!うかうかしているとあっという間に年が変わりそう…(汗)今日は先日ポルトガルリスボンに旅行にいったことを記録しておきたいと思います。計画を立てているときに最新情報がなかなかネットで思うように見つからず、私自身結構てこずったので、私の旅程をこれから行かれる方が旅行計画をする際の参考にしていただければ幸いです。

<目次>

今回のリスボン・シントラ旅程

今回4泊5日の小旅行です。結果的に帰る前日の半日を体調不良で寝て過ごし、全て計画通りとはいきませんでしたが、それでも楽しめました!リスボンから電車で40分のシントラに行きたかったので、電車が発着するロシオ駅近くのBessaHotel Liberdadeというホテルに滞在。結果的にロシオ駅周辺にはレストランやカフェ、薬局があり非常に便利で不自由なく過ごすことができたのでおすすめです。

空港のリスボアカード販売所
  • 1日目:夕方リスボン着。空港で3日目に使うリスボアカードを購入。バスでホテルの最寄り駅まで移動。徒歩でカフェ、ワインバー、予約したテラスレストランへ。
  • 2日目:朝8時台の電車でロシオ駅からシントラへ。朝食をシントラで食べ、バス1日チケット購入(1人13.5€)※。ペーナ宮殿へバスで移動。シントラへバスで戻り、シントラ駅周辺のレストランでランチ。レガレイラ宮殿へバスで移動、見学。シントラ駅から電車でロシオ駅まで戻り、駅周辺レストランで食事。
  • 3日目:リスボアカードを利用。ベレン駅近くのエッグタルトの老舗カフェPASTÉIS DE BELÉMで朝ごはん→修道院と教会見学→PASTÉIS DE BELÉM再訪、軽食→ベレンの塔→塔が見えるカフェで休憩→歩いて発見のモニュメントへ→ロシオ駅周辺の予約したレストランで食事
  • 4日目:(計画では)トラムでリスボン周遊&サンタ・ジュスタのリフト乗車→体調不良で断念
  • 5日目:午前中の飛行機搭乗にてドレスデンへの帰途へ

※この日はもともとペーナ宮殿だけの予定でしたが、誤ってバスの1日チケットをシントラで購入してしまった(往復チケットを買いたい、と言うと自動的に1日券を買わされる)ため、急遽レガレイラ宮殿にも足を伸ばしました。最初から1日でどちらも行く予定の方は、リスボンを出る際に電車とバス両方が乗り放題になる「Train&Bus」チケットを購入したほうが安いです(14€+おそらくカード代0.5€)。詳細は下記ウェブサイト参照ください。ちなみにロカ岬へのバスは現在別会社が運航しており、このチケットでは乗れないみたいなのでご注意を。

Discover Sintra Programme | CP - Comboios de Portugal

リスボンとシントラ観光でかかった費用と所要時間など

この旅行ではあまり無理して観光名所を回らない計画を立てました。シントラではムーアの城壁やロカ岬に行かずにペーナ宮殿とレガレイラ宮殿のみを回りましたが、それぞれの場所で結構歩くのと、バスを待つ時間が予測できない(時刻表はありませんでした)ので2つにしてちょうど良かったと思います。

リスボン・シントラ交通費 50€/人

空港の路線バス
  • 路線バス代:空港(Aeroporto)ー市内(ホテルの最寄:Restauradores)片道1人2.1€ (片道25分~45分くらいで道路の状況とバスの路線による)
  • リスボアカード1日分:1人27€
  • シントラ電車+カード代:1人5.3€
  • シントラバス1日券:1人13.5€

もし元気だったら4日目にトラム乗り放題券(6.8€/人)を買ってトラムとエレベーターに乗る予定でした(涙)ちなみにリスボアカードでもエレベーターに乗ることができます。空港からのバスは乗車時に運転手さんからチケットを購入しました。現金のみのようでした。私が宿泊したホテルBessaHotel Liberdadeは地下鉄利用だと乗換が必要でしたが、路線バスの744番もしくは722番の1本で行くことができたので便利でしたよ。

シントラ観光名所入場料 (オンライン決済) 32.74€/人
  • ペーナ宮殿+ミニバス:1人19.85€ オンライン決済で15%割引が適用されています。(見学1時間半くらい)
  • レガレイラ宮殿:1人12.89EUR(見学1時間半くらい)

どちらもオンラインでチケットを購入し、スムーズに入場できました。ペーナ宮殿は公園の入口から宮殿の麓までミニバスが運行されており、オンラインでこちらもチケットを買いました。乗車の際は行きにQRコードをスキャンされ、復路は見せるだけでした。

10時過ぎ頃シントラ駅を出てペーナ宮殿へ向かうバスに乗車したところ、大渋滞によって、宮殿にたどり着いたときには11時15分を回っていました。当初タクシーに乗ろうと思っていたのですが、運転手さんに「メーター制だから高くなるかもしれないよ」と忠告され、計画を変更してバスに。11時の予約だったのでめちゃくちゃ焦りましたが、チケットチェックで問題なく入場列に通してもらえました。オンラインで予約する場合は十分に時間に余裕をもって到着できるようにすると安心です。

レガレイラ宮殿はレストランでランチをしながらスマホで17時のチケットを予約。その後15時からバス停でバスを待ち、40分くらい待った末に乗車。乗車時間30分くらいでレガレイラ宮殿に到着しました。予約時間まで時間をつぶすところが近くになかったので、16時半の予約にすればよかったなというのが本音ですが、如何せんバスが何時にくるかわからないので、余裕をもっての到着でよかったと思うようにしました。私たちは着いてすぐにイニシエーションの井戸に向かって入場列に15分くらい並び、井戸と続く洞窟を見学した後、宮殿を見学してシントラに戻りました。かなり庭園が広いので、隅々まで見ようとすると1日必要かも。レガレイラ宮殿からシントラ駅までのバスは18時半頃に乗車し、帰路に就く観光客で非常に混雑していたためずっと立ちっぱなし。レガレイラ宮殿からシントラ駅まで30分くらい乗っていたと思いますが、座れなかったので1時間くらいに感じました。。。

 

ペーナ宮殿公式サイト↓

Park and National Palace of Pena - Sintra

レガレイラ宮殿公式サイト↓チケット購入はblueticketというサイトから可能です。

https://www.regaleira.pt/pt/

レガレイラ宮殿チケット購入用サイト

https://regaleira.byblueticket.pt/

リスボン観光名所入場料 0€
  • ジェロニモ修道院リスボアカードで入場無料、通常12€(待ち1時間、見学20分くらい)
  • サンタ・マリア教会:入場無料(待ち15分、見学10分くらい)
  • ベレンの塔リスボアカードで入場無料、通常たぶん9€(待ち1時間、見学30分くらい)

ジェロニモ修道院が朝9時半からオープンするということで、朝9時半過ぎに到着しましたが、既に長蛇の列で、1時間くらい並びました。9月中旬に差し掛かるというタイミングでまだまだ日差しが強く、1時間待ちは結構堪えました。また、午後に行ったベレンの塔は列の人数に対して待ち時間が非常に長く感じられました。水分補給と日除け対策必須です。発見のモニュメント※はへとへとだったので、中の見学はせずに外から眺めただけにとどめました。リスボン観光は個別にチケットを購入するよりもリスボアカードを買った方が手間が省けておすすめです。

※2024年4月のリスボアカードパンフレットによると 「Monumento a los Descubrimientos」リスボアカード提示で入場無料のようです。ご参考まで。

https://lisboa-card.com/wp-content/uploads/2024/04/Lisboa_Card_IncludedAttractions.pdf

まとめ

  • リスボン・シントラのチケットや交通情報は常に最新情報を得るべし
  • 夏季の待ち時間は炎天下になるので、日焼け対策・熱中症対策(日焼け止め・サングラス・帽子・日傘・こまめに水分補給)を万全に
  • ロシオ駅周辺はレストラン・カフェ・薬局があり、交通の便もよく観光の拠点としておすすめ
  • リスボアカードは最初に使った時間から使用期限のカウントダウンがスタート。初日に使わなくても空港到着時に購入しておくと安心
  • シントラの観光名所のオンライン予約をしたら、時間に十分余裕を持って出発するべし。特にペーナ宮殿への道は渋滞が激しい。バスの時刻表もなく、いつくるかわからない。
  • シントラでバスに乗る予定がある場合、リスボンのロシオ駅でTrain&Busチケットを購入するのが吉

リスボンとシントラに行ってから「これ知っておきたかった~」と思ったことを今回まとめてみました。それぞれの観光スポットについてはまた別の記事で書くかもしれません。今回書いていてまたすぐリスボンに行きたい気持ちが沸々と湧いてきました。エッグタルトが恋しい…。みなさんもよい旅を!

ドレスデンのミシュランガイド掲載店 Caroussel Nouvelle

ドレスデンにもようやく夏がやってきて昼間の暑さが本格的になってきました。かなり久しぶりの更新になってしまいましたが、今日は久々にドレスデンのレストランについて記録しておきたいと思います。

<目次>

ミシュランガイドとは

ミシュランはフランスのタイヤ製造企業ですが、1900年フランスのパリ万博の際に自動車運転者向けのお役立ちガイドとして発行した冊子を始まりとする、世界各国のレストランやホテルを覆面で調査し、星の数で評価を行うミシュランガイドを発行しています。魅力的な旅行先を提案することで、顧客のモビリティを促し、タイヤを使ってもらおうというのがねらいということですね。

ドレスデンミシュランガイド掲載店

ミシュランガイドドレスデンで検索すると、9店レストランが掲載されていました。そのうち星1つが2店舗、残りの7店舗は星はついていません。今回は星はついていませんが、掲載店の1つに潜入してきました!

Caroussel Nouvelle

Caroussel Nouvelle

Hotel Bülow Palais Dresden | Restaurant Caroussel Nouvelle

Relais & Châteaux Hotel Bülow Palais のホテルレストランで、ホテルのホームページから予約をすることが可能です。このホテルの以前のレストランCarousselは1990年代にザクセン州で初めてミシュランガイドの星を獲得した名店で、現在はもう1つのレストランBülows Bistroと一体化し、名前をCaroussel Nouvelleとして営業を行っています。

Caroussel Nouvelleの店内の様子

併設のバー。奥にピアノもあります

サプライズ演出のくまさん

私たちが来店した日はお客さんがほとんどいなかったのですが、大きなクマが鎮座していてとっても目を引きました。1時間くらい経って予約のご夫婦が現れてクマの横に着席していました。旦那様はスーツでビシッとキメていて、奥様の誕生日か結婚記念日かわかりませんがとても素敵なお二人でした。

Caroussel Nouvelle のお料理

それでは早速実食したお料理を紹介していきたいと思います。こちらは全員共通で提供されるバゲット。黒パンが思いのほかもちふわで驚きました。どちらも美味^^

おかわり自由のバゲット

飲み物は非常に分厚いワインリストが別冊で渡されますが、メインメニューからもグラスで頼めるワインやビールが選べました。私はザクセン州醸造家のロゼとリースリングをいただきました。給仕の方が料理に合うものをおすすめしてくれるので、安心して選べます。

なお、提供される食事は全てマイセン食器に盛り付けられて出てくるので器も楽しめます。

アラカルトから選択

決まったコースを選ぶ、もしくはアラカルトから組み合わせて自分でコースを作ることができるため、悩んだ末今回自分で気になるものを選びました。

前菜 タコのカルパッチョ サツマイモクリームとワカモレ

まずは前菜。このタコがびっくりするほど薄くスライスされていて、口にほおばり、噛めば噛むほどしっかりとした味わいを感じられ、まるで日本食を口に入れたような不思議な印象。ヨーロッパのサツマイモは日本のそれとは違い、非常にあっさりした甘さなのですが、それがタコの濃厚な味を引き立てます。アボカドも爽やかさを後押しするようで、とてもバランスの取れたスターターでした!

前菜 ブッラータ

ブッラータの下にはトマト、と思いきやスイカが敷いてあり、爽やかな甘みがチーズと非常に合う!上に乗ったラスクの香ばしさがいいアクセントになっていました。

口直しのマンゴーソルベ

このソルベはメニューに載っていませんが、おそらく全員に提供されるもののようです。口直しは柑橘系のソルベのイメージがあったので、マンゴーは珍しいなと感じました。給仕の方からはキッチンからのサービスです、と言われたのでおまけのような存在かと思いきや、とっても美味しくて楽しませてもらいました。

主菜 トラウトサーモン

いくらが散りばめられた美しい一皿ですよね。サーモンの下にはおそらくルバーブが敷いてあり、独特の酸味が感じられます。個人的にはルバーブの主張が強すぎて、もっとサーモンを味わいたかったなと思いました。

デザート レモンのクリームブリュレとミントアイス


レモンのクリームブリュレというものを初めて食べました!濃厚な甘さに酸っぱさが合わさって少量なのに食べ応えのある一品。ミントアイスがとても美味しくて、クランブルも上質な味わい。アーモンドは少し湿気を感じましたが全体的に非常に満足感の高いデザートでした。

デカフェ

食後に私たちはデカフェを頼みました。添えられたクッキーも美味しくてびっくり。


コース料理(5品)

ここからは夫が注文した5品のコースを紹介します。こちらからお料理を選ぶこともできるみたいですよ。メインの前には2人でマンゴーソルベを口直しでいただきました。

前菜 ハマチ

周りにきゅうりのソース、真ん中にきゅうりのシャーベットと見た目涼やかなスターター。シャーベットのひんやり感が夏にぴったりで、様々な食感が楽しめるにぎやかな一皿でした。

オイスターのスープ

給仕の方がスープを注いで目の前で完成させてくれました。オイスタークリーミーさとスープの濃厚な味が食欲を増進させてくれます。

魚料理 ロブスターとキムチ

可愛らしく葉で包まれているのはキムチです。味が濃いので、ロブスターから先にいただくことをおすすめします。このロブスター、口の中でとろけました!

主菜 アメリカンビーフ レバーソース?クスクス添え

こちらのお肉が本当に美味しくて、一口を夫からもらった際に思わず笑ってしまいました(笑)なかなかナイフで切りづらそうにしていたので、口の中では嚙み切れないのかと思いきや、柔らかくとろけるような食感。添えてあるクスクスの味付けも素晴らしくて、これはぜひともたくさんの人に味わっていただきたい!と思うほど感動しました。

ホワイトチョコレートといちごのデザート

最後にデザートです。可愛らしい見た目とは裏腹に食べ応えのあるスイーツでした。真ん中にイチゴソースが隠されているのですが、このソースと本体部分を合わせて食べるとなんとも贅沢な味に。総じて大満足のコースでした。

 

おまけ カクテル

ピアノの生演奏を聴きながら長居したくなった私たちはバーのメニューを見せてもらってカクテルを頼みました。

コスモポリタン14€(1€170円換算で2380円)とヒューゴ11€(1870円)

グラスがとっても可愛らしくてテンションが上がります。でもヒューゴは結構重たいので足なしのほうが正直飲みやすい(笑)どちらも甘さ控えめでした。ヒューゴはがっつり甘めが好きなのでちょっと物足りなかったかも。コスモポリタンは柑橘の爽やかさが全面に出て、アルコール強い割りには飲みやすい感じでした。ピアノ演奏が素敵でゆったりとお酒を楽しむことができ、心地よいひとときでした。


予算について

ミシュランガイドに掲載されているフレンチレストランということで、お値段が気になりますよね。今回実際にかかった費用についてアラカルトとコース、飲み物別でまとめてみました。

  • アラカルトから4品:合計97€(1€170円換算で16490円)
  • デギュスタシオンコース5品:132€(1€170円換算で22440円)
  • 飲み物…グラスワインを1人2杯ずつ、ボトルのお水、コーヒー1人1杯ずつ+カクテル1人1杯ずつ:合計72.5€(1€170円換算で12325円)

上記に加えてチップを10%くらい支払って、合計330€(1€170円換算で56100円)となりました。いかがでしょうか。個人的にはディナーでお酒も3杯ずついただいてこのお値段は思いのほかリーズナブルなのではという印象です。昨年プラハで食事をしたテラスレストランと比較するとこちらのほうが優しい値段設定だと感じました。

プラハのレストランはこちら↓

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まとめ

今回はボーナス受給と昇給祝いで訪れたのですが、お祝いの場にふさわしい美味しい食事とお酒をいただくことができて大満足でした!ドレスデンにいると美味しいレストランがないことにフラストレーションが溜まります。店員さんも大抵感じが悪いので外食するより家で作った方がはるかに美味しく満足度が高いのが我々夫婦の共通認識。しかしながら、たまにこういったサービスの行き届いたおしゃれで美味しいレストランで息抜きするのも大切だなとしみじみ感じました。これからも仕事に精を出してさらなるレストラン探求をできればと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!また遊びにきてください~^^

ストックホルムおすすめレストラン&パン屋さん

4月も半ばとなり、時の経つ早さに驚かされるばかりですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は今までなかった花粉症に覚醒したらしく、ティッシュが手放せない鼻になってしまいました。。。

さて、今日は2月にストックホルムへ行った際に見つけた美味しいレストランとパン屋さんについて書いておこうと思います。

<目次>

ストックホルムおすすめレストラン

Stockholms Gästabud

Gaestabud

1軒目はStockholms Gästabudというお店です。ネットでたくさんの口コミが寄せられているのを見て行ってみました。本当はこのお店の近所にあるFem Sma Husというレストランが本命だった私たち。閉まっているようだったのでこちらに来ましたが、アットホームなGästabudさんに入ってよかったです!

 

Gästabudのメニュー

メニュー1

メニュー2

ドリンクメニュー1

ドリンクメニュー2

ドリンクメニュー3
Gästabudのお料理

ここからは私たちが実際に注文したものを写真で紹介したいと思います。まずは飲み物です。

briska 79スウェーデンクローナ(約1150円)、kiviks aepple 84スウェーデンクローナ(約1220円)

甘い桃のフレイバーのシードルと辛口すっきりめのシードルを選びました。

前菜 ムースのハーブマリネとサラダ177スウェーデンクローナ(約2580円)

前菜 ポテトグラタン155スウェーデンクローナ(約2260円)

ムースは予想に反してジャーキーのような感じでしたが、臭みがまったくなく前菜としてとても食べやすかったです。ポテトグラタンはしっかり濃い目の味付けで、アペタイザーとして申し分なし!

メインディッシュ:スモークサーモン273スウェーデンクローナ(約3980円)、ステーキ334スウェーデンクローナ(約4860円)

どちらもとてもボリューミーでした!スモークサーモンはしょっぱすぎずちょうどよい味付けで、ポテトとクリームソースがベストマッチ!ステーキはいわずもがな、お肉好きにはたまらないワイルドな味わい。お店の方のおすすめでミディアムでいただきました。

全体的な印象として、定番のメニューにソースに工夫を加えることでお店の独自の美味しさを追求している感じでした。素材の味を活かしながらさらにソースでより美味しさを引き出す、というイメージです。

2月のストックホルムだけど並ぶ!

予約ができないので、早めの17時くらいに行きましたが、10分くらい店内で待って案内してもらえました。食後19時頃には外に行列ができていましたよ。ちなみに、基本的には毎日営業でお昼は12時から、夜22時までが営業時間のようです。

Restaurang Nationalmuseum

Restaurang Nationalmuseum

2軒目は美術館の中にあるカフェ・レストランです。カウンターで注文と清算を済ませ、席に着いて注文した料理を待つスタイルです。

 

Restaurang Nationalmuseumの営業時間

美術館のオープン時間に準ずるため、木曜日は夜も20時まで営業しています!ホームページで日替わりメニューをチェックすることができるので、行く前に確認してみてください。

  • 月曜日:クローズ
  • 火・水・金:11時~17時(キッチンクローズ15時)
  • 木曜日:11時~20時(キッチンクローズ19時)
  • 土・日:11時~17時(キッチンクローズ16時)
Restaurang Nationalmuseumで注文したお料理

今回はランチで訪れました。ちなみに、このカフェレストランは美術館鑑賞に訪れた人以外も利用できるため、お昼の時間はかなり混み合います。席を探すのが大変なので、開館同時くらいに行くとゆったり過ごせるのではないかと思います。

養殖ニジマス235スウェーデンクローナ(約3430円)

クラシックプレート185スウェーデンクローナ(約2700円)

写真では見えにくいですが、1枚目のニジマスのお皿、付け合わせのお野菜の下に大量のイクラが隠れているんです!味付けも上品で、バランスがよく、非常に美味しかったです。2枚目のクラシックプレートは一見シンプルそうですが、それぞれのお料理がちゃんと一つ一つ美味しくて、特にエビマヨサラダなんかまさしく日本人好みのお味!美術館に興味がない人でもぜひこのカフェレストランは行ってみてほしいです。

Ardbeg Embassy

3軒目はお肉好きにはたまらないジビエが食べられるお店です。

Ardbeg Embassy

Restaurang i Gamla Stan i Stockholm - Ardbeg Embassy

鹿のはく製がインパクト大な店構えのこちらのお店はシングルモルト500種類、スウェーデン地ビール16種類を取りそろえており、Ardbegにおいては樽で置いてあります。

Ardbeg Embassyのランチメニュー

Ardbeg Embassyのランチメニュー

左がスウェーデン語、右が英語になっています。今回私たちはミートボールと鹿肉のプレートをそれぞれ注文しました。

Ardbeg Embassyのランチ

洋ナシのシードル

飲み物はスウェーデンのシードルを注文。この洋ナシのシードルが甘くてめちゃくちゃ私好みですっかり気に入ってしまい、他のお店でもシードルばかり飲んでいました。

 

ミートボール175スウェーデンクローナ(約2530円)

鹿肉サイコロステーキ255スウェーデンクローナ(約3700円)

ミートボールはスウェーデンのお料理として定番なので頼んだのですが、ソースとお肉の下味にこだわりを感じる一品でした。そしてこの鹿肉がめちゃくちゃ美味しかったんです!Ardbeg Tenを振りかけた鹿肉に、付け合わせのベビーオニオンとポテトはビールで調味され、さらにマスタードクリームにもArdbeg Tenが使われていて実はお酒たっぷり(笑)お肉自体はとっても柔らかくてまた食べたいと思わせる至高の一皿でした。ということでこのお店が気に入った私たちは翌日ディナーでも訪れました。

Ardbeg Embassyのディナー

翌日予約なしでダメ元でお店に行きましたが、早めの入店だったからか、テーブルにつくことができました!ちょっとお手洗いが近すぎて臭いが気になったので、できれば早めに予約されることをおすすめします。(ネットから予約もできます!)

まずは飲み物から紹介します。私は洋ナシのシードルを一つ覚えのように注文(苦笑)そして夫はお酒あまり飲めないのですが、日本の珍しいお酒、イチローモルトを見つけて最低量の20ミリリットルをオーダーしました。

イチローモルト

実は私はウィスキーが苦手だったのですが、イチローモルトはとっても美味しく感じました!お水をスポイトで垂らすと芳醇な香りがさらに鼻に広がって楽しい発見でした。この翌日にArdbeg Tenも別のお店でいただいたのですが、Ardbeg Tenはものすごくスモーキーでそれはそれで面白かったです。ただ、個人的にはイチローモルトの方が飲みやすくて好きでした。

突き出しのパンとパンのようなケーキのようななにか

ミートプレート2人前1095スウェーデンクローナ(約16000円)

 

スウェーデン産牛フィレ、鹿サーロイン、ヘラジカのフィレ肉を一度にいただけるお肉好きにはたまらないプレート。2人前から注文できます。付け合わせはポテトグラタン、芽キャベツの燻製、根菜の揚げ物(?)で全て美味しかったです~!お肉はヘラジカが一番クセが強いかと思い、牛→鹿→ヘラジカの順で食べたのですが、意外にもヘラジカが一番あっさりとした淡泊な味わいでとても興味深い体験でした。少々お値段張りますが、一食の価値ありなプレートです。

Lillebrors bageri

最後に紹介するのはストックホルムに来たらぜひとも行ってほしいパン屋さんです。

Lillebrors bageri

 

Lillebrors bageri

Lillebrors bageri店内の様子と買ったパンの紹介

土曜日の朝9時過ぎにお店に着きましたが、地元の人が並んでいて店内から3人くらいはみ出ていました。

Lillebrors bageri店内

ハードパンがたくさん並んでいて、ラスクも売っていましたよ。

可愛らしい店内

ムーミン谷のおうちのような可愛らしいひさしが造作されていて世界観に引き込まれます。

ショーケース

しっかり焼き色が付いたクロワッサンが美しいです。

お目当てのセムラも発見

レジで会計をしていると隣の常連さんらしき若者が、「君たちはストックホルムで一番美味しいパン屋を選んで来ているよ!」と教えてくれました。店員さんたちもみんなフレンドリーで、とっても気持ちよく買い物ができました。買ったパンはホテルの部屋でゆっくりいただきました。

クロワッサン37スウェーデンクローナ(約540円)、セムラ56スウェーデンクローナ(約815円)、カルダモンパン37スウェーデンクローナ(約540円)

セムラは春限定のお菓子なのでとっても楽しみにしていました。実はVete-Kattenというチェーンのカフェで既にセムラをいただいていたのですが、そのカフェのセムラとは全くといっていいほど別物!前者はパン生地の主張が結構あったのですが、こちらのセムラは全ての構成物がバランスよく、パン生地もまるで日本のアンパンのようなふんわりした生地。ナッツクリーム、ナッツ、生クリームのその全てが合わさって、こんなに美味しい菓子パンをスウェーデンで食べられるのかといい意味で裏切られた感じでした。クロワッサンも外パリパリ中ふわもちの絶品。カルダモンパンはもうイケアの冷凍シナモンロールが食べられなくなる美味しさ(笑)地元民も絶賛のこちらのパン屋さん、ストックホルムに来たら絶対行ってみてください!

まとめ&ノート

今回は3泊4日だったのでそんなにたくさん回れませんでしたが、紹介したお店の他にMatbaren Mathias Dahlgrenというグランドホテルの中にあるレストランにもディナーでお邪魔しました。値段は結構高め(1人15000円くらい)でしたが、カジュアルな雰囲気でお食事内容もおしゃれで美味しかったです。正直なところ、スウェーデンの食事にあまり期待していなかったのですが、美味しいものとたくさん出会えて嬉しい発見でした。ストックホルムを訪れる機会があったら是非参考にしてみてください♪

それではまた~!

 

ミナペルホネン スウェーデンでの展覧会 ミュージアムショップ

こんにちは!今日は前回に引き続き、スウェーデン国立美術館で鑑賞したミナペルホネンの展覧会、Design=Memory展に関する記事です。ミュージアムショップで販売されていたグッズと私が実際に購入したものについて紹介したいと思います。

展示に関しては前回の記事で詳しく紹介していますので、よかったら見てみてください。こちらからどうぞ!

 

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<目次>

スウェーデン国立美術館 ミュージアムショップ

スウェーデン国立美術館 Design=Memory展 図録とグッズ売り場

このミュージアムショップは美術館の入場券なしで見て回ることができます。美術館の閉館時間15分前に閉店するそうなので、気を付けてください。なお、通年有効の年パスカードをレジで提示すると10%の割引を適用してくれます!

 

(手前)タンバリン柄の図録395スウェーデンクローナ(約5680円)

まずショップで目に入るところに置いてあるのが展覧会の図録(スウェーデン語、英語併記)です。ミナペルホネンの日本の公式オンラインショップでも購入することができ、そちらには和訳冊子がついて6600円(税込)で販売されています。日本語で読みたい方はオンラインショップで買われたほうがいいかもしれません。

 

クリッパンのブランケットと書籍Textile & Diary

スウェーデンのテキスタイルメーカー、クリッパンにミナペルホネンデザイナーの皆川さんがデザインを提供したブランケットがいくつも置いてありました。お値段は確認していないのですが、オンラインでクリッパンのサイトを確認すると140.30€(2024年3月現在のレートで約22760円)でした。ちなみにサイズはオンラインショップの記載で130×180(㎝)なのでご参考まで。隣にある書籍『Textile&Diary#1』(日本語、英語併記)は日本のオンラインショップで3850円(税込)ですが、現在品切れとなっており、次回入荷は2024年3月26日正午頃予定だそうです。

書籍『つづく』、『ripless』、ポストカード、食器

ここからは確認した値段について箇条書きでまとめてみました。

タンバリン柄ブランケットをはじめとするミナペルホネングッズ

こちらのコーナーにはタンバリン柄のブランケット(Sサイズ・Lサイズ)が掛けられており、目を引きました。なお、立てかけてあるポスターには値段がついていなかったので、販売されているかどうかわかりません。個人的には端切れセットを見つけてとてもテンションが上がりました!自分の好きな柄が入ったセットを宝探し感覚で見つけるのは楽しいですよね!

端切れブローチ

ブローチはこちらのショーケースにも置いてありました。私が行ったのは会期初日の16時頃ですが、もう既にいくつか売れた形跡がありましたよ~。

今回購入したもの

展覧会での大きな楽しみの一つがグッズ購入ですよね!普段ドレスデンではオンラインショップを眺めるだけですが、今回は心残りないように買い物してきました~!

ミナペルホネンDesign=Memory展 購入品
  • ブランケット Sサイズ
  • 端切れセット×2
  • Design=Memory展 図録
  • ポストカード×2

図録にはおまけでちょうちょの形のしおりが付いてきます。レジの店員さんが4種類から選ばせてくれ、私はsoda waterの柄にしました。

図録のおまけ

しおりの裏側

ブランケットの上に載せたらいい感じにタンバリン柄の中に収まりました(笑)

ブランケットの裏は白色

ブランケットの色味はマスタードのような黄色で、縁取りは水色の刺繍糸が使われています。ミュージアムショップの店員さんに、紺色のSサイズはあるかどうか尋ねたところ、Sサイズは黄色しかなくて、SサイズもLサイズも値段が高いのであまり在庫を置いていないと教えてくれました。悩んだ末、黄色の購入を決めて持っていくと店員さんたちが「上質なブランケットだよねー!僕も欲しいよ!」と、とても喜んでくれました(笑)

気になるお値段ですが、年パス提示で10%オフにしてもらい、全部で3361,5スウェーデンクローナ(約48665円/約300€)でした。ブランケットは買おうか迷っていたんですが、夫が「後悔しないように買った方がいい!」と言ってプレゼントしてくれました~!そしてその日ホテルの暖房が壊れていて早速夜に使いました(苦笑)

 

Design=Memory展 グッズまとめ

  • 販売されている図録は日本の公式オンラインショップで購入可能で、和訳冊子がついてくる(現地購入分は和訳冊子は付属していません)
  • クリッパンのブランケットは日本で買うより安いが、それ以外は割高感が否めない
  • タンバリン柄のブランケットは2024年2月時点で在庫小

普段ドイツで生活している私たちはユーロとスウェーデンクローナを比較して、そんなに高いと感じなかったのですが、今回記事を書いていて日本円とスウェーデンクローナを比較したときにめちゃくちゃ高くてびっくりしました!しかしながら、公式オンラインショップを覗いてももう売り切れているものなどがミュージアムショップにはあったりするので、スウェーデン国立美術館へ旅行された際には欲しいものは必ずその場で買った方がいいと思います!免税については確認しませんでしたが、おそらく対応していないのでは…。もしわかる方いらっしゃいましたら教えてください。

 

ミナペルホネン Design=Memory展のミュージアムショップで買えるグッズ紹介は以上です!会期は2024年8月18日までとなっていますので、スウェーデンまで旅行を計画の際はスウェーデン国立美術館へぜひ足を運んでみてください♪ ミュージアムショップは入場無料なので、グッズや図録だけチェックすることもできますよ^^

それではまた~!!

 

ミナペルホネン Design=Memory展 スウェーデン国立美術館に行ってきました!

気が付けば3月も半ば、ドレスデンもだんだんと暖かくなってきました。2月末日にゲーテのドイツ語オンラインコース(オンライン教材を自分で進めるタイプ)を申し込んだのですが、2週間以上経ったのに進捗率4%…。ぼーっとしてたら3か月の期限が終わっちゃいそうなので頑張りたいと思います…。

さて、今日は先月にスウェーデンへ行ったときのことを記しておきたいと思います。

<目次>

旅行するきっかけとなったミナペルホネンの展示会

スウェーデン国立美術館でファッションブランド、ミナペルホネンの展示会が催されると知ったのはSNS経由でした。さらに、デザイナーの皆川さんが会期初日に会場で対談されるという情報もあり、それを見た瞬間からこんな機会二度と訪れないという直感によって有給休暇申請手続きと仕事の段取りが頭を駆け巡りました(真剣)

 

ミナペルホネンとは

そもそもミナペルホネンとはなんぞや、という方のためにほんの少しだけ語ります!デザイナー皆川明さんが1995年に立ち上げた「minä」というブランドがもともとの始まりで、2003年に「minä perhonen」に名前が変更されました。テキスタイルを1からデザインし、日本の工場の匠の技を活かして布を作り、その布から仕立て上げられる洋服たちは1点1点が芸術作品のよう。当初から「100年は続くブランド」という指針を持って立ち上げられ、タイムレスなデザインと在庫を持たない経営で、セールをすることが当たり前の服飾業界やファストファッションに疑問を投げかける、あまり類を見ないブランドです。発起人の皆川さんはいくつもの自著の中で、持続可能なサイクルに立ち返るべきであると徹頭徹尾言い続けているんです。ちなみにミナというのはフィンランド語で「私」、ペルホネンは「蝶」という意味です。本ブログでは以前東京での展覧会について触れていますので、そちらもよかったらご覧ください。

 

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Design=Memory展の会場 スウェーデン国立美術館

スウェーデン国立美術館

今回展示会場となったのはストックホルムにあるスウェーデン国立美術館。ミナペルホネン発起人の皆川さんが若かりし頃にデザイナーを志すきっかけとなったのが北欧旅行で出会った一着のコートでした。ミナペルホネンの活動を通じて多くの北欧のデザイナーたちとコラボする中で、このスウェーデン国立美術館で展示をする縁が生まれ、今回の開催に至ったようです。

Design=Memory展概要

SNSで皆川さんがまた会期中にストックホルムを訪れたい、と書かれていたので、もしかするとまたなにかイベントが企画されるのではないかと密かに期待しています。

スウェーデン国立美術館年間パスポートについて

スウェーデン国立美術館 年間パスポート

こちらの年パスは購入日から365日有効です。通常の入場券を購入すると丸いステッカーをもらえて、それを身体のどこかに貼るのですが、こちらの年パスも受付で提示して同じステッカーをもらう必要があります。美術館併設カフェやミュージアムショップでの購入が10%引きになる特典つき!2回以上訪問する予定がある方はこちらの年パスがおすすめです。

スウェーデン国立美術館 施設について

1階部分の中庭は無料で見学可能

2018年にリニューアルオープンしたスウェーデン国立美術館の館内はとても明るくきれいでした!カフェやミュージアムショップ、イベントスペースと中庭は無料で誰でも見学ができます。

ロッカー&トイレ

40x38x36 cm以上の大きさのバッグは持ち込みができませんのでご注意ください。なお、ロッカーのサイズも上記のものとわずかに40x38x47 cmのものがあるのみとなっています。

地下にロッカーとお手洗いがあります

自分で暗証番号を設定するコインレスのロッカー

お手洗いは個室が写真のように立ち並び、全て男女共用
イベントスペース(Sousth Courtyard)

2024年2月22日に行われた皆川さん、インゲヤードさんの対談

皆川さんらの対談後に行われたAoi Yamadaさんのパフォーマンス

美術館の入口を入って吹き抜けを抜け、右手にこちらのイベントスペースがあります。このスペースは入館料なしで見学することができます。今回会期初日に行われた皆川さんとインゲヤードさんの対談、そしてAoi Yamadaさんのパフォーマンスはこちらが会場として使われ、立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。

Design=Memory展 展示内容

ここからはいよいよ展示を写真で紹介したいと思います。

Design=Memory展

歴代の作品たち

2024年2月22日~2月24日に行われたライブペインティング

完成作品『Minnesskog』

テキスタイルのデザイン画、スケッチなど

タンバリンという名前のテキスタイル

布地を無駄なく使う工夫

くるみボタンが可愛らしい

セラミック・ガラスデザイナー インゲヤード・ローマンさんとのコラボ

2024年3月11日に逝去されたリサ・ラーソンさんとのコラボ作品

様々なコラボ作品

今回の展示の注目ポイントの1つはインゲヤードさんとの初めてのコラボレーション作品が公開されたこと。普段はガラスやセラミックのデザインをしている、スウェーデンを代表するデザイナーであるインゲヤードさん(御年なんと80歳)。彼女がちぎり絵で表現したデザイン画を皆川さんが解釈し、工場と技法を話し合って作り上げた作品が展示されています。

もう1つの目玉は2月22日から24日まで皆川さんによるライブペインティングが行われたこと。作業の合間には直接皆川さんとお話したり、写真撮影をお願いすることができて、ミナペルホネンファンとしては感無量でした。絵については、ある程度余白を残して描きすぎない状態で完成させたそうです。描かれた模様について、幾何学模様と自然な要素とを一緒に描いたとおっしゃっていました。それにしてもたった数日で、しかもなにも事前に決めずに、ライブペインティングという見られている中で絵を完成させてしまうってすごいことだなぁと思いました。一緒に行った夫はミナペルホネンについてなにも知らずについてきてくれたのですが、現役デザイナーのライブペインティングを見て非常に感銘を受けていました。

皆川さんとインゲヤードさんの対談とAoi Yamadaさんのパフォーマンス

ここでは2024年2月22日に行われたイベントに参加して私が感じたことをまとめておきたいと思います。

対談について

私たちは2月22日会期初日の夜18時からのイベントに間に合うよう16時頃に美術館に入り、展示を見学してから対話イベントに臨みました。印象に残ったお話としては、司会を務めたスザンナ・ペッターソンさん(国立美術館の前責任者)が問いかけた、デザイナーになったきっかけについて。皆川さんは予算の少ない貧乏旅行で北欧を旅していたとき、まだ始まったばかりの旅路で運命的なコートに出会います。これからの旅程のためにお金を残しておかなければならないはずなのに、どうしてもそのコートを手に入れる必要がある、となけなしのお金をほとんどその一着を購入するために使ってしまったそうです。一方で、インゲヤードさんは自分はそんなにドラマチックなものではなかったと前置きした上で、文章を書くことが苦手だったため、言葉を使わず、かつ一人で作業し、進めていけるデザイナーという仕事が自分に合っていたからだ、とお話されていました。機能的でありながら静謐な美しさがある彼女の作品に、彼女の論理的で無駄を省く思考が反映されているのだろうなーと納得しました。皆川さんは終始ゆっくり語り掛けるように日本語でお話され、文化プロデューサーとして今回の展示に携わった迫村裕子さんが同時通訳をされていました。迫村さんはどうやら急遽同時通訳として壇上に上がったようで、もともとは企画側の方だったみたいです。迫村さんは司会のスザンナさんとは10年以上共同でプロジェクトに携わり、一緒に本も出版しているんだとか。

Aoi Yamadaさんのパフォーマンス

Aoi Yamadaさんのことは映画パーフェクトデイズに出演されている、ということと宇多田ヒカルさんの新曲の振り付けを担当された、ということくらいしか知りませんでした。今回初めてパフォーマンスを間近で見て、ミナペルホネンとAoiさんがすごく興味深い組み合わせだったんだと一人興奮。冒頭、音楽とともにAoiさんは会場の外、廊下でダンスを始め、窓越しに私たちの方に何かを訴えているかのような非常に興味を掻き立てるシーンから始まりました。音楽はなんだか不安を煽るような、そして照明も暗く妖しい色使いでドキドキ。そして上着を脱ぎ去って私たちのいる会場の中へ入ってきたかと思うと客席の空いている席に座ったり、椅子の下をくぐったり紆余曲折を経て舞台へ。最後は音楽も穏やかなものになっていき、彼女は舞台からまた会場外へ走り去っていく…。個人的解釈でしかありませんが、自分らしさとはなにか苦悩する場面から始まり、さなぎが羽化するように成長し、最後には本当の自分を見つけて飛び去って行く、そんな印象を受けました。ミナペルホネンの作品は可愛らしくてメルヘンチックな部分もありますが、それだけではなく、グリム童話のように人間のどろどろした部分も含めて自分なのだ、と自己を見つめて認めていく過程をAoiさんが表現しているのだと感じました。彼女がミナペルホネンのモデルとして起用された理由が今回パフォーマンスを観てわかった気がします。

 

終わりに

この度のストックホルム訪問では中学生時代からファンだったミナペルホネンのデザイナー皆川さんと展示会場でお会いできて、しかもお話ができて本当に嬉しかったです。また、会場では日本からこのためにストックホルムに来た熱いファンの方々とも交流ができ、一緒に心躍る体験を共有できたことが深く心に刻まれました。みなさんミナペルホネンのコートに身を包み、いきいきとした表情で大変格好よかったです。自分でお金を稼げるようになったらミナペルホネンの服を買うんだ!と憧れを強く抱いていた中学生の私は、将来ストックホルムの展覧会で皆川さんとお話することになるとは全く想像していませんでした。さらに、ストックホルムはおしゃれでご飯も美味しく、とっても素敵な都市だということが今回わかったので、また是非再訪したいと思います。

長くなってしまいましたが、今回も読んでいただきありがとうございます!次回は今回触れられなかったミナペルホネンDesign=Memory展 のグッズ、ミュージアムショップについて書きたいと思います!また遊びにきてください♪それではまた!

 

ベルリン おすすめフードコート Manifesto ポツダマープラッツ

こんにちは!最近運動不足と食生活の乱れで太り気味なので、豆腐と納豆とキムチをアジアンショップで買い、さらに味噌汁を作って食べています。ちょっと前まで忙しくて冷凍ピザとかファストフードに頼った生活になってしまっていたのですが、和食はやっぱり気持ちが落ち着きます。

今日は先月ベルリンへ行ったときに行った新しいフードコートについて記録しておこうと思います。

<目次>

ポツダマープラッツにオープンしたフードコートManifesto

Potsdamer Platzの再開発区域の一部

2023年1月にオープンしたManifesto、もともとプラハで実業家と建築家が利用されていない空間を有効活用しようと始めたのが第1号でした。ポツダマープラッツのManifestoには2フロアに22の飲食店と3つのバーがあり、多国籍な料理が楽しめます。そのうち1フロアはアジア系のお店で占められており、寿司バー、ラーメン、インドカレー、中華鍋などなどバラエティに富んだ店構え。イベントスペースとしても活用されているのだとか。

Manifestoの場所

日本のフードコートに似てる?!

ポツダマープラッツ駅からは歩いて5分ほど。絵画館や新ナショナルギャラリーからも近いので、美術館に行ったついでに行くのもよいかも。

  • 営業時間 月~木、日曜:11:00~22:00、金・土曜:11:00~24:00
  • 住所:Alte Potsdamer Strasse 7, 10785 Berlin
  • ウェブサイト↓

Manifesto Market - Manifesto Market. Hospitality concept for food, drink and cultural experiences.

実際に入ったお店

ベルリンではドレスデンであまりお目にかかれない日本食レストランへ行くことが多いのですが、今回も日本食のお店と、韓国系フライドチキンのお店に入ってみました!

鉄板焼き KABUKI

鉄板焼き KABUKI ワンカップとスパークリング日本酒

全席カウンターのこちらのお店は目の前の鉄板で料理されていく様を眺めることができます。鉄板焼きってすごく高級で敷居が高いイメージがありましたが、フードコートに入っているってなんだか新鮮。遅めのお昼で14時半頃に入った際はお客さんは1組もいなかったため、お店の方とカウンター越しに少しお話したりして楽しいひと時を過ごすことができました。

和牛(極薄)の焼肉!!

牛丼やカレー、お好み焼きなどどれも普段恋しい食べものがメニューに並んでいました。とっても悩んだ挙句、私が選んだのはやきにく!極上の薄切り和牛を見事な手さばきで目の前で焼いて提供してくれます。白飯をサイドメニューで併せて注文しました。

おしぼり

お手拭きがある!と思ったらなんと中身は可愛らしいサイズのおしぼりでした!すごく日本を感じます~!

たたき丼

夫はたたき丼を選択。上品な盛り付けで量もお上品でした(笑)味はとっても美味しかったです。周りのお花も一応食べられるみたいですが、あまり美味しいわけではないのでおすすめしませんと店員さん(笑)

KABUKIのお値段

気になる予算ですが、お好み焼きやカレーなどは20€前後で、鉄板焼きの小さなコースのお値打ちなものだと60€前後だったと思います。今回私たちは飲み物1杯ずつ(ワンカップ、スパークリング日本酒グラス1杯)、焼肉とライスとたたき丼で90€強でした。ほろ酔いで正確に覚えておらずすみません(笑)フードコートと思うとお値段が張りますが、今回フランベしてくれたり、目の前で見せていただく調理がとても興味深くて楽しめたのと、お肉がとても美味しかったので、たまにはありかなと思いました。

コリアンフライドチキン Chi Kin

Chi Kinのカップルセット25.9EUR(ビールは別売り)

KABUKIのすぐ近くにあるChi Kinでは、本格的な韓国フライドチキンが食べられます。昼間にテイクアウトで数ピース味見をしたところ、めちゃくちゃ美味しかったので、夜ご飯に食べに来ました。ビールはチェコピルスナーウルケルをフードコートにあるバーで調達し、1杯5.5€(2024年2月レートで約880円)、そして写真のプレート2皿とキムチ、(たぶん)カブの甘酢漬けが2人前のセットになっていて25.9€(約4150円)でした。チキンだけでなく、キムチもお漬物もすごく美味しいので、ポツダマープラッツに来たらぜひ試してみてください。

 

個人的メモ

  • ポツダマープラッツから徒歩5分のフードコートManifestoにはアジア系のお店がたくさん
  • チェコピルスナーウルケルの生ビールが飲める
  • 2023年1月にできたまだ新しくてきれいなスポット(トイレはもう既に壊れている部分も…)
  • お手洗いが無料で利用可能
  • 内装は日本のショッピングモールのフードコートをちょっとおしゃれな雰囲気にした感じ

このショッピングモールはランチの場所をネットで探していてたまたま遭遇したのですが、日本食に飢えている私たち夫婦にとっては一種のオアシスとなってくれました。椅子やテーブル、清掃スタッフの服装など一つ一つにこだわりを感じ、フードコートの雰囲気もおしゃれでした!チェコのウルケルが飲めるのもポイント高いです。ドイツ在住者にとっては結構嬉しいスポットなのではないでしょうか。2階は全てアジア系のお店ですが、1階にはアジア以外の多国籍なお店がたくさんあるので、食の好みが違う友達と来てもお互い好きなものを買って持ち寄って食べられます。

ポツダマープラッツ近辺へ行く際はぜひお試しあれ。それではまた!

ベルリンJWマリオットホテル滞在 ラウンジの様子も紹介

こんにちは!みなさんいかがお過ごしでしょうか。最近公共交通機関ストライキが頻発していて、昨日もトラムが運航中止に。友人の食事会に招ばれていた私たち夫婦は久しぶりに自転車を引っ張り出して、帰りは深夜のエルベ川沿いを40分くらい爆走しました。非日常感があってよい経験になったものの、またいつストが起こるかわからない状況はちょっと不安な今日この頃。

さて、今日は先月再びベルリンの日本大使館へ行く用事があったので、そのときに滞在したJWマリオットホテルについて記録しておきたいと思います。

<目次>

日本大使館近くのホテル JWマリオット

今回も大使館へ用事があったので、1月に宿泊したポツダマープラッツ近くのホテルを探し、JWマリオットホテルを予約しました。

JWマリオットホテルの立地

JWマリオットホテルはポツダマープラッツから歩いて20分ほどと、前回泊まったマリオットホテルに比べると電車や地下鉄の駅からは少し離れています。ただ、大使館へは歩いて10分ほどで行けますし、(ドレスデンにはない)高級ブランドが入るデパートのKaDeWeに冷やかしに行きましたが、ホテル近くのバス停からM29番に乗って15分ほどで行くことができて非常に便利でした。さらに、ポツダマープラッツに昨年開業したモダンなフードコートManifestoには徒歩15分ほどで到着します。

JWマリオットホテル住所:Stauffenbergstraße 26, 10785 Berlin

JWマリオットで滞在した部屋

宿泊費用とお部屋の広さ

お値段は75平米のプレミアムスイートという部屋に2泊し、652€(精算時のレートで10万4千円、1泊あたり5万2千円)でした。マリオットホテルと比べると、そんなに変わらない金額で広いお部屋に泊まることができました。

ベルリンマリオットホテルについてはこちらをご参照ください。

 

www.et-chandon.com

 

それでは部屋の様子をご紹介します。

JWマリオットホテル プレミアムスイート
専用エレベーター

JWマリオットホテルには505室ものお部屋があり、かなり大きなホテルです。その中でも、プレミアムスイートはタワー棟9階に位置していて、部屋に行くためには専用の金色のエレベーターに乗る必要があります。このエレベーターで1階に降りると左手が朝食会場、右手に行くとラウンジ入口があり、他のエレベーターに比べると便利な場所に作られていました。

部屋紹介

部屋の入口の扉を開けると写真の廊下が現れ、左手に見えている寝室の手前に1つ目のトイレがあります。

 

JWマリオットベルリン プレミアムスイート

玄関入ってすぐのトイレ

大理石風のタイルがゴージャスな雰囲気です。

リビングルーム

リビングルーム

リビングルームテーブル

ガラス天板のテーブルとベルベットのソファ、チェアが重厚感たっぷりの部屋を演出しています。また、天井のふちのいたるところに照明がつけられ、とても明るいお部屋でした。

デスク周り

このテレビリモコンは電池が劣化していて使えませんでしたが、ベッドルームのテレビ用にあったもう1つのリモコンがこちらで使えました。フロントに伝えたところ、新しいリモコンをすぐ届けてくれました。そして、写真左手にあるデスクランプは接触不良でたまに灯りが点かないことがありました。設備はちょっと古めですね。

廊下扉

廊下を隔てる扉は壁と同様に黒い木枠の装飾が施され、まるでお偉いさんの執務室のような雰囲気です。

リビング茶器棚

コーヒーマシン

紅茶

テーブルの横には茶器とコーヒーマシンが設えられていました。イギリスの高級紅茶、ジンティーティーバッグが4種類×2セットあり、このグリーンティーがすごく美味しかったです。なお、コンプリメンタリーのお水は炭酸なしの小さめ(300ミリリットルくらい?)ボトルがベッドルームの枕元に1つずつ置かれていました。こちらは毎日補充されますが、必要であればフロントに言ってさらに追加でいただくことができます。

ベッドルーム

ベッドルーム

ベッドルームの壁もリビングと同様に黒い木枠の装飾が施され、色調も統一されています。キングサイズベッドの向かい側窓際にはテレビと収納棚があります。

ベッドルーム ドレッサー

寝室入って左手にはドレッサーが備わっていて、鏡の前で座って身支度を整えることができます。

寝室 収納棚その2

ドレッサーの対面にはまた収納棚があり、アイロン台、貴重品金庫、スリッパ、バスローブ、ドライヤー、ラウンドリーサービス案内が格納されていました。

バスルーム

バスルーム

寝室からドレッサーの前を通ってバスルームへ移動しました。フロアは大理石風タイルが敷き詰められていて華やかな雰囲気です。洗面台の引き出し1段目にはもう1つドライヤーが入っていましたよ。

シャワーとトイレ

バスタブの対面には左手にシャワー、右にトイレが設置されています。

アメニティ

アメニティ

洗面台にはコンディショナーとボディローション、マウスウォッシュ、洗顔用固形石鹸が置いてありました。写真を撮り損ねましたが、シャンプー、ボディソープも英国ブランドのアロマセラピーアソシエイツのものでした。

石鹸とバスソルト

浴槽には石鹸とバスソルトが添えられていました。

他の棟との距離感

JWマリオットホテル 全505部屋

タワー棟の最上階は10階ですが、その1つ下の9階ということで、写真のように他の棟が窓から見えました。私たちの部屋から一番奥にある部屋まで行こうとしたらおそらく10分弱かかるのではないでしょうか。タワー棟からは朝食会場もすぐ近くて便利だったので、ホテル内でたくさん歩くのが辛いという方にはタワー棟に宿泊するのをおすすめします。

ラウンジ

JWマリオットベルリンにはエグゼクティブラウンジがあり、今回のプレミアムスイートのお部屋にもアクセス権が付与されていました。

ラウンジ

ラウンジ飲み物・スナックコーナー

写真は朝の様子です。コーヒー・紅茶、ジュースや水などセルフサービスでいただくことができます。

スナック

フルーツ

飲み物の隣にはドライフルーツや果物、ナッツ類などが置いてありました。朝のビュッフェは提供されていないようです。お昼のブッフェがあると思って昼頃行っても特に変わりなかったので、もしかしたらランチは特にないのかも?

ジュースをいただきました
夜ブッフェ

サラダバー

温かいお料理とスープ

1日目 ローストチキンとジャガイモ

2日目 シチュー

夜は確か17時半から20時半までブッフェが提供されており、遅がけに行ったところ、もうたくさんの人で席はほとんどいっぱい、食事も残り少ない状態でした。なお、夜ビュッフェの時間帯はラウンジの入口で部屋番号を伝えて、お酒を頼むことができます。スパークリングワイン、赤・白ワイン、生ビール、瓶ビール(ヴァイスビア)がありました。外で食事をしたので、味見程度(!?)しか食べていませんが、ドイツあるあるのしょっぱすぎる感じはなく、まぁまぁのお味でした。

ラウンジを利用した感想と客層について

広大な施設であるJWマリオットベルリンですが、ラウンジははっきり言って狭いです。ラウンジの外にラウンジ利用者向けのテーブルがたくさん置いてありますが、あまり使われておらず、みなさんラウンジの中に席を取って食事したり休憩したりしていました。そんななか、夕刻前にスピーカーオンにしてビデオ通話したり動画を視聴したりしている宿泊客がおり、見かねた別の宿泊客が声のトーンを落としてほしいと頼んだほど。しかし、注意されてもあまり気に留めていない様子でした。ブッフェ提供の時間以外はスタッフが手薄になるようで、こうしたちょっと迷惑な人がいるとラウンジ利用を存分に楽しむことができません。翌日も、同じ人がラウンジにバスローブ姿で現れ、さすがに中に入るのは止められたらしく、外からラウンジ内にいる仲間に呼びかけてラウンジの入口に留まって話始め、顰蹙を買っていました。シーズンにもよると思いますが、1泊200€くらいの部屋からラウンジを利用できるので、この小さな部屋にキャパを超える利用客が訪れることは容易に想像できます。JWマリオットベルリンには会議室がいくつもあるので、稼働していない部屋をラウンジとして開放してもいいんじゃないかなと個人的には思いました。

朝食会場 The Market

朝食会場はとても広く、ブッフェの品数もたくさんありました!混雑していたのでブッフェブース自体は写真に収めることができませんでしたが、ハチミツが巣蜜の状態で取り放題になっていてちょっと驚きました。席数が多いので、完全セルフサービスです。ブースの真ん中のキッチンにいるシェフにお願いすると、そこでオムレツもしくは目玉焼きを作ってもらうことができます。

ブッフェ一例

ブッフェ例その2

オムレツは好きな具材を伝えてその場で作ってもらえます。

オムレツはできたて熱々を食べられる

JWマリオットベルリンのバー BAR26

地上階にはムーディーなバーがあって、月曜から土曜まで夜6時~深夜1時、お酒を楽しむことができます。カクテルメニューはそんなに種類がありませんが、店員さんはとても感じが良くて、頼んだお酒も美味しかったです。カクテルは1杯12€(1€162円換算で約2000円)くらいからありました。

JWマリオットホテル Bar26

カクテル

プール&サウナ

滞在中、ホテル内のインドアプールとサウナにも行ってみました。プールは全長10メートルくらい、幅は5メートルくらいでしょうか。そんなに広くはありませんが、10歳くらいの男の子が2人、40代くらいの男性が1人で泳いでいて、そこに私たち2人が加わってまあまあ快適に過ごせるようなサイズ感でした。サウナは6人くらい入ったら満員と感じるくらい(実際はもっと座れます)の規模。ホテルの大きさが505室なので、その室数に対してかなり小さいのではないかと思いました。朝は前述した通り人が少なく、サウナは貸し切り状態だったので、十分温まることができました。

JWマリオットホテルベルリンの良かった点、残念だった点

前回滞在したときはマリオットホテルベルリンでかなり快適に過ごせたので、JWマリオットに対する期待値は結構高めでした。それを踏まえてまずは良かった点を紹介したいと思います。

良かった点
  • スタッフがみんなフレンドリーで感じが良く素晴らしい
  • コンシェルジュが話しやすい
  • 立地が良く、バス停からは数分、地下鉄・電車駅からは適度に散歩ができる距離
  • プレミアムスイートの部屋からホテル内を歩き回らずに朝食会場やラウンジへアクセスできた
  • ロビーが明るくきれい
  • サウナが機能している
  • タクシーがホテル前に常に待機している

JWマリオットホテルで驚かされたのはスタッフのホスピタリティの高さでした。対応してくれたほぼ全てのスタッフが気さくに話しかけてくれ、部屋でのトラブルも全く気にならないくらい、気配りを感じるサービスでした。フロントに行ってテレビのリモコンの電池が悪くなっていることをフロントスタッフに伝えると、彼女はその場ですぐ担当者に電話をかけてくれました。そのスタッフ間の電話のやり取りも、聞いていて相手への思いやりを感じる気持ちの良いもので、そこには前回のマリオットホテルで感じた高圧的な雰囲気は微塵もありませんでした。

残念だった点

続いて、残念だった点を記しておきたいと思います。

  • ラウンジが狭い
  • ラウンジの利用客がうるさくて寛げなかった
  • 設備の古さを感じる部分あり
  • 朝食が普通
  • 施設が広すぎて朝食会場から一番近いトイレが結構離れている

マリオットホテルとJWマリオットホテルのラウンジを比較した際、ビジネス利用で静かに仕事をする必要があったり、子どもとの宿泊でゆっくりしたい場合はJWではなくマリオットホテルのラウンジがおすすめです。ただ、JWマリオットホテルは本当にホテル館内が広くていたるところにソファがあり、人もまばらなので、ラウンジ以外のそういったスペースでは集中して仕事ができたりするかもしれません。朝食に関しては圧倒的にマリオットホテルの方が美味しいです。

JWマリオットホテルはイベントホールや結婚式会場としての強みがありますが、その広さゆえに部屋の場所によっては館内をかなり歩き回らなくてはならなくなります。予約する際にはエレベーター近くの部屋を希望、など一言リクエストを添えたほうがよいかと思います。

 

いかがだったでしょうか。ベルリンのマリオットホテル、そしてJWマリオットホテルはどちらもポツダマープラッツから近いので、どちらがよいか迷ったときの参考になれば幸いです。みなさんはどちらがタイプですか?個人的には部屋の雰囲気はマリオットホテルのモダンな感じが好きですが、夫はJWマリオットホテルのプレミアムスイートのクラシカルな内装が気に入ったみたいでした。ホスピタリティは断然JWマリオットが高いので、JWマリオットに宿泊されることがあればぜひ、スタッフの方との会話を楽しんでください。

それではまたよかったら遊びにきてください♪みなさま、よい1週間の始まりを!