ドイツ生活 徒然記

ドイツでの生活も7年目がスタート。日々体験したことや感じたことを書いていきます。

フィレンツェでウフィツィ美術館に行ってきました

みなさんお久しぶりです。毎回同じ挨拶をしている気がする(苦笑)6月末に猛暑に見舞われたヨーロッパですが、なんとか元気にやっています。さて、先月イタリアはフィレンツェに行ってきたので、今日はそのときのことを記録に残しておきたいと思います。フィレンツェは学生のときに一度母と訪れたことがあるのですが、当時の季節は秋ごろでウフィツィ美術館に全く列に並ばずに入れました。今回は観光シーズン真っただ中の7月ということもあり、チケットを事前に手配したのでそのことについても書いておきたいと思います。どなたかの参考になれば幸いです。

 

<目次>

ウフィツィ美術館とは

ウフィツィ美術館から見えるドゥオーモ

メディチ家のコジモがフィレンツェ大公に即位し、ジョルジョ・ヴァザーリに命じて作らせたのが後のウフィツィ美術館です。もともとはフィレンツェの行政を行うための建物で1560年から20年かけて建設されました。そのため、「事務所」という意味のイタリア語であるウフィツィがこの美術館の呼び名になったそうです。設計を担当した芸術家ジョルジョ・ヴァザーリはヴェッキオ宮殿からウフィツィ美術館、ヴェッキオ橋を通って宮殿までを結ぶ回廊の設計も手掛け、現在この回廊はヴァザーリ回廊と呼ばれています。

ウフィツィ美術館のチケットについて

今回フィレンツェは7月16日から3泊4日の滞在だったのですが、イタリアはかなり暑くなると想定し、1日に何か所も回れないと考えました。さらに、今回のメインであるウフィツィ美術館は名だたる名画をたくさん収蔵している上に広いため、1日で回れない可能性も考慮し、1年有効のファミリーパスを購入しました。結果、連日最高気温が37度まで上昇したことに加えて美術館内も冷房の効きが良くなかったことから1日中歩き回ることはできず、2日に分けて鑑賞したのとピッティ宮殿内のパラティーナ美術館、ボーボリ庭園を見学したので年パスにしておいてよかったと思います。

ウフィツィ美術館のチケットの値段

ウフィツィ美術館のチケットは他の施設を見学する場合PassePartout 5 Daysという優先入場各1回分を含むお得なチケットもあるので、ホームページを見て検討する価値ありです。ちなみに年パスを購入する場合もウフィツィ美術館のチケット購入ページから初回見学の日時を予約する必要がありました。日時指定の後に年パスの選択肢を選ぶことができます。(←私はこれに気が付くまで何度もホームページをうろうろしました汗)年パス保持者はヴァザーリ回廊のチケットを20€で購入することができるのですが、ネットで購入できるかどうかよくわからなかったのと余裕があれば行こうと思っていたので現地のチケットオフィスで購入しました。ちなみに9時頃に行って30分くらい並びました。

  • 事前予約券:29€
  • 当日券:25€
  • 事前予約券+ヴァザーリ回廊:43€
  • PassePartout 5 Days…5日の間で優先入場(対象施設:ウフィツィ美術館、ピッティ宮殿、ボーボリ庭園)各1回分チケット*:40€
  • PassePartout 5 Days+ヴァザーリ回廊…5日の間で優先入場(対象施設:ウフィツィ美術館、ピッティ宮殿、ボーボリ庭園)各1回分チケット*、**:58€
  • 年パス(対象施設:ウフィツィ美術館、ピッティ宮殿、ボーボリ庭園)1人分:80€
  • 年パス(対象施設:ウフィツィ美術館、ピッティ宮殿、ボーボリ庭園)ファミリー(大人2名&こども最大8名まで):120€
  • 年パスにヴァザーリ回廊(1回入場)追加する場合**:20€

 

Homepage Official Website | Uffizi Galleries

*ウフィツィ美術館にまず一番はじめに入館する必要あり。

**ヴァザーリ回廊はウフィツィ美術館入館と同じ日しか入れない。

 

ウフィツィ美術館の館内地図

時間のない場合は見たい作品の場所を先に確認しておくと安心です。また、ヴァザーリ回廊は集合場所に10分前に行くようにと言われたので、回廊に行く場合も地図要チェックです。1階(日本式2階)の奥の方に集合場所があるので、時間に余裕を持って臨むことをおすすめします。

https://www.datocms-assets.com/103094/1772716618-exe_broch_gli-uffizi_vers-gennaio2026_en.pdf

 

ウフィツィ美術館のカフェ

カフェ入口

ウフィツィ美術館の中にはテラスカフェがあります。このテラスはカフェを利用しない人でも外へ出て写真撮影をすることが可能です。(持ち込んだものを飲食することはできません)

本日のプリモ16€(この日はラビオリがありました)

ちょっとだけお腹が空いていたので私はパスタ、夫はアイス(16€)を注文しました。味は悪くなかったです!夫はアイスをだいぶ気に入ったようで、私が注文後にお手洗いから戻ったときには既に半分くらいなくなっていたので写真はありません(笑)パニーニやセコンドのメニューもあったので、軽い食事もしっかりめの食事もどちらも対応できるようになっていました。

ウフィツィ美術館の様子

ウフィツィ美術館には学校で習うような名画がたくさんあり、有名人と遭遇したような高揚感を覚えますが、知らない画家の絵画でも一つ一つが美しくてつい足を止めてしまうので時間がいくらあっても足りないです。館内には入場制限がかかる部屋もあり、部屋の中に入るために並ぶ場所もいくつかありました。

地図の間

迫力の連作

ヴィーナスの誕生(ボッティチェリ)

春(ボッティチェリ)

柘榴の聖母(ボッティチェリ)

ボッティチェリの描く人物は輪郭線がはっきりしていて少しイラストのような趣がありますが、そこが結構好きです。

受胎告知(ボッティチェリ)

ボッティチェリの受胎告知。床のオレンジ色と衣装のピンク色が全体を暖かい印象にしています。人物の動きが躍動感があってドラマチックです。

受胎告知(レオナルドダヴィンチ)

こちらはダヴィンチの受胎告知。ボッティチェリに比べるとクールな印象を受けました。あなたはどちらが好きですか?

マギの礼拝(レオナルドダヴィンチ)

未完なのに堂々とウフィツィ美術館に飾られているこちらの作品。画家的には完成していないまま飾られるのってどう感じるんでしょうね。

金翅鳥の聖母(ラファエロ)

非常にきれいな構図で見やすい絵ですよね。青と赤のコントラストも綺麗です。

聖家族(ミケランジェロ)

あまりない構図で家族の何気ない一瞬を切り取っているところが素敵。

聖母と幼児と二人の天使(フィリッポ・リッピ)

マリアの繊細な頭飾りが美しくて見ほれます。イエスはちょっとスンとした顔。

次からはちょっと怖い絵が続きます!まずはヨハネの生首です。

洗礼者ヨハネの首を持つサロメ(ルイーニ)

ヨハネの首は穏やかに目を閉じているように見えるのでそんなに怖くないですね。続いてカラヴァッジョの名作、メドゥーサ!

メドューサの首(カラヴァッジョ)

目力がすさまじい!首を勢いよくスパっと切り落とされたに違いない。続いてもカラヴァッジョの生首の絵です。

ゴリアテの首を持つダヴィデ(カラヴァッジョ)

カラヴァッジョの作品はどれもその場の空気を支配するようなエネルギッシュでドラマチックな存在感があります。

バッカス(カラヴァッジョ)

誰もが知っている酒の神ですね。ちょっとほろ酔いっぽい表情が愛嬌のある一枚。

自画像(ラファエロ)

最後に紹介するのはラファエロの自画像。控えめな佇まいが逆に印象的です。

芸術の都フィレンツェのメディチ家コレクションは名画ぞろいで、非常に贅沢な気分になります。絵画も美しければ額縁もまた絢爛豪華。充実の鑑賞体験でした。


ヴァザーリ回廊

ヴァザーリ回廊はウフィツィ美術館と同様にジョルジョヴァザーリがコジモ1世の命で建設した760メートルにも渡る空中回廊です。ピッティ宮殿から大公が職場のヴェッキオ宮殿までを安全かつ便利に移動できるよう建設されました。

今回私たちは朝10時半からの回を予約することができました。参加者は10人くらいで、説明をしてくれるスタッフの方1名と、誰かがはぐれないように後ろから見守るスタッフ1名の2名がつきます。

集合場所

飛び入り参加はできないので必ず予約が必要です。時間になると入口前のスタッフから声がかかるので、チケットをスキャンしてもらって写真奥に見える通路を進みます。

美術館から通路へ移動中

ヴェッキオ橋が見える

回廊の全長は760メートル

当時飾られていた肖像画類はウフィツィ美術館の2階(日本式3階)へ移動

現在は胸像が陳列されています

小窓から下界が見える

ヴェッキオ橋からの眺め

 

川を越えた先にあるサンタ・フェリチタ教会

メディチ家の人々は庶民と接触することなく空中回廊を通ってこの教会にやってくることができました。

ブオンタレンティ洞窟

回廊の出口はピッティ宮殿に隣接するボーボリ庭園のブオンタレンティ洞窟。これはもちろん人口の洞窟です。

大体30分くらいのツアーで、ヴェッキオ橋を越えてピッティ宮殿で解散となりました。(回廊は一方通行で美術館に戻ることはできません。)

それにしても、メディチ家の人々は常に高みの見物で下々とは交わらない生活をしていたとは、非常に感じが悪いなぁと率直に思ってしまいました(苦笑)10年弱の改修工事期間を経て2024年より再び一般公開されたヴァザーリ回廊、フィレンツェに行った際はぜひ予約して訪れてみてください。

 

メモ

  • チケットは名前入りで発行するので常にパスポートなどを一緒に見せて本人確認が必要
  • 夏場のウフィツィ美術館は場所によってはクーラーの効きが悪いので熱中症に注意
  • ヴァザーリ回廊の入場はウフィツィ美術館の入館日と同日の予約のみ可能
  • 入口ではセキュリティチェックがあるので予約時間まで余裕をもって到着するのがおすすめ
  • 当日チケット購入の列と予約者入場の列を間違えないように注意
  • ヴァザーリ回廊の見学は所要時間30分くらいで常に団体移動が求められる。

まとめ

今回私たちは12:45の予約でウフィツィ美術館の1階(日本式2階)を2時間鑑賞し、翌日9:45から1階の見れなかった部分と2階を駆け足で周って10:30のヴァザーリ回廊の見学に参加しました。夏場は結構体力が奪われるのであまり無理のない鑑賞スケジュールを立てられることをおすすめします。時間があればぜひヴァザーリ回廊も見学してみてください。当時のメディチ家の人々の目線を体感できて非常に興味深いツアーでした。

今日も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。ドイツも日本もいたるところで暑いですが、頑張って夏を乗り切りたいですね。またぜひ遊びに来てください~!