ドイツ生活 徒然記

ドイツでの生活も6年目がスタート。日々体験したことや感じたことを書いていきます。

飛行機乗り継ぎトラブル!ドレスデンーチューリッヒーパリ

すっかり久しぶりの更新です!今年ももうまるっと5ヶ月が終わったなんて信じられない…。今回は先月パリに出かけたときの飛行機乗り継ぎトラブルについて書いておこうと思います。フライトが遅れて乗り継ぎ便に乗れなくなってしまった…そんなときどうしたらよいか、1つの参考になれば幸いです!

 

<目次>

結婚5周年を記念してパリ旅行

2023年5月で(私の)渡独5周年、結婚5周年という区切りということもあり、5月末の連休を利用してパリへ旅行へ行くことに。5月26日(金)の18時55分、スイスエアラインが運行するフライトでチューリッヒ経由でパリに飛ぶ計画を立てました。シャルル・ド・ゴール空港には22時30分に到着予定だったので、その日は空港直結のシェラトンホテルを予約。翌日以降のホテル、美術館のチケット、2晩分のレストランもネットで予約して、めちゃくちゃ楽しみにしていました。

金曜日は月末だったので仕事が立て込んでいましたが、なんとか定時に終わらせて18時前にはドレスデン空港へ到着。

ドレスデンからパリへ

がしかし、空港に到着するとすぐさまスイスエアラインから遅延の連絡が。

 

チューリッヒからの便は21時15分発だったので、まだ間に合うなとあまり気に留めませんでした。

しかし、その後2回遅延連絡が届き、結局出発したのは21時30分頃となりました。

ゲートでの対応

乗り継ぎ便に乗れなくなるとわかった時点でゲートに向かうとなにやら係員と相談している乗客とその列が見えました。5組くらい待って、ようやく自分の番になったときにパリに行きたい話をすると、ミュンヘン行きに変更して、翌日パリ21時到着の便にリブッキングするオプションを提案されました。せっかく金曜日の夜に出発したのに土曜日の夜21時に目的地に着くなんてもったいないので、チューリッヒからパリへの便をキャンセルできないか聞いたところ、ドレスデンからチューリッヒの1便目に乗った時点で旅がすでに始まっているため、キャンセルする場合は往復便すべてがキャンセルになるとのこと。最悪チューリッヒからパリまでの片道チケットを再度手配することも視野にいれ、チューリッヒに到着後に乗り換えデスクに相談する、ということに決めました。

機内での案内

21時30分頃飛行機に搭乗し、到着が近づいてくると機内で乗り換えのアナウンスがありました。そして、リブッキングの案内掲示が小さなディスプレイに!

これを見た瞬間はこのあと過酷な耐久時間が待っているとはつゆ知らず、「やったー!」と安堵しました。

チューリッヒ空港乗り換えデスク

チューリッヒ空港に到着したのが22時30分頃。「Transfer Desk」の標識案内に導かれて到着した場所には人が溢れていました。

22時30分頃のチューリッヒ空港乗り換えデスク

エコノミー用のカウンターは2つしか開いていないにも関わらず、あとから遅延で到着した便の乗客もどんどんデスクめがけてやってきます。さすがに多すぎると判断したのか、追加の係員が補充されて、最終的には全カウンターと3つの簡易カウンターがオープン。夜中に遅延で待たされ、この長蛇の列に並ぶことになった私達のためにお水とサンドウィッチが配られました。

並んでいた乗客とのコミュニケーション

私たちの前に一人旅の若い女性が並んでいたのですが、彼女がトイレに行く際に荷物を見ておいてほしいと頼まれ、快諾しました。サンドウィッチとお水を自分たちの分を取りに行ったあと、彼女にもほしいか聞いて再び取りに行ったときには写真のようにサンドウィッチが無くなったところでした。その後補充を期待して待機していましたが、待てど暮らせど一向にこないので、あきらめて戻ると夫も一人旅の女性も食べずにずっと待っていて、心苦しくも2つしか取ってこられなかったサンドウィッチは私と夫で食べることに。せめてと思い、私のお気に入りのピュアラルグミを「日本のスイーツだよ」と言って渡すと素直に美味しいと言って食べてくれました。出身地を聞きそびれましたが、応対の柔らかさと日本のグミを全く抵抗なく口に運んだことからカナダの人かなーと勝手に思いました!

順番待ち終盤ー深夜12時半ー

列の前後の人たちとささやかなコミュニケーションを交わしながら立ちっぱなしで待つこと2時間。ようやくあと1列で自分たちの順番が巡ってこようとしていました。後ろを見るとあふれかえるような人混みが消えており、どうやらあとからできた簡易カウンターでだいぶ人をさばいたようです。係員がやってきてまだデスクのカウンターに並んでいる人たち一人ひとりに、「もう空港を閉めるからリブッキングの手続きは行われない。デスクカウンターではなく簡易カウンターでも対応は同じなので、後者の方に並んでくれないか」という趣旨の話をしていきました。デスクのカウンターでは搭乗券をスキャンしたり、パソコンでなにやら作業が行われているのですが、即席簡易カウンターは人が立っていてタブレット端末を持って対応するというまさに即席な感じだったため、私たちは「もう2時間待ったし…」と意地になってそのままデスクに並び続けました。

自分たちの順番がきた!

たまたまファーストクラスの方のデスクが空いたため、そちらに呼ばれて向かうと、女性の係員から「シングルルームがいい?それともダブル?」と聞かれて、面食らって「一緒で」と伝えると、彼女は自分を自分で抱きしめるような仕草をして「一緒ね、うんうん」と言い、それから私の搭乗券をスキャンすると「明日9時にパリに着く便に振替してあるわ」と二人分の振替搭乗券とフライト内容を渡してくれました。「ホテル今手配してるから少し待っててね」と深夜にも関わらず笑顔で安心感のある対応にようやくほっとした私たち。ホテルの空きがなかなか無かったようで、少ししてから戻ってきた彼女は、「モーテルしか空いてなかったの。ごめんだけど、それしか無かったからそこを好きになるしかないわ」とユーモアを交えて説明されました。

彼女は最後までとても丁寧で、謝罪の言葉も述べながら、必要な情報をコンパクトにまとめて伝えてくれました。写真の緑の紙をホテルのフロントに提出すること、(写真には写っていませんが)別の黄色い紙をタクシーに渡してホテルまで行くこと、翌日はトラムチケットを乗る前に打刻して2駅乗って空港に来ること、彼女の説明はとてもわかりやすくて、深夜でへとへとの私でも理解できました。

ちなみに渡されたトラムチケットはこんな感じでした↓


Ibis budgetで仮眠

デスクにお礼を伝えて出口へ向かったのは深夜1時頃。空港の玄関にはタクシーが3台くらい止まっていたので、運転手さんにもらった紙をすべて見せてibis budgetに行きたいことを伝えると、タクシー券(黄色い紙)を回収されて乗車できました。

Ibis budgetは空港から3キロと近い場所にあるとデスクの係員に言われたとおり、すぐにホテルに到着。フロントに渡すとどうやら予約がシステム上で見られないらしく、マニュアルで受付されましたが問題なくお部屋へ。写真を撮影する余裕もなく、シャワーを浴びたらもう2時だったので、3時間ほど仮眠して身支度を済ませると荷物を持って朝ごはんをいただきに。

バイキングの朝食

ザ・ヨーロッパなバイキングスタイルの朝食でしたが、卵を自分でセットして茹でるコーナーがあり、それがユニークでした。

Ibis budget チューリッヒ空港

夜は真っ暗だったので、朝外観を撮りました。たしかにモーテル感ある(笑)数時間だったけれど、お世話になりました。

ホテル目の前のトラム停留所

迷うこともなくすぐ目の前にトラム乗り場がありました。

 

チューリッヒ空港

無事にチューリッヒ空港に到着!なんか建物のデザインに東ドイツ味があるのは気のせい…?

ということで、ドレスデン空港で3時間待ち、フライト1時間、チューリッヒ空港で立ちっぱなし2時間半待ち、モーテルで仮眠3時間という過酷な耐久フライトの幕は降りました。

フライトが遅れて乗継便に乗れなくなった場合まとめ

  • ひとまず1便目に乗って、機内アナウンスおよび乗換案内に注意する
  • 経由地の乗り換えデスクで問い合わせる

今まで3時間も搭乗予定の飛行機が遅延することはなく、初めてのトラブルで焦りましたが、リブッキングが行われていて安心しました。

今回シェラトンホテルの予約がおじゃんになってしまったので、スイスエアラインにその分の補償が行われるのか聞いてみようと思います。

長くなりましたが、参考になれば幸いです。