現在ヨーロッパ各国でコロナウイルス防疫対策としてロックダウンが行われています。ドイツも10月28日と30日に防疫措置が発表され、11月2日から再びレストランやカフェがテイクアウトのみの営業となりました。引き続き公共交通機関や買い物の際はマスクが必要です。さらに、ドレスデンでは特定の地域(新市街と旧市街の一部)において路上でもマスク着用が必須に。今日は10月末から現在のドレスデンの様子を記録しておこうと思います。
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ドイツのコロナウイルス対策 私的な集まりについての人数制限
11月2日から自宅における私的な集まりは2世帯で合計10人まで、または最大5人までと制限が始まりました。今回の防疫措置が発表されるまでは、世帯数は関係なく10人まで集まれるということだったので、我が家では10月31日に食事会を予定していました。当日は5人の友人が訪ねてきてくれて、制限強化の前に7人で食事を楽しみました。
ドイツロックダウン前の買いだめ
たまたまハロウィンの日に食事会を予定していたのですが、当日卵と牛乳が足りなくなり、買い物に出かけました。ところがいつも行くスーパーに向かって半分ほどの道のりで祝日(宗教改革記念日)だということを思い出しました。慌てて駅前の休日でも開いているスーパーへ行きましたが長蛇の列。結局15分ほど並んで入店し、混雑した店内で買い物を済ませました。前日の30日にも買い物に出かけたのですが、非常に混み合っていて、「なんでだろう」と思ったのですが、これでした。11月2日(月)からのロックダウン前に買い物ができるのが10月30日(金)までだったからなんです。トイレットペーパーが一時的に品切れになっていたりするなど、前回のロックダウン時に起きていた「ハムスター(買いだめ)」が発生していました。ちなみにマスクはドイツでも普通にドラッグストアで売られるようになり、手作りの布マスクに加えて不織布のマスクを着用している人も見られるようになってきました。
ドイツコロナウイルス禍でのハロウィンの様子
昨年は10人ほどの子どもたちがお菓子を求めて我が家のベルを鳴らしてきました。ただ、今年はコロナウイルスの影響もあって、親たちが子どもを外に出さないと思い、お菓子を何も用意していなかったんです。しかし、夜の食事会の準備で揚げ物をしていたとき、ピンポンと2人の子どもがやってきました。夫の職場の同僚が準備を手伝ってくれていたのですが、彼が機転を利かせてハロウィンキッズに唐揚げをお菓子代わりに提供しようと表に出てくれました。戻ってきた彼は微妙な顔つきで、もしかしたら(唐揚げ)捨てられたかも、と自信のない声。聞くと、英語でチキン食べるか?と子どもたちに聞いたら丁寧に断られ、半ば無理やり1つ渡したそうです。彼が食べて見せても、初めて見る唐揚げに怖気づいた様子の子どもたち。その話をしていたら、開け放していたキッチンの窓(我が家は一階でキッチンが通りに面しています。)から「友達がチキンを食べたいと言っている」と先ほどの子どもが声をかけてきたんです!なんと、彼の営業力(?)のおかげで口コミが近所に広がり、別の子どもグループ+お母さんが唐揚げをもらいに来ました。今回は特にそのお母さんが唐揚げを気に入ったらしく、「スーパーレッカー!(とっても美味しい!)」と言っていたそう。その後も女子4人グループに唐揚げを渡し、結果ほとんどの子どもが美味しいと言ってくれたようです。正直にあまり好きじゃないと言った子もいたようですが、唐揚げがドイツ人に受け入れられたことを私達はとても嬉しく感じました。
ドイツは娯楽が少ないので、コロナウイルス禍でもハロウィンを楽しもうという世帯はあったようです。夫の友人の子どもさんも仮装をしてお菓子をもらいに外へ出ていた様子がFacebookに投稿されていました。本来であれば11月中旬頃に始まるクリスマスマーケットは11月中は禁止。12月に状況が改善されるかどうかはわかりませんが、冬の風物詩、そして経済の大きな綱であるクリスマスマーケットが開催できるかどうかに今後注目が集まりそうです。