今日は祝日でお仕事はお休みです。制限緩和がされて初の祝日で、昨日同僚たちに予定を聞いたらまともな返答(友人とご飯を食べる、など)が返ってきました。今まではとりあえず生き抜く、とか家で本を読むよ、とかリラックスする、とかそんな感じだったので、ようやく日常が戻ってきそうです。とはいえ第二波がくることも想定されているため、油断は禁物ですね。さて、今日はこれからドイツで就職活動をする方に向けてぜひ気をつけていただきたいことについて書きたいと思います。
<目次>
エピソード
先輩の退職宣言
先日私が入社してから3ヶ月の間に4人が辞めていったという話を記事の中で書いたのですが、今仕事を教えていただいている先輩から「退職願を出して受理されました」という報告がありました。有給休暇を消化することも考えると実質あと1ヶ月ほどの勤務だということ。以前から彼女の会社に対する不満は端々に顕れていたので、正直やっぱりそうかと。いつまでも彼女に頼ってはいられないなということで気は引き締まったのですが、私は試用期間が8月の頭まで残っています。そこで一旦契約が切れて更新されるかどうかという契約なので、更新されるまではちゃんとした「正社員」とは言えません。不安定な試用社員のまま、6月の半ばから今まで2人でやっていたことを全て私1人で回すことになるでしょう。折しも試用期間ということで、社内で使っているイントラシステムの一部アクセス権限を持たされていなかったのですが、先輩のチェックのもとでシステム利用が認められたばかり。まだ上司から今後の体制についての話はありませんが、どう運営していくべきかきちんと話し合いをし、自分にかかるリスクについて主張していかねばなりません。
先輩が抱えていた不満
今まで先輩は通常業務に加えて案件の期日を管理する仕事をしており、他のメンバーに仕事を割り振ったりチェックをしたりする役割を持っていました。ところが、他のメンバーがミスをしないように彼女がどんなに注意を払って完璧に仕事を遂行しても、上司の日本のクライアントに対する理解不足もあって正当な評価を受けてこなかったようです。私は日本のクライアントの案件しかまだ経験していないのですが、日本のクライアントは独自ルールが多く、チェックしなければならない点が他のクライアントより非常に多いと聞いています。トレーニングを受けていて思いますが、彼女の視点は誰よりも鋭く、チェックの精度も非常に高いです。しかし、いくら頑張ったとしても、そして役割が違ったとしても、お給料はみなと変わらないんだ、と彼女が愚痴っていたのを覚えています。
ドイツで面接時給料交渉前にすべきこと
エピソードからの学び
もともとお給料に関してはインターネット上に「ドイツは最初の交渉が肝心」「入社時の給料はなかなか昇給することがない」という書き込みをちらほら見かけていました。ただ、今回の先輩の退社宣言から学んだことは、給料交渉についてではなく、入社前に業務内容に関する情報をできるだけ収集すべきだったということです。私はもともと営業職だったため、今回の業務は全くの初心者でした。そのため、妥当な報酬がわからず、1つ前に面接を受けたところでエージェントから提示された金額を参考に交渉したという経緯があります。ただ、自分が入社してから行う業務内容についてもっとリサーチするべきだったと感じました。自分が先輩と同じように他の人に仕事を分配したり、管理したりする業務を試用期間の段階でしなければならなくなるなんて思ってもみませんでしたし、ましてや指示をする側と指示を待つ側とでお給料が変わらないということも先輩の愚痴を聞くまでわかりませんでした。なお、契約上自分の報酬額を人に話してはならない決まりになっているため、他の人がいくらで働いているのかは聞けません。しかし、退職者がこれだけ多いということは私のお給料も結構低いのではないかと。。。
まとめ
先にも少し触れましたが、今回の先輩の退職に関して生じるリスクについて整理し、上司や同僚と体制を考えなければなりません。正直なところ私はドレスデンで働く場所が得られたという点と英語(たまにドイツ語も使いますが)で仕事ができるという点から現状待遇に関して満足しています。そのため、なるべく長い期間安定して働けるように環境が整えば、自分のキャリアや生活という観点から見ても今の所は問題ないと考えています。ただ、今後転職をするとなった場合には、今回の学びを活かして徹底的にリサーチをしたいと思いました。これからドイツで働くことを検討されている方はぜひ給料交渉の前に業務内容について、実際に働いている人に話を聞くなどしてじっくり確認されることをおすすめします。