ドイツ生活 徒然記

ドイツでの生活も6年目がスタート。日々体験したことや感じたことを書いていきます。

ドイツで就職 働いてみて感じた日本との違い

2月から事務員として就職し、ひとまず1週間が経ちました。今日は日本での働き方とドイツでの働き方の違いについてこの1週間で感じたことを書きたいと思います。もともと事務職ではなかったので、比較のために私のバックグラウンドを「日本での仕事概要」にて書いていますが、飛ばして読んでもらってもかまいません。

 

<目次>

 

日本での仕事概要

私は2018年5月に退職するまで5年間印刷会社の営業として働いていました。フレックス勤務で得意先直行や直帰などは担当者の裁量に任されておりました。基本的には社用車もしくは公共交通機関で得意先へ営業に周り、帰社後は見積もり作成や受注案件の手続き、請求業務などの事務作業、デザイナーや工場側との打ち合わせに勤しむ毎日。得意先の指示・確認を待って印刷進行するスケジュールを組むため、作業が深夜に及ぶこともしばしば。帰宅が遅くなると家族に迷惑をかけてしまうので、実家から通える距離ではありましたが、途中から一人暮らしをしていました。

もともとは広告系やクリエイティブな仕事に関わりたくて企画職志望で入った前職の会社。営業として配属されましたが、広告のアイディアやレイアウト、コピーライトのドラフトを考えたりする機会もあり、思ったよりも企画色が強い仕事でした。

ちなみに、英語に関してはもともと好きだったのですが、就活時、仕事で使うことは念頭においていませんでした。そのため、前職ではほぼ使う機会はなく、自分でTOEICを定期的に受験して英語力の確認だけしていた状態。ただ、徐々に下がっていくスコアを前に、「仕事で使えたらもっと維持できるのになぁ」とは思っていました。

ドイツでの仕事概要

今回採用された会社は日本のクライアントをいくつか抱えており、私はその対応をする島に配属されました。勤務時間は8:00から16:30、昼食休憩は30分です。内容は詳しくお伝えできないのですが、専門的な処理を行う上司の補佐を複数人で務め、英語と日本語を使って働いています。英語を主として使うと聞いていたのですが、ランチ休憩時にはみなドイツ語で会話しているので、思いの外ドイツ語も使います。

ドレスデンでは英語をメインで使う仕事は珍しいので特殊かもしれません。西側やベルリンでは英語を主として用いる会社は多くみられますが、通常ドレスデンで働くためにはドイツ語が欠かせないという認識です。

ドイツはランチタイム30分!?

面接のときにも休憩時間は30分と言われ、聞き間違いだろうと思って就業規則を改めて見たらやっぱり30分でした。正確にはランチタイムは30分以上とること、と書かれているのですが、30分で終える人が多いです。食事休憩時には「Mahlzeit(直訳:食事時間)」と挨拶を交わします。私はいつもサンドウィッチを持参して食べています。同僚にはスープやパンの他、果物・野菜などをそのままかじっている人やサラダだけを食べている人もいます。食事を楽しむというよりは、「栄養摂取」の意味合いが強い印象ですね。また、事務員たちは一日中デスクに向かっているので、この休憩時間に外に出て食べる人が多いです。天気が悪くない限り、多少寒くても外出し、ベンチが濡れていたりするときには立って食べることも。

日本で営業職をしていたときは得意先の近所のカフェやファミレスに入ったり、コンビニで買って社用車で食べたり、ときには社内食堂で食べたりしていて、時間もかなり自由でした。外出することが日常だったので、事務員の日常というものはなかなか限られた生活なんだなということを今実感しています。ちなみにオフィス周辺にはパン屋さんとアジア系ファストフード店、5分ほどのところにスーパーがあるくらいなので、ランチは持参する人が多い印象です。日本のコンビニはまさしくコンビニエントだったなぁと懐かしく思います。

 

残業禁止のドイツ

ドイツでは残業が法律違反にあたるということで、基本的に禁止されています。そのため、就業時間の5分ほど前になるとみな片付けを始め、16:30にはサァァーっと帰っていきます。初日教えてくれた先輩に挨拶をしようと彼女を席で待っていたら、他の同僚に「帰らないの?残業をしてはダメよ」と帰宅を促されました。万が一残業が発生したら、その分翌日残業時間分早く帰ったりするなどして時間を調整するようです。

日本とドイツで意外と同じだったこと

初日、帰宅時に結局先輩が電話中だったため、彼女に軽く会釈をしてあがることに。ドアの前ですれ違った別の島の女性に「(会社の)ボスに挨拶した?」と聞かれ、していないと答えるとボスの場所を教えてくれました。通常はボスの邪魔をしないために複数人でかたまって挨拶をする模様。それが帰宅時の暗黙のルールとなっているようです。日本ではオープンオフィスで社長席が同じ空間にあったので、在席している場合は帰宅時に挨拶をして帰っていました。ここドレスデンのオフィスでも同じことが行われていて正直驚きました。ちなみにドレスデンの責任者(本社はミュンヘンです)であるボスはかなりベテランと思われる女性でみんなの母のような威厳のあるドイツ人です。

 

まとめ
  • ドイツの事務員の勤務時間は基本週40時間で残業はしてはいけない(時短社員もいます)
  • 就業時間は8:00〜16:30
  • ランチタイムは30分と短いので素早く食べられるものを持参する人が多い
  • 退社時にはボスに挨拶しに行く

 

初日は緊張もあって非常に疲れてしまい、帰宅して食事をした後夜7時半にはもう寝ていました。仕事自体はWordを使うことが多いので馴染みやすく、注意深く作業をする必要はありますが、これからショートカットキーや業務効率化の方法を覚えていけば順調に進めていけそうです。英語&ドイツ語の環境にまだ慣れていないのでこの1ヶ月くらいで徐々に慣れていけたらなと思っています。

まだまだ始まって1週間。また興味深い違いを発見したらここで紹介したいと思います。