先月末にプラハに1泊2日で滞在しました。目的はプラハ市民開館を訪れるため。2017年に東京の国立新美術館で行われた「ミュシャ展」は65万人を越える鑑賞者を動員する大ヒットとなったのですが、その展示の目玉であったアルフォンス・ミュシャのスラブ叙事詩が今プラハの市民開館に展示されています。ただ、絵画が非常に大きいため展示会場に収まりきらず会期途中で展示の入れ替えをするようです。
プラハ市民開館です。チェコの作曲家、スメタナの名前を冠したホールがあります。ホールの見学については別の記事で書きたいと思います。
入場料は1人250クローナでしたが、語学学校の学生証を提示すると100クローナで入場できました。
『ブルガリア皇帝シメオン1世』
額縁がなく、キャンバスの縁まで描かれた部分を見ることができます。(絵の前の床にビニールテープが貼ってありますが、おそらくこのライン以上は近づいてはいけないということかと思います。)
絵の裏側まで丸見えです。
『東ローマ皇帝として戴冠するセルビア皇帝ステファン・ドゥシャン』
観賞用の椅子はなんとジムに置いてあるようなベンチ。
『フス派の王、ポジェブラディとクンシュタートのイジー』
国立新美術館では額縁に入れられて壁に飾られており、手の届かない崇高なものに見えましたが、ここではよりミュシャが直接訴えかけてくるようで東京での展示に比べると絵がとても身近に感じられました。閉館30分前に入場したのであまりじっくり鑑賞できませんでしたが、今回の訪問はとても満足いくものとなりました。展示の係員さんたちも親切でお土産の売り子のお兄さんも閉館のタイミングでも対応してくれて素敵でした。残念ながら1月13日までの会期となり、その後どこで展示されるかはわかりませんがまたプラハを訪れる際に機会があれば再鑑賞したいと思います。