今日は授業中に興味深い話題があったので紹介したいと思います。表題の「カルトエッセン」とは直訳そのまま「冷たい食事」のことですが、ハムとパンとチーズのみを(主に)夕食として食べることを指して言います。初めてこの事実を知ったときはとても驚いたと同時に日本の食文化がいかに豊かなのかを知りました。確かにスーパーでは加工肉、チーズ類は夥しい種類が置いてあり、その範囲でバリエーションを発展させていることがよく分かります。
ドイツ人からすると日本人が食を大切にしていることは不思議なようで、私がベルリンでお寿司を食べ、パティスリーに行った話をした際、「日本人はいつも食べているよね」と不思議そうに言われました。私が食いしん坊だからというわけではなく(食いしん坊は事実ですが)「美味しいものを食べに行こう」という発想はツーリズムにおいて切り離せないものだと思っていました。しかし、異文化においてはそれが共通認識として成り立たないことがあると知りました。
今日、チェコ出身のクラスメイトが先生に「ドイツで部屋を探そうとするとキッチンがついていない部屋が多いがそれが普通なの?」と質問しました。私はもともと夫(日本人)が住んでいた家にそのまま移り住んだのでドイツで部屋を探したことがなく、それは初耳でした。先生は「それが普通だし、キッチンが備え付けてある部屋は少ないよ」と返し、キッチンがついているかどうかは
mit EBK (mit Einbaukuche)かどうかを見るとよい、と教えてくれました。
(mitは英語で言うwithと同じ意味です)
先生が「チェコでは食生活はどんな感じなの?」と彼に聞き返すと、週末は料理をするけれど、平日はハム・サラミ・チーズ・パンを食べているようでした。私から見ればドイツもチェコも同じような感じ。。
加えて、キッチンに関しては知人が何名も「備え付けの冷蔵庫がとても小さい」と嘆いているのでドイツ人の食生活がいかにシンプルかをそこからも垣間見ることができます。
ちなみに先生の旦那様はグアテマラ人なのですが、初めてドイツに来たときベルリンなどいろいろ巡って4日目に「ドイツはどう?」と聞いたら「ドイツの食事はもう十分だ」と言ったらしいです。。。
それにしても、うちのキッチンはIHではあるにしろ火口が4つあるのでドイツにしては恵まれているわけです。日本で1人暮らししていた際は1口コンロだったのでかなり便利です。写真は我が家の食事(抜粋)ですが、改めてドイツの食文化と比べてみると、日本人は様々な国の料理を柔軟に取り入れてきたことを実感します。うちは完全肉食に偏ってはいますが。。
文字ばかりになってしまいましたが、ドイツとの文化の違いを少しでも感じてもらえたら幸いです。