ドイツ生活 徒然記

ドイツでの生活も6年目がスタート。日々体験したことや感じたことを書いていきます。

ドイツで働く 転職後1ヶ月働いて感じたこと

ドレスデンは既にダウンジャケットが必要になってきましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。確かに8月ももう終わりで来週には9月が始まるのですが、それにしても寒い。昨日ついに暖房を入れてしまいました。さて、今日は転職して約1ヶ月経ったので、今の自分の状況を記録に残しておきたいと思います。

1ヶ月経験してみてまだ慣れないこと

今回就いた職業はオフィスアドミニストレーターという役職で、オフィスの管理者というとわかりやすいかもしれません。日系米国企業のドイツブランチという若干複雑な事情から起こる特性や、初めて経験する人事総務経理系のお仕事から来る戸惑いなどを書いておきたいと思います。

ホームオフィスの推進

オフィス管理者という立場から、郵便物の受け取りなどオフィスに居たほうが都合がよいこものの、なるべく通勤を減らすようにと総務部のほうからは言われており、どうやったら一番効率がよく仕事ができるのかを模索しています。勤務場所、勤務時間が決まっておらず、週35時間であれば自分の都合に合わせて働けるというのは初めとても魅力的に感じたのですが、慣れるまでまだ時間がかかりそうです。

3つの時間帯(日本、アメリカ、ドイツ)で動いている人たちと仕事をする

ドイツは現在Central European Summer Time (CEST) 中央ヨーロッパ夏時間です。日本標準時間はCEST+7時間、本社があるカリフォルニアは現在Pacific Daylight Time(PDT)太平洋夏時間でCEST−9時間です。なので、グループの本社がある日本と会議があるときは、CESTの朝、現地法人の本社と会議をするときはCESTの夜に会議を催すことになります。それらの時差を意識してミーティングを組まなければなりませんし、問い合わせを送ったら大抵翌日にしか返答はもらえません。ただ、現在は現地法人の本社の社員はほとんどが家から仕事をしているため、現地時間の朝7時(ドイツ時間16時)からミーティングをさせてもらったりとこちらの時間に合わせてもらっています。

一番慣れないのは、夜に社用のスマホにメール通知が届いて終業時間を過ぎてからもメールが気になってしまうこと。慣れてきたら無視できるようになるのかもしれませんが、ついついスマホを開いてしまいます。

責任・仕事の境界線

私は日本で営業職をしていたということもあって、「自分のことは自分で」という意識が割と強い気がします。しかし、今回総務人事経理部門の人間になって、仕事や責任の境界線の設け方を変える必要があり、それもまだ慣れていないことの一つです。例えば、隣国に出張するとなった際に、隣国でのCovid19に関わる制限を調べる必要があります。入国、出国に関わる制限はもちろん、滞在中気を配らなければならないことなどを出張する本人に伝えることも私の仕事の一つです。ただ、調べて伝えても、事前に準備する書類などは本人が状況に合わせて整える必要があり、どこまで面倒を見る必要があるのか、まだ境界線がわかっていません。また、下調べをするにしても、本人のプライベートな事情(ワクチン接種の有無や罹患歴など)を尋ねなければ、正確な対応策を提案することができないため、そのあたりも総務ワールドの特色だなぁと感じます。

 

コロナ禍の手当について

以前勤めていた職場で、コロナ手当が1度もらえた話を記事にしたことがありますが、今回転職した職場では比較にならないほど手当が充実していて驚きました。

そのときの記事はこちら↓

www.et-chandon.com

 

毎月手当が支給される

コロナの流行している期間、本社勤務の従業員はドル、ドレスデン勤務の従業員はユーロで毎月6万円弱相当の手当が支給されます。いつそれが打ちきりになるかはわかりませんが、お給料とは別にそれだけの手当がいただけるのにはびっくりしました。

地域レストランの支援

地域の経済を活性化させる目的のこの手当は、毎月200ユーロまで外食費や食費を補助するというもの。こちらはレシートを経理に提出することで、200ユーロまでが翌月に返金されるシステムです。この手当も打ち切りのアナウンスがあるまで毎月適用されます。このプログラムのおかげで、仕事で疲れて食事が作れないときも、我が家は外食に気兼ねなく行けるようになりました。

 

以前の職場は毎日通勤必須で感染リスクが高いにも関わらず、コロナ手当は期間中一度だけでした。会社の規模も全然違うので、比べること自体が間違いだとは思いますが、こういう世界もあるんだなということでその差に驚いたことを残しておきます。

 

あっという間に1ヶ月が過ぎていったわけですが、仕事自体はタスクそれぞれがすぐ解決できることではない(今はインフラ整備のような感じ)ということで、なかなかクローズできない上に、(オフィス管理者なので当たり前ですが)全てのプロセスを自分で管理しなくてはいけないので非常に疲れました(苦笑)。そして、オフィスアドミニストレーターマルチタスクを最大限に求められる職業だということを体感した1ヶ月となりました。試用期間は3ヶ月、ということであと2ヶ月なので、精一杯頑張って仕事に馴染んでいきたいと思います。

 

ドイツで日系アメリカ企業に転職しました

8月に入りましたが、なんだか涼しい日が続いて夏が終わりそうで不安なドレスデンです。ドイツの夏はほんとうに一瞬なので、意識して満喫しないとすぐ終わってしまって悲しくなります。さて、今日は転職して1週間経ったので私の状況について書いておきたいと思います。

<目次>

ドイツで転職 事務職から事務職へ

もともと大学は国際文化学科を卒業し、新卒で入った会社では営業をしていたのですが、ドイツで営業職に就くことは考えていませんでした。とにかくなんでもできることをやる、というスタンスで仕事探しをして、事務職を見つけてドレスデンで1.5年働きました。ドイツでは自分の大学での専攻と職歴は一致していることが望まれるらしく、私のような学歴の場合には仕事探しが非常に難しいと思われます。ですので、専門知識を持たない私を雇ってくれた以前の職場には本当に感謝しています。今回転職を決意した理由は、転職先が日英に加えてドイツ語を必要とする職場であること、チームではなく1人で全て回していく(=責任を伴う)仕事であること、この2点に挑戦できる職場であることが大きな理由でした。

 

コロナ禍の今は基本テレワーク…OJTはリモートで!?

私の上司(スーパーバイザー)は(おそらく)ロシア人女性で、基本的にベルリンで仕事をしており、月に1度ドレスデンに来るとのこと。出社初日には午前中に私のミッションなどの説明をしてくれた後、ドレスデン所属のエンジニアの方たちとランチを一緒にとって職場に戻ると、休暇中の家族のもとに戻るからということで「また9月にね」と退社されてしまいました。その日の午後は私のラップトップと社用携帯が届いたので、そのセットアップを行い、アメリカ本社とオンラインで繋いでオリエンテーションオリエンテーションを聞いてわかったのですが、基本的には現在家でみなさん仕事をされているということで、ランチを一緒にとったエンジニアの方2名も、通常はテレワークで、顔合わせのために来てくれたようでした。ドレスデンオフィスには事務員の方が1名いたのですが、その方が辞められてからは私が2代目の事務員ということで、実質オフィスの責任者として大家さんや掃除業者、カーリース、インターネット、電気、水道などの管理を任されたという認識です。ただ、上司は通常ベルリン在住なので、手紙や請求書などの対応についてわからないことは一つ一つ電話で確認していかなければなりません。また、クライアントへ届ける必要のある部品などの輸出入手配も私の任務となるため、これからは実際に動いていく案件をメールを追いながら学んでいくという形になりそうです。

 

勤務形態は自由!?すべて自分次第

勤務時間は週35時間を超えたら残業時間となり、その35時間の配分は個人に任されています。タイムカードやオンライン上のログもないため、毎週ウィークリーレポートという勤務レポートを上司に提出します。ただ、上司から出社時間などの指示は一切ありません。オリエンテーションでHR(人事担当)からは、通勤で人との接触を避けるためになるべく家で仕事をするようにとの説明を受けました。しかし、オフィスに届く荷物を受け取るのも私の仕事なので、ひとまず午前中は出社して、午後は家で仕事をすることにしました。アメリカとの時差の都合上、オリエンテーションが18時から開催だった日は、週合計が35時間以内になるように1日の勤務時間を調整。全てが自分の裁量に任されているので、なにもわからない初日から頭は回転しっぱなし。現在週二回ドイツ語の授業にも出席しているため、非常に消耗した1週間となりました。

同僚について

ドレスデンにはエンジニアの方が4人と事務員私、そしてベルリンにオペレーションマネージャーの上司の合計6名で、アメリカ本社の人数を合わせると大体30名強ほど。ドレスデンのメンバーについてはイタリア、(おそらく)イギリス、ドイツ、日本、ロシアと国際色豊かです。本社の名簿を見た感じでは日本人と思われる人が多いですが、同タイミングで入社したエンジニアの方とオリエンテーションで顔を合わせたところ、日本人の名前ではあるものの、ネイティブの英語を話していたので名前ではバックグラウンドを量れないなぁと思いました。一度IT研修の回がオリエンテーションであったのですが、「英語と日本語どちらがよいですか」と講師の方から聞かれ、全員が「どちらでも」と返答したのが印象的でした。ということで、基本社内メールは英語で、日本語で来た場合は日本語で返すようにしています。

 

1週間勤務した感想

今まで勤めた会社の中で自由度が一番高いのですが、逆に自分で全て考えて動く必要があるので、それに慣れるまでは大変だなという印象です。例えば、仕事に必要なものは資材部などに買ってもらうのではなく、一定額以下であれば、会社から支給されるクレジットカードで自分で決済を行います。私はオフィスの家具なども手配しなければならないので、金額によっては会社の資産となるものを購入する可能性もあります(その場合は社長承認が必要)。今までは自分が頼る側でしたが、頼られる側、総務/経理/人事的な立場になるということで、少し緊張しています。一緒に働く人たちがスムーズに仕事ができるように、また快適な環境で安全に仕事ができるように主体的に動いていきたいと思います。

 

ドレスデン夏の風物詩 Palais Sommerに行ってきました

先週木曜日に最終出社日を終え、息抜きのために同僚から教えてもらったビアガーデンに行ってきました。久しぶりにゆったりとした時間を過ごせてリラックスできたので、翌日もお昼過ぎに再訪。ドレスデンは湿気がなく過ごしやすいので、木陰の芝生が本当に気持ちが良いです。その時の様子を少し書いておきたいと思います。

<目次>

Palais Sommerとは

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日本宮殿の庭で行われる夏祭りPalais Sommer

ドレスデンには通称日本宮殿(Japanisch Palais)(ドレスデン民族学博物館)と呼ばれる建物があり(日本庭園ではありません)、そこの庭で毎年開催される夏祭りをPalais Sommerと言います。すべての人に文化を、というコンセプトでステージが設置され、様々な音楽が日替わりで演奏されたり、朝はヨガ、昼間にアートワークショップが開催されます。夜には映画の上映も行われ、入場料は無料(投げ銭歓迎)。ヨガマットや椅子の貸し出しは3.5ユーロです。

Palais Sommer – Eintritt frei!

 

Japanisch Palaisの場所 とPalais Sommerの開催期間

 

住所:Palaisplatz 11, 01097 Dresden

Palais Sommer 開催期間:2021年7月16日(金)〜2021年8月22日(日)

Palais Sommerの食べ物と飲み物

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木陰にたたずむ屋台

夏祭りには屋台がつきものですが、そんなに屋台が出ているわけではありません。しかし、ドイツのカリーブルストをはじめ、ベトナム料理のバインミーやモロッコのタジン、ハンガリーのランゴス(ピザトッピングの揚げパン)、中東のファラフェルなど多国籍な料理が楽しめます。お値段は例えばバインミーが7.5ユーロ(約980円)と結構高め。飲み物は地元のワインやビールが楽しめます。瓶の黒ビール、ピルスナーが1本あたり4ユーロ(約520円)、ヴァイツェンビールは4.5ユーロ(約590円)、瓶のデポジットとしてそれぞれプラス2ユーロ(約260円)かかります。瓶1本につきデポジットチケットが渡され、瓶は返してもそのチケットを寄付ボックスに入れて2ユーロ分を寄付することができる仕組みになっています。

屋台についてはこちら↓

Gastronomie | Palais Sommer – Eintritt frei!

 

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ドレスデン近郊のフライベルガービールが飲めます

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ヴァイツェンはプラスチックのグラスに注いでくれます

Palais Sommerおすすめポイント

 毎年やっているイベントなのですが、私たちは今回初めて訪れました。ビアガーデンが今現在お昼の12時からオープンしていて、先週金曜日の昼間に行ったときには人がほとんどおらず、人との距離を気にせずゆったり過ごすことができました。そして、エルベ川沿いのロケーションなので、景色がとてもよいです。屋台のお値段は少々高いですが、この景色や雰囲気を楽しめるのであれば文句はありません。

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エルベ川ビューが素晴らしい

 

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夜になるとキャンドルがテーブルに設置されます

 

夜20時頃のステージ前には芝生の上でくつろぎながら音楽に耳を傾ける人たちが。この人数でマスクをしている人たちはほんのわずか。マスク着用のアジア人私達はとっても浮いていたと思います(笑)

 

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日替わりのプログラムに合わせて多くの人が訪れます


夜の映画上映時にはプロジェクションマッピングが雰囲気を盛り上げます。(ちょっと禍々しいけど)

 

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屋台のある木陰は夜に電飾が点灯するので真っ暗にはなりません。

 

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プログラムはオーケストラからジャズ、ピアノコンサートなど様々です。8月22日まで開催されるので、今度は事前に演目を調べて聴きに行きたいなと思います。

 

夏場にドレスデンにお越しの際はぜひPalais Sommerもチェックしてみてください。芝生に座って木陰でビールを飲む楽しさを実感できます。

ドイツの職場 退職関連と退職日の様子

お久しぶりです。ちょっとバタバタしていて更新が滞ってしまいました。昨日は私の現在の会社での出社最終日だったので、そのことについて記録しておこうと思います。

<目次>

ドイツなのに!?有給休暇が取りづらかった話

私は今年あまり有給休暇を取得していなかったので、退職届を提出した6月半ば時点で確認した際、10日分の有給休暇が残っていました。ただ、もう1人偶然にも同じタイミングで退職する同僚がおり、彼もまた休暇を取っていなかったため、どうしても休暇のタイミングが被ってしまうという事態に。

ちなみに退職届けを提出したときの記事はこちら↓

www.et-chandon.com

そして、退職届を提出した翌々日から椎間板ヘルニアで入院したため、有給休暇が使える日程が狭まり、(病欠は有給休暇 とは別枠ですがお給料が出ます)病み上がりに同僚と急いで相談して10日の有給休暇を3日間全休、14日間半休とパズルのように使うことになりました。というのも、平常時は同じ業務をしている同僚3人で回している仕事を1人が休暇で不在にしても回るように年明けから知識を共有したりしていたのですが、今回は2人が休暇を取るという異常事態。私が午前中出勤して、せめて時差のある日本のクライアントの案件は私がフィニッシュさせて退勤する、という苦肉の策を提案したわけでした。私が10日間全休を取ることはもちろん権利としてありますし、当然上司から半休を提案されたわけでもないのですが、そうでもしないと仕事が回らずに残される1人がパニックになることは目に見えていました。1人で3人分の仕事を回さなければならなくなるというプレッシャーを前に、日に日に表情が強張っていくそのドイツ人の同僚を見ていて、非常に居たたまれなく、私ができることはそうして休暇を調整することくらいでした。そして、この同時に同業務2人抜けという事態に対して、本社のミュンヘンから上層部の人がドレスデンにやってきて会議を行い、ドレスデンの別の部署から1人助っ人が派遣されることになりました。しかし、彼女がいくら優秀でも物理的な仕事量とトレーニングにかかる時間を考えると人手不足は解消されません。今日からの彼女たちのことを考えると胸が痛みます。正直、半休が続いていると旅行に行けないのでちょっと残念ではありましたが、まだコロナウイルス感染の懸念もあるのでここはぐっと堪えました。

 

ドイツなのに!?残業代が出ない!?

さて、午前中出勤の半休となった私が優雅に午後の休みを満喫できていたかというと、現実はかなり厳しいものでした。3人分の仕事を1.5人(ドイツ人の同僚と半休の私)で回す+人に教える、という業務が新たに加わり、得意先とのメール対応や期限管理、レポート作成などの通常業務以外のこと(引き継ぎのためのマニュアル作成など)に割ける時間が全くなくなりました。毎日すべてのタスクを4時間で終わらせなければならないという時間のプレッシャーに晒され、最終的にはここだけの話、引き継ぎのための資料作成は最後2日間朝早く出勤してなんとか間に合わせていました。本来であれば、早く出勤したらその分時間調整を当日もしくは別日で行って、プラスマイナスをゼロにしなくてはいけないのですが、私の場合もう出勤日がないため、実質サービ◯残業。夜は今ドイツ語のクラスに月・水通っているので、昼間帰宅したら昼食、宿題、時間があれば昼寝、そして学校へとせわしない一日に。学校のない日は宿題をする以外はぐったりしていました。同じ業務を担当している1人残されるドイツ人の同僚は、私の数少ないドイツ人の知り合いの中でもさらに数少ない、人に気を遣う性格で、疲れとストレスで顔を険しくしながらも「この(大変な)状況はあなたに否があるわけではないからね」といつも言ってくれるような人。部署のみんなが知っていることですが、彼女はいつも始業の30分前に来て自主的に朝残業をするような非常に責任感の強い女性なので、私が急遽入院して不在にしたときも、今回の有給休暇がもう1人の退職者とかぶって異常事態人数になったときも、常に自分を後回しにしてチームと仕事のことを考えて動いてくれていました。そんな彼女が倒れてしまわないかが今は非常に気がかりです。

退職当日はお菓子を持参

退職日はみんな手作りのケーキやなにかしらお菓子を準備するのですが、私もそれにならって事前にアジアンスーパーで購入した日本のお菓子をお皿に盛って各部署に配置し、メールでオフィス全員に退職の挨拶とお菓子についてのアナウンスをしました。たいていの人はアレルゲンやラクトーゼフリーなどについても記載するのですが、私は複数種のお菓子(キットカットどらやき、ミルキー、歌舞伎揚などなど)をごちゃまぜにお皿に盛ったので、書くのはあきらめて省略しました(苦笑)

退職者を送るセレモニー

当日10時頃にはオフィスのほとんどのメンバーがデスクの周りに集まってくれて、プレゼントをもらいました。退職するということが決まると、みんなでお金を出し合って贈り物を買い、カードを回して書いたものを最終日に手渡します。その際には送られる側はお礼の言葉を短く伝えるというのが恒例になっており、私も感謝を伝えました。1年半という短い期間だったにも関わらず、そうやって集まって考えてもらたことがとても嬉しかったです。

もらった中で最もユニークだったのは、「新しい仕事のためのサバイバルキット」と名付けられた箱。たくさんの雑貨やスナックが詰められており、その一つ一つにどういうときに使うのか手書きで説明が付けられていて、楽しめるようになっています。少し手作りのアドベントカレンダー(クリスマスをカウントダウンするカレンダー)にも似ていますよね。また、私は自分のマグカップを職場に持ち込んでいなかったので、次の職場で使ってね、ということで猫のマグカップをもらいました。セットのスプーンの持ち手に猫の前足が付いていて可愛らしいです。

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同僚たちからの贈り物

 

退職届受理書と勤務評価について&鍵の返却

私は退職届けを提出してすぐ入院してしまったということもあって、退職届受理書をまだ受け取っていませんでした。また、退職届けに記載して作成してもらえるようお願いしていた勤務評価についても書類をもらっていなかったので、ドレスデンオフィスのトップに挨拶がてら、いつもらえるか聞いてみたところ、受理書は机に置いたと思うけど、今新しいのを準備するわ、と言ってその場でサインしてくれたものを受け取りました。勤務評価については、日常どのような業務を行っていたかをメールで送ってくれたらそれをもとに作成して住所に郵送する、ということでした。もっと早く問い合わせるべきでしたが、初めてのことなので仕方ありません。その日退勤する際に鍵を責任者に返却してすべての退職の一日の業務は終了です。

 

今回の退職を経て学んだことと実感したこと

今後への学び
  • 引き継ぎ書類は退職を意識し始めたら作成しておく
  • 人に回せる仕事はどんどん手放す
  • 挨拶しておきたい人の休暇は事前に把握(特に夏)
  • 勤務評価は上司が日頃の勤務内容を把握してくれていない場合には、勤務内容について自分から明示する必要がある
実感したこと
  • ドイツ人にも◯ービス残業をする人がいることと、正確な残業時間が出せないと上司が業務量を見誤るということ
  • ドイツの職場でも空気を読まざるを得ないような状況は起こる
  • 人が次々に辞めていく職場は全体のモチベーションが下がる

 

長い一日にお付き合いくださり、ありがとうございました。正直なところ、私は働く機会を与えてくれた会社に対して非常に感謝しているので、残業に関してはまったく気にしていません。ただ、この私のはみ出た勤務時間から人手不足を少しでも読み取って、早急に人が手配されることを望んでいます。同じ部署の同僚たちの疲弊は見て取れますし、彼らのモチベーションも今最低まで落ち込んでいるように感じます。7月から入った新人の子も、まだ右も左もおぼつかないのに即戦力を求められていて不安そうにしています。とにかく6月以降は毎日がサバイバルだったので、未だに前職の仲間との連帯感から抜け出せていないのが現状ですが、逆に新しい職場では何が起こっても耐えられるのではないかという変な自信がつきました。泣いても笑っても次の職場は来週月曜日からなので、この興奮冷めやらぬ状態を落ち着かせて、週明けからは頭を切り替えて新しい仕事に向き合っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

ドイツで入院 救急車で搬送された話

久しぶりの投稿となりました。前回コロナウイルスワクチン2回目接種について書いたのですが、まさしくワクチンを打った日にぎっくり腰(Hexenschuss:ヘクセンシュス)をやってしまい、翌日救急車を呼びました。今日はそのときのことを書いておきたいと思います。

<目次>

ドイツの救急車と緊急連絡

EU全体で救急(Notruf)は「112」に電話をかけます。今回、私はワクチン接種2回目の翌日で発熱があり、めまいと息苦しさに加えて腰の痛みが強く、自力で歩くことが困難な状態でした。どちらか一方のみ(ワクチンの副反応かぎっくり腰)だったら自分で病院に行くことができたと思いますが、このときは人生で初めて救急車を呼んでもらいました。

 

ドイツの救急車は、患者の搬送をするKrankenwagen(クランケンヴァーゲン)、日本の救急車に近いRettungswagen(レットゥングスヴァーゲン)、医師が同乗するNotarztwagen(ノートアーツトヴァーゲン)の3種類があり、電話をかけたときに伝える状況によって派遣される車が変わってきます。私はおそらくRettungswagenが来てくれたのだと思います。救急車は夫に呼んでもらったので、到着した救急隊員に改めて自分の状況を説明。血圧をその場で測ってもらい、問題ないことがわかると、ストレッチャーに乗せてもらって文字通り運ばれました。救急隊員は3名で、私の様子が命に関わる状況でないことがわかると皆ほっとしたような表情で、とても優しく接してくれました。救急車に乗る際は、健康保険証の提示が求められるので、保険証は必ず携行する必要があると今回身を持って感じました。

 

救急車で病院へ 

朝9時過ぎに、近所の病院へ到着すると同乗してくれた夫は中に入れず外で待たされることに。私はストレッチャーからベッドへ移された後にここでも血圧を測られ、妊娠の有無を聞かれました。その後ベッドごと診察室(?)に移されて研修医の問診を受け、採血、レントゲン撮影を経て廊下でしばらく待機(放置)。その後レントゲン写真についての見解を診察室で聞くことに。レントゲンには骨に小さな古い傷が写っており、お医者さんからは最近でも昔でも、事故などなにかしら心当たりがないかどうか聞かれ、2年半ほど前に自転車で走っているときに車とぶつかったことがあると話しました。ただ、当時はガソリンスタンドからそろそろ出てきた車とぶつかった事故で、翌日足が少し痛みましたが特に警察も呼ばずに終わった程度でした。そしてこの時点でぎっくり腰に関する話は一切なく、自分の置かれている状況が全く把握できないまま、お医者さんは退室。到着時に血圧を測ってくれた看護師さんがやってきてコロナウイルスPCRテストを2回分行い、糖分を注射。その後「Stationに行きますよ」と言われ、点滴用の針を腕にセットされて名前が入ったバンドを手首に付けられました。「Stationとはなんですか?」と聞くと、詳しく専門の部門が検査をするところだと言われ、なんとなく検査入院になるということを理解した私。「家族に連絡しますか?携帯はある?」と聞かれ、「夫が一緒に病院に来ていて、待っているはずです」と答えると、看護師さんが「外を見てくるわ」と言って、ちょうどしびれを切らした夫と合流し、戻ってきました。この時点でなんと11時半。かわいそうな夫は何も情報が与えられないまま2時間も外で待っていたそうです。

 

ドイツで検査入院:1日目(木曜日)

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2人部屋の病室

病棟の方にガラガラとベッドを運ばれ、2人部屋に到着すると、病棟の看護師さんがスープを飲むか聞いてくれて、トマトスープとお水を持ってきてくれました。その後しばらく夫が一緒にいてくれましたが、午後に検査をするかと思いきや何も起きそうにないため、夫は一旦帰宅することに。その日私は点滴を受けてひたすらベッドで寝て、食後には痛み止めを飲む、という完全安静状態。38.5度まで上がった熱も、点滴と睡眠のおかげで37度まで下がりました。何日入院しなくてはならないのか状況が全くわからないため、何がどれくらい必要なのかなど情報がアップデートされることなく1日目が終了。夜まで2人部屋を1人で独占していましたが、22時頃にドイツ人女性が運ばれてきて、同室の仲間ができました。

下の写真は初日の晩ごはんで、黒パンか白パンか、パンは1枚か2枚かを選びます。晩ごはんの時点では、午後中ずっと安静にしていたのと、痛み止め点滴(普通の点滴の後に入れられました)のおかげで腰の痛みも少し和らぎ、身体を起こして食事を摂ることができました。

 

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ドイツで検査入院:2日目(金曜日)

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病院での朝食

朝食前にレントゲン写真の説明をしてくれたおじさん先生がやってきて、レントゲンで見つかった傷について今日は検査をします、とのこと(やっと状況のアップデート)。前日夜に入院した女性はマリアという名前で、年齢は30代半ばから後半くらい。自転車に乗っていて事故に遭ったという彼女はどうやらベジタリアンのようで、とても細い身体をしていました。自営業で修理工を生業とするマリアは独身で、シェアハウス(ドイツではWGと言います)に住んでいると言っていました。朝9時過ぎ頃に彼女がベッドごと移動した後、私もベッドごと移動。MRI(ドイツではMRT)の検査室に到着すると、検査台へは自分の太ももに腕を突っ張って腰をくの字に曲げた状態で自力で歩くことができました。初めて受けたMRIは体感で10分か15分くらいだったでしょうか、結構長い間に感じました。昼食を摂った後、マリアはベッドではなく車椅子で再度運ばれて行きましたが、私の方はMRIの結果についても何日入院するかも情報が更新されることはありませんでした。

 

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窓際のベッドでした

状況が読めない中、携帯の充電は朝の時点で10%台だったため、夫にお願いして充電器と着替え、ドライヤーにシャンプー&石鹸をこの日の午後に持ってきてもらいました。

 

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病院での夜ごはん

 

マリアは退院することになって、首を固定するための器具を付けたまま、迎えに来た友人とともに夕方病室を去っていきました。だいぶ動けるようになった私は看護師さんに点滴用の針を取ってもらって、夜にシャワーを浴びることにしました。その日のシャワーの気持ちが良かったこと!温かいお湯の持つ癒やしの力に改めて感動しました。

 

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2人部屋のお手洗い

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お手洗いに併設の広いシャワー室

ドイツで検査入院:3日目(土曜日)

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病院での朝ごはん

入院3日目、この日は体温を一度も測られることはありませんでした。8時頃に今までとは異なるおじいさん先生がやってきて、いつ退院する予定ですか?と聞かれ、「何も聞いていません」と答えると、「また来ますね」とのこと。午前中は夫が気を遣って持ってきてくれた語学学校の教科書や雑誌、本などを読んで過ごしました。

 

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病院でのお昼ごはん

昼食を摂って歯磨きをしようと洗面所に居たところ、今朝のおじいさん先生がやってきて私の状況について説明をしてくれました。MRIの結果、椎間板が2つ飛び出てしまって神経を障っている、つまり椎間板ヘルニアというやつですね。私は今まで病院にもほとんど行ったことがなく、椎間板ヘルニアについてほとんど無知だったのですが、おじいさん先生は私がわかるように図を書いてくれて丁寧に説明してくれました。いつ退院できますか、と聞くと今日退院できるとのこと。ただ、かかりつけ医に行って、理学療法の指導を受ける必要があるという説明でした。私が仕事にいつ戻れるか気にしていると、日本では休めないかもしれないけれど、ドイツではよくあることだからそんなに気にしないでしっかり治しなさいと言われてしまいました(笑)

夫に迎えに来てもらい、かかりつけ医に渡す検査結果やお医者さんからの手紙を看護師さんから受け取って退院。特に請求もなにもありませんでした。2泊3日の入院でしたが、病室を去る際には夫が買ってきてくれたリンツのチョコレートをお礼として看護師さんに渡しておきました。

 

入院時に必要なものと病院で提供されるもの

病院で提供されるもの

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大きなタオルと小さなタオル(袋状で手を入れられるようになっている)
  • Wi-Fi
  • タオル
  • 歯ブラシ(歯磨き粉はなし)
  • プラスチックコップ
  • 寝間着のようなもの
入院時に家族や友人に持ってきてもらうもの
  • 着替え
  • ドライヤー
  • シャンプー、ボディーソープ
  • 歯磨き粉
  • イヤホン
  • スマホの充電器

病室にテレビはありますが、イヤホンを持参する必要があります。寝間着のようなものは同室のマリアが着替えていましたが、なぜか私のベッドには置いていませんでした。日本で入院したことがないので比較ができませんが、病室はゆったりとした作りで窓も大きく冷暖房も完備されており、2泊3日を快適に過ごすことができました。

 

ドイツ入院で学んだことまとめ

  • 救急連絡は112
  • 健康保険証必携
  • 救急車の同乗者は病院内へ入れないし、受付もない
  • 入院費用は健康保険で賄われる
  • 退院時は看護師さんへお菓子を差し入れ
  • かかりつけ医に検査結果などを共有するため同意書にサインする

同意書のサインについては2部サインして1部を自分の控えとして持ち帰ります。インターネットで調べたところ、看護師さんへ昔はチップ(Trinkgeld)を渡していたようですが、現在は看護師さんが現金を受取ることが禁じられているようで、お菓子を渡す慣習になったとか。ちなみに、理学療法についてはかかりつけ医に書類を発行してもらい、自分で理学療法のクリニックを探してアポを取る必要がありました。私の場合は6回の施術が必要とのことでしたが、MRIの情報を理学療法のクリニックに共有することも、新しくレントゲンなどを撮ることもないので、自分で患部について(場所など)説明する必要がありました。

 

ドイツにまるっと3年おりますが、病院へかかったことも入院したこともなかったので、今回は非常に勉強になりました。そして、3年間の中でこんなにドイツ語漬け(2泊3日ですが)になったことが初めてで、乗り切れてよかったなと思いました(苦笑)それにしても情報が全然更新されなくて会社にも夫にもどのように伝えればよいか非常に困った入院生活でした。なお、現在理学療法の治療中ではありますが、普段通りの生活を送ることができていますし、仕事も支障なく行えています。いつ何時なにが起きるかわからないので、みなさんも自身の健康を過信せず、身体の声に耳を傾けてあげてくださいね。

 

ドイツでコロナワクチン接種2回目の副反応について モデルナ社ワクチン

先週水曜日に第2回目となるコロナワクチンを打ってもらいました。副反応についても書いていますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

ワクチン接種までの流れは1回目で詳しく書いているので、こちらをご参照ください↓

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<目次>

ワクチン接種会場に持っていく持ち物

まずは持ち物を確認します。

  • Impfpass(ワクチン接種を記録する冊子)
  • 1回目に返却された書類一式
  • 問診票と同意書
  • 健康保険証
  • (パスポート:念のため持参)

前回接種が終わってから出口のカウンターに書類を持っていくと、必要なものだけ回収されて、予約日時が書かれた予約確認書は返却されます。その際に問診票と同意書(ドレスデンメッセ会場ではわら半紙両面印刷で1枚でした)が渡されるので、1回目と同様にチェックをして署名をしておきます。今回はパスポートは必要ないということでしたが、受付の人によっては何を言ってくるかわからないので、念のためカバンに入れておくことをおすすめします。

 

モデルナ社コロナウイルスワクチン2回目接種後1日目の副反応

1回目と同様、接種後は15分間会場で経過を各々観察します。私は特に問題なかったので、15分きっちり待機して会場を後にしました。心持ち1回目の後よりも2回目の後の方が腕の痛みが少ない気がしました。この日は不幸なことに家に帰ってからぎっくり腰をやってしまい、シャワーも浴びずに文字通り安静にして早めに就寝しました。

モデルナ社コロナウイルスワクチン2回目接種後2日目の副反応

翌日はぎっくり腰の痛みもあったので、ワクチンの影響がすべてではありませんが、ひどい状況でした。朝4時過ぎにお手洗いに起きたのですが、喉の乾き、息苦しさ、そしてめまいがひどく、洗面台で手を洗おうとしたものの、立ちくらみが起きてその場に倒れてしまったのです。幸い夫が起きてきてくれたので、まず水を持ってきてもらえるよう頼み、そのまま床に倒れた状態で水を飲んで落ち着きを取り戻すことができました。夫に助けてもらって起き上がり、再び2時間ほどベッドで休みましたが、起床時にはまた立ちくらみと息苦しさが襲い、熱を測ると38度ありました。少し経つと息苦しさは軽減されるのですが、立ち上がる度に立ちくらみと息苦しさに苛まれ、プラス腰の痛みがあったので、おそらく誰が診ても病院行きは確定でした。

 

コロナウイルスワクチンの副反応に対して感じたこと

私は普段は風邪も滅多にひかず、ドイツの職場もこれまで病欠したことは一度もありませんでした。身体の健康には自信を持っていたので、今回の副反応には結構なショックを受けました。その後もちろん病院へ行ったのですが、看護師さんやお医者さんは2回目の後は私も発熱した、と口を揃え、発熱しているのはワクチンがきちんと作用しているからだから心配ないよ、と至って普通のことのように言っていました。私の場合はたまたまぎっくり腰が重なってしまったために余計に辛かったので純粋な判断はできませんが、2回目のワクチン接種後は発熱する前提で考えて、接種当日と翌日は職場を休む覚悟を持っておくことを強くおすすめします。また、息苦しそうにトイレでぶっ倒れながら顔面蒼白で水を求める私を介抱した夫は普段の健康体の私をよく知っているので、比較的体力に自信がない自身を顧みてワクチン接種に対して様子見の姿勢を改めて強くしたようです。なお、私はアラサーですが、40代後半の日本人女性の同僚も火曜日にモデルナ社の2回目を接種して翌日から週末まで体調不良で職場を休んでいました。

ちなみに、後で調べたところ、インターネットでモデルナ社のワクチン接種時の注意を呼びかける資料に掲載されている副反応とほぼ同じだったことがわかりました。

モデルナ接種注意パンフはこちら(副反応については4ページ目)↓

https://www.take-care-covid-19.jp/images/pdf/VAC-MOD_HP_03a.pdf

 

個人的にはコロナウイルスに感染して重症化するよりも今回の副反応のリスクを受け入れる選択をしたことに後悔はありません。ただ、今後デルタ株がドイツで流行した場合にはワクチンが効くかどうか定かではないので、そこは今後の動向に注視する必要があると思っています。また、今回初めてドイツの病院に行って、パートナー(夫)にかける負担についても感じたので、健康でいることのありがたみを改めて認識することができました。

 

いかがだったでしょうか。ワクチン接種2回目の場合、副反応が1回目よりも強く出るという話は聞いていたのですが、思ったよりも激しかったです。私の体験談がみなさんの参考になれば幸いです!ちなみにぎっくり腰についてはまた別記事にて書こうと思っているので、またぜひ遊びにきてください〜

 

 

ドイツで働く 退職届けを提出する

こんにちは。久しぶりの投稿となりました。実は、オンラインで面接を受けていた会社からオファーレターをいただき、転職をすることが決まりました。今日は現在働いている会社に退職届を提出したときのことを書いておきたいと思います。

オンライン面接についてはこちらをご参照ください↓

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<目次>

オファーレターへの返信と退職届けのタイミングについて

オファーレター(実質は労働契約書と仕事内容の説明がドイツ語と英語で記載された書類)をメールでいただいた時に、内容に問題がなければ2、3日でサインして返送してくださいという指示をもらっていました。確認したいことなどをメール返信し、問題がなさそうだということで火曜日の夜に署名済みのものをスキャンして返送しました。

 

私が今回よくわからなかったのが、オファーレターの返信に絡んだ退職届けのタイミング。いろいろと考えて、新しい会社との契約書と今の会社への退職届を同日付けで提出することに。火曜日の仕事中に上司に話をして提出しましたが、転職の仲介エージェントの方いわく、実際は新しい会社から私の署名入り契約書について受領確認が来るまで待ってから退職届けを出してもよかったようです。

 

なお、雇用契約によっては個々の会社で異なるかもしれませんが、私の場合は2年勤めていないため、会社への届け出は退職日の4週間前でよいようです。

勤続年数ごとの決まりはこちらをご参照ください↓

Fristgerechte Kündigung: So beenden Sie einen Vertrag richtig

 

ドイツの退職届けの内容について

会社のパソコンで退職届けを検索するのはちょっと気が引けたのですが、あまり時間がなかったので結局会社のデスクで作業をすることに。ということでインターネットで見つけたテンプレートを2、3種類組み合わせて作成(Kündigung templateとかで検索するとたくさん出てきます)。最後にプリントアウトして直筆のサインを入れたら提出するのみです。

参考までに私の使った文章を載せておきます。内容は退職日の通知と、会社に書面で受領書と勤務態度評価を出してもらえるようお願いし、共に働けたことに対する感謝の意を伝えるものになっています。

 

”Sehr geehrte 〇〇(会社の代表者名),

 

hiermit kündige ich das mit Ihnen bzw. der △△△(会社名) bestehende Arbeitsverhältnis ordentlich und fristgerecht zum TT.MM.JJJJ(退職日:日、月、年).

 

Bitte bestätigen Sie mir den Erhalt dieser Kündigung und das Aufhebungsdatum des Arbeitsvertrages schriftlich.

 

Ich bitte Sie freundlichst, mir ein qualifiziertes berufsförderndes Arbeitszeugnis auszustellen.

 

Für die Zusammenarbeit bedanke ich mich recht herzlich und wünsche Ihnen und dem Unternehmen für den weiteren Werdegang alles Gute.

 

Freundliche Grüße

(直筆署名)

☆☆☆☆(氏名)”

 

上司に話しかけるタイミング

これは正直すごく迷いました。朝一番に言うのも気が引けるし、仕事の流れに乗ってきた午後も微妙かも、となかなか逡巡しましたが、覚悟を決めて午後3時頃に「5分お時間いただけますか。私の個人的な状況をお伝えしたく。」と切り出して伝えることに成功。非常に忙しいタイミングではあったのですが、アメリカ人(上司はドイツ国籍を持ったアメリカ人です)らしさなのか彼のパーソナリティなのか、ちゃんと聞いてくれました。ただ、翌日に会社のトップに直接伝えた際には「内容は上司から聞いているけれど、書面で提出が必要よ。」と言われ、上司に提出した退職届けが彼女に渡っていなかったようでした。上司に昨日渡しました、と伝えると、「あ、そうなの。」とあっさりしていましたが、結局きちんと渡っているのかは今の所よくわからず。退職届けの受領書をもらえるまでちょっと不安。。。

 

ドイツで退職届けを提出するとき気をつけること

  • 書面(ドイツ語)で提出する
  • 通知期限を確認して適切なタイミングで提出する
  • 残りの有給休暇日数を確認する

同僚が教えてくれたのですが、以前に退職した子が、引き継ぎの時間を長く取るために有給休暇の買い取りしてくれるよう会社に打診したところ、却下されてしまったということがあったそう。確かに有給休暇は従業員を休ませるために使うものなので、会社が断るのも理解できます。ということで、通知期限を守り、有給休暇の残り日数を予想して、引き継ぎのための日数を確保した上で、退職届けを出すことが望ましいのではないかと思います。私も有給休暇日数をだいたい14日くらいかなぁと予測して計画したつもりでしたが、なかなかうまいことはいきませんね。また別の記事でそれについては触れたいと思います。

 

以上、ドイツの退職届けについてでした!

ドイツでオンライン転職面接を受ける 〜最終面接(日本語メイン)〜

先日転職面接を受けた話を書いたのですが、なんとびっくり、二次面接に進むことができました。一次面接についての記事はこちらをどうぞ↓

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 今回は最終社長オンライン面接での話を書きたいと思います。

 

<目次>

今回選考を受けた会社について

私が選考を受けた会社は日本が本社ですが、アメリカの現地法人で、そのブランチオフィスをドレスデンに構えています。日本にある本社はグローバルニッチ戦略を掲げ、ぐんぐん伸びている会社と言えます。アメリ現地法人は本社の製品を輸入して、欧米の顧客へと販売し、メンテナンスや緊急対応などを主に行っている会社です。

 

最終面接で聞かれたこと

今回は社長が日本人の方だったので、日本語メインでした。以下が最終面接で聞かれた質問です。

  • 職歴を中心に自己紹介してください
  • 我が社に興味を持たれていますか
  • ドイツ語のレベルを自分でどのように評価していますか
  • 英語で自己紹介してください
  • 自分の弱みと強みについて評価してください
  • 保持しているビザで働けますか
  • ドレスデンをこれから移動する可能性はありますか
  • 入社できるタイミングについて
  • 質問はありますか

総務部門マネージャーの方と、社長との面談で、全体で40分ほどの面接時間でした。社長は勝手なイメージでどっしりと構えたおおらかそうな方を想像していたのですが、シュッとした顔立ちで、髪型も少しワックスで立てた短髪の鋭い目をしたクールな印象の方でした。

さて、今回は一次面接での反省点である、余裕を持って準備、緊張感を保つ、そして間を埋める勢いで話す、という3点を全てクリア。自分がやれることは出し切ったと思います。ただ、お話している中で、先方が求めている人材と私が提供できるもののギャップがクリアになりました。というのも、私が見て応募した求人情報には日本語と英語+ドイツ語できれば尚よし、という感じだったのですが、社長からは日本語は+αでしかないというお話があり、日本人が見る求人サイトになぜ広告を出したのか、ちょっと疑問に感じました。一次面接の際にも、本社からドレスデンに日本人の来訪者が来た際のアテンドなどの話があったので、日本語は必須要件であると思っていましたが、どうやら社長の中では違っていたようです…。また、最近掲示されたLinkedInで出ている求人の条件にも英語とドイツ語必須で日本語の知識はプラス、と記載があったので、途中社内で事情が変わったんだろうなと察することにしました。そして、社長からのフィードバックとしては、一次面接でチェックされたドイツ語がやはり足りないので、そこを改善できるように努めてください、と念を押されました。

最後に質問はありますか、と聞かれて、本社のIR資料に具体的な今後の人員増員の数字が掲載されていたので、それを引き合いに出した上で、アメリ現地法人及び、ドレスデンブランチオフィスにも人員が配備されるのかどうか、と質問。すると社長からは「その資料を私は見ていないし、誰の発言かもわからない」とのこと。私としては、今回の面接にあたって再度会社について調べ、社長についてもネットで調べられることは全てあたって臨んでいたので、それを出してしまったが故にそんな形で返答されるとは思いもよらず、ちょっとびっくり。非常に正直な方のようでした。ただ、その前置きの後で、お客様がどこに拠点を構えるか次第なので、全てはお客様次第である、と回答をいただきました。そして、他にも質問があれば良い機会なので聞いてください、とおっしゃってくださったのですが、用意していたのが先程の質問だけだったので、咄嗟に思いつかず、「ありません!大丈夫です!」と元気よく答えたところ、若干苦笑いされていました。(この面談の中で社長が笑われた数少ないポイントでした!)

 

今後の採否連絡について

面接の中で、すぐにでも働ける人が欲しいため、採用するとなれば来週にもオファーレターを用意できる、というお話がありました。ただ、2年前の選考時に、面接の後に2ヶ月ほど待機し、自分からエージェントにフォローアップした記憶があるので、現実はなかなかすぐに結論が出ないのだろうなと思っています。また、先方が求めている「業務経験者」ではない上に、ドイツ語も日常会話最低限レベルの私のポテンシャルをどれくらい認めてくれるか、というところが非常にネックであるため、採用の可能性は低いのではないかと思っています。ただ、個人的には最終面接では力を全て出し切ったので悔いはありません。落ちたとしても、ドイツ語のレベルを上げて、数年後に再度チャレンジできればいいなと思っている次第です。気持ちを切り替えて、早速語学学校を申し込みたいと思います!

 

日本で転職面接を受けたことはありませんでしたが、今回一次、そして二次面接と非常に貴重で有意義な経験をさせてもらえたと感じています。自分のキャリアや自己研鑽についても考えるよい機会となりました。採用、不採用に関わらず、これからもドイツで頑張って行きたいと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。また結果についてはここで報告したいと思います。

ドイツで面接を受ける オンライン英語・ドイツ語転職面接で聞かれたこと・感じたこと

こんにちは。先週は同僚が休暇でお休みだったのもあったのですが、いつも連絡が少ないクライアントからの依頼が多かったり、私しか対応できない日本語の案件があったりとあっという間に時間が経ってしまいました。そんななか、実は以前選考を受けて不採用になった会社より、空きができたからと先々週の土曜日に面接のお誘いがありました。今の職場とは違い、ドイツ語の比率が高くなることと、取り扱う内容が全く異業種なので採用されれば大きく成長できる機会になると思い、一昨日オンライン面接を受けました。そのときに受けた質問などをまとめておきたいと思います。

 

<目次>

募集があったポストと前回の経緯について

私がその会社の面接を受けたのは2019年の夏で、そのときはエージェントとの電話(日本語)、採用担当者との電話(日本語)、アメリカから来独した人事部門の採用担当者と中国人技術者との面接(英語)を経て不採用となりました。職種はオフィスアドミニストレーターで、総務・経理をブランチオフィスに1人で担当するというもの。当時の面接の内容については以前の記事をご参照ください↓

 

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オンライン面接のやり方と面接担当者について

今回はオンラインでアメリカから総務部門マネージャー、人事部門ゼネラリスト、ベルリンからオペレーションディレクターの方が時間を割いて面接をしてくださいました。事前にメールで、マイクロソフト社のチームというグループウェア(組織内での情報共有を円滑に進めるために導入されるアプリケーション)を使ったオンライン上の会議室への招待リンクを受け取り、当日は5分前にそのリンクへアクセスして待機しました。チームは現在の職場でも頻繁に使っているのですが、カメラをオンにしてのミーティングは初めてで、かつ外部から他組織のチームへアクセスしたことが今までなかったのでうまくつながるか不安でした。実際はZOOMを使ったことがある方はわかるかもしれませんが、似たような印象で、ただ全員の顔を同時に画面に表示させるやり方がわからず(話をしている人が全画面で表示されていました)、変なところを触ると接続が切れると思い結局そのままにしておきました。

 

オンライン面接でされた質問

1時間ほどの面接では、総務部門のマネージャーの方からまず日本語で主な業務内容のお話があり、その後英語での面接に入ると、2名の方も加わって、それぞれが代わる代わる思いついたら質問する、というような形で進められました。以下が私が今回された質問です。

  • 現在の仕事についてどんな仕事をしているか
  • フルタイムかパートタイムどちらで仕事をしているか
  • 現在通勤しているかホームオフィスか
  • なぜ現在のあなたの職場は人がやめていくのか
  • あなたについて教えてください
  • 仕事の期限を守るために何を重視しているか
  • 自分しか決断できる人がいないときに期限を守ることができるか
  • 提供されるトレーニング以外でどのように仕事に関する知識をつけるか
  • (日本での)営業時代に一番困難だったと感じたこと
  • 営業職の好きだったところ
  • 大変だった同僚と乗り越え方
  • ドイツで就職した職場で学ばなければならなかった新しいスキル
  • 日本の本社から来独する人たちを迎える際に観光情報や翻訳するなど、イレギュラーな業務が発生するが対応可能かどうか
  • ドイツ語か英語どちらが得意か
  • 5年後どうなっていたいか

ここからはドイツ語で聞かれた質問です↓

  • どのようにドイツ語を勉強しているか
  • ドレスデンのどこが好きか
  • 旅行の思い出
  • 趣味について

 

今回事前に面接は英語とドイツ語と日本語で行われると聞いてはいたのですが、日程の連絡があった翌々日がインタビュー当日だったため、話す内容を考えるのが正直精一杯で、大いに練習不足を感じました。ドイツ語は結局事前に練習する時間がなく、幼稚園児レベルの受け答えしかできませんでした(沈)。。。

 

オンライン面接で気をつけるべきこと

今回初めてのオンライン面接で次回に活かしたいと私なりに気づいたことを記録しておこうと思います。

  • 余裕を持って準備する
  • 緊張感を保つ
  • とにかく間を埋める勢いで話しまくる

今週1週間休暇なのですが、金曜日は休み前に準備することがあって残業してしまい、結局家に着いたのが面接15分前というなんともギリギリな状況でした。間に合ったものの、最適なコンディションではなかったのは事実。十分な時間がないときに、それでも余裕を持てるような強い心を持ちたいものです。

今回オンラインでの面接を初めて受けてみて、家でパソコンに向かうということが結構リラックスにつながることがわかりました。一方、慣れている環境かつ相手との距離が離れた状態ということは、参加者それぞれが自分の安全なところにいるということなので、なかなか踏み込んで相手に自分の気持ちを届けるということが難しいです。自分の快適なところに留まろうとすると緊張感がいつの間にか抜けてきてしまうので、反省としてはもっと自分自身で緊張感を保つことを意識すべきだったということがあります。

もともと、私は話すことが得意ではなく、面接の経験も少ないのでボロを出さないために口数が少なくなる傾向にあります(苦笑)今回は特に十分な練習ができなかったことから、いつも以上に話ができませんでした。。。質問をたくさんされたのは、それだけ自分から話ができていないということの顕れです。私の場合、話しすぎるくらいが丁度いい!と思ってとにかくキャッチボールを返すことを意識する必要があると感じました。

初めてのオンライン面接で得られたことと反省点

エージェントからのフィードバックはまだありませんが、確実に落ちたと思います。ただ、今回は自分の課題をあぶり出すためにとてもいい機会でした。例えば、英語は言い回しのバリエーションをもっと増やすことが必要、ドイツ語は普段聞く機会はあるのですが、ほとんど話す機会がないので真剣にアウトプットの場面を増やす必要があるということなど。また、今回客観的に見て受け身の答え方しかできていなかったので、もっと自分の良さをこちらからアピールする必要があるな、と。評価できるところは、15ヶ月のドイツでの仕事経験があったおかげで、相手の言っていることを英語もドイツ語も理解することができたこと。ヒアリングは2年前に比べて伸びていることを感じました。不採用通知がくるのかサイレント(一切連絡なし)なのかはわかりませんが、もし連絡がきたら、いつかまた面接のチャンスをいただけるようにお願いしようと思います(笑)しかし、自分のドイツ語の喋れなさはトラウマもので、面接終了直後はドイツ語を見るのが嫌になるほど。。。英語とドイツ語の頭の切り替えは以前よりましになってきましたが、苦手です(涙)場数を踏んでひたすら練習ですね。

 

以上、初めてのオンライン面接についてでした。参考になるかはわかりませんが、これから面接を受ける方はぜひ準備をしっかりして悔いのないように臨まれますよう。健闘をお祈りします!

 

ドイツでコロナウイルスワクチン接種 (モデルナ社ワクチン)副反応はどれくらい?

こんにちは。前回コロナワクチンの接種予約について書いたのですが、今週水曜日に1回目のワクチン接種を終えたので、今日は当日を振り返って書いていきたいと思います。

<目次>

ワクチン接種当日に持っていく書類と必要なもの

まずは当日の持ち物について紹介します。

  • 身分証明書(私はパスポートを持参しました)
  • 健康保険証
  • 予防接種証明書(Impfpass)
  • 職場からの証明書類(優先接種グループに属しているため必要)
  • 予約確認書
  • 同意書
  • 既往歴ついての申告書

予防接種証明書については後述したいと思いますが、黄色い小さな冊子で、予防接種の記録のためのものです。職場からの証明書類とは、私の場合はドイツのワクチン接種優先グループ3※にあたる職場だということで今回接種ができたので、職場の責任者のサインが入った書類(フォーマットは会社それぞれ)を持参する必要がありました。予約確認書以降の3つはポータルサイトで予約を取った際に、登録したメールアドレスに予約確認として届くものです。地域によっては郵送されるところもあるようですが、ザクセン州は自分で印刷する必要があります。

 ※優先グループについては前回の記事をご参照ください↓

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ドレスデンのコロナワクチン会場

ザクセン州には15箇所大規模ワクチン接種会場があるのですが、ドレスデンはメッセドレスデンという展示場が会場として使われています。

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メッセドレスデン

 

所在地:Messering 6, 01067 Dresden

ホームページ↓

Impfzentrum Dresden - DRK LV Sachsen

 

ちなみに、ザクセン州の大規模接種会場の空き状況は以下のウェブページで確認できます。

https://www.countee.ch/app/de/counter/impfee/_iz_sachsen

 

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入り口は1つ

手書きで「Eingang」(入り口)と書いた張り紙が貼ってあります。矢印に従って建物に沿って歩いていくと、並ぶ人を整理するための遊園地のアトラクションのような仕切りが立てられていました。

 

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予約時間の30分前から入場できます

入り口には30分前から入場できるという看板が。私の予約時間は13時18分で、ちょうど到着したのが12時50分だったのでそのまま入り口へ向かいました。平日の昼間だったため、非常に空いていました。ガラ空きの仕切り列を進み、入り口の迷彩服を着た係員に予約時間が書かれた書類を見せて中へ入ります。

中の様子を撮影していたら、別の係員に「写真撮影していたでしょう。内部は撮影禁止なので撮影した写真を削除してください。」と注意されてしまいました。30分前入場の看板の写真については(屋外なので)削除しなくていいとのことでしたが、ちょっと残念。ワクチン接種会場の運営は軍が任されているようで、スタッフのほとんどが制服を着ていました。写真撮影が禁止だというのも頷けます。ちなみに、ちょっと配備人数が多すぎるくらいいて、何人かかたまって話をしていたりする姿も見られました。

 

メッセドレスデン会場内での流れ

受付

入ってまっすぐ進むと10箇所ほど書類チェックの窓口があります。そこでまずパスポートと健康保険証を提示します。その確認が終わったら、必要書類が揃っているかをチェックされ、予約番号などが書かれた紙と謎のエンジ色のカードのようなものが新たに追加されて返却されます。(このカードはその後、接種前にお医者さんが回収したと思われます。)このとき、感染症予防の効果と副反応のリスクについての同意書も提出するのですが、チェック項目に漏れがあり、質問を受けました。私が聞き取れずに聞き返すと英語に切り替えてくれたのですが、どうしても「休暇(vacation)を取りたいですか」と聞こえ、さらに聞き返すことに。隣で受付に同じく書類を提出していた人が、英語で「ここもチェックしないとワクチン接種(vaccination)受けられないんだよ」と教えてくれてなんとか切り抜けました(汗)事前に書類はよく目を通して漏れがないようにしておいたほうがいいですね。

待機ロビー

受付を終えて、会場の奥へ進むと短い渡り廊下で別の会場にたどり着きます。広い展示場の入り口の前にロビーのような空間があり、そこに20組ほどの椅子が4列ほど並べられています。ドイツではコロナウイルス防疫措置について考えるときに、世帯をセットとして捉えるため、1つ1つの椅子が離して設置されているわけではありません。わかりやすく言うと、椅子のペアが間隔を空けて設置されています。そこでは指示された列の空いている席に座り、その列ごとに指示を待って入場します。

接種メイン会場へ

指示に従ってぞろぞろと入場し、足元に貼られた矢印に沿って進んだ先で別の係員さんから個室ブースの番号を割り当てられます。私は「チェーツヴォー!」と言われて、わからず、指さされた方を見ると「C(チェー)2(ツヴァイ)」でした(汗)!ザクセン訛りだと思いますが、ちょっとびっくり。

個室ブースでワクチン接種

個室ブースに入ると簡易的な診察室のような感じで、奥には看護師さんが出入りするカーテンがかかっています。ブースには背が低く扉のない棚(消毒用の用具など衛生用品が置いてありました)が隅に置かれ、長方形の机が1つ、机をはさんでカーテン側に椅子が1つ、扉側に3つ配置されていました。少しの間そこで1人で座って待っていると、カーテンの奥から若い女性のお医者さんが入ってきて、私の向かい側の椅子に座り、書類の確認が始まりました。彼女は見た目年齢20代前半くらいでとても感じがよく、どこから来たのか聞かれて日本だと答えると、「私日本語習っていたの!」とすごく嬉しそうで、その後も覚えている日本語(ありがとう、すみません、はじめまして、またね)を思い出すたびに披露してくれました。アレルギーの有無やコロナウイルス陽性になったことがあるかどうか、妊娠はしているかどうかなど、書類のチェック項目に沿って再度確認されましたが、基本的には事前に目を通してチェックしてあるものを確認してもらう感じになると思います。(予防接種証明書にはここでスタンプを押してもらいます。)話していると看護師さんがカーテンの奥から入室し、椅子に座ると、隣に座ってください、と言われました。ここでどちらの腕に打つか聞かれます。看護師さんがワクチンを打つ間も、お医者さんは私に日本のどこから来たのか、なぜドイツに来たのか興味津々の様子で、緊張せずに過ごすことができました。接種が終わると、お医者さんは「またね!」と退出し、看護師さんから副反応と個室ブース退出後の動きについて説明を受けて接種は終了です。

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ワクチン接種証明書(Impfpass)にスタンプを押してくれます

 

書類回収受付

個室を出て矢印に従って進むとすぐに2つ受付があり、そこで予約時間が書かれた紙と予防接種証明書以外が回収されました。そして、2回目接種時に再度提出する用として、既往症の申告書をもらいました。その後は、その受付の背後にある待機場所で15分ほど待機し、特に体調不良などがなければそのまま帰ってよいとのこと。

 

待機場所で15分待機

展示場の広い空間の一部に椅子と掛け時計が設置された場所で自己判断で待機します。看護師さんからは15分は少なくとも様子を見ておいたほうがいいと言われたので、15分座って待機。ここでも椅子はペアで置いてあるのがほとんどでした。この時点で時計を見ると、ちょうど13時18分で、入場してから30分が経過していました。腕は痛みましたが、15分目立った副反応はなかったので誰に報告をするでもなく出口へ。平日のお昼だったからか、とてもスムーズに進みました。

 

 コロナウイルスワクチン接種後の副反応について

今回私はモデルナ社のワクチンを受けました。モデルナ社のワクチンは看護師さんいわく2回目の接種の後のほうが副反応がより出やすいそうです。同じくモデルナ社のワクチンを受けた同僚は、翌日腕が痛くて上げられないと言っていましたが、私も接種後と翌日に腕がとても痛み、着替えが辛く感じました。また、同僚のアメリカ在住の母親がモデルナ社のワクチンを受けた後に腕が痛むとともに発疹が出たそうですが、それ以上の副反応はなく、現在はもう普段通りに戻っているそうです。私自身は接種の翌日疲れが出て関節が少し痛み、寒気を感じるような風邪気味の症状が出たのですが、一晩寝て回復したので大きな副反応はなかったと言えます。1つ辛かったのは、普段左腕を下にして寝ることが多いのですが、それができなかったこと。接種後2日目の今日は腕の痛みも大分引いて、腕を上げたりすることも普段通りにできるようになりました。他社ワクチンでいくと、ファイザー社/ビオンテック社の共同開発ワクチンを受けた同僚は接種翌日体調不良で2日休みましたが、現在は元気に出勤しています。

日本でも昨日5月21日に正式に承認されたというモデルナ社のワクチンについて、興味がある方は下記を見てみてください↓私が感じた副反応がそのまま書いてありました。

モデルナ社の新型コロナワクチンについて|厚生労働省

 

予防接種証明書(Impfpass)について

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Impfpass

私はこの冊子について全く知らなかったのですが、ワクチン接種予約を取ってくれたドイツ人の同僚がこの予防接種証明書のことも教えてくれて、発行してくれるかかりつけ医を見つけてアポまで取ってくれました。インターネットでも販売されていますが、通常はかかりつけ医に発行してもらうようです。地域によってはワクチン接種会場に置いてあるという話や薬局で手に入るという情報も掲示板で見かけましたが、できればワクチン接種前にかかりつけ医からもらって接種当日に持っていくとスムーズです。ドレスデンのワクチン接種会場では、受付で見せる書類の中にこのImpfpassが含まれていたので、おそらくですが、その場でもらうことはできないのではないかと思います。

 

以上が1回目モデルナワクチン接種リポートでした!参考になれば幸いです。2回目は6月中旬の予定なので、またここでその様子を書きたいと思います。

 

☆2回目についても記事を6月21日に公開しました!2回目接種の副反応についてはこちらをご参照ください↓

 

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