minä perhonen(ミナ・ペルホネン)との出会いは中学生のときに見た雑誌「装苑」でした。可愛らしいデザインと丹精込められて作り上げられる布、デザイナー皆川さんの1本貫かれた姿勢と静かな佇まいに惹かれ、働いてお金を貯めてminä perhonenのお洋服を買うんだと憧れを強く抱いたのを覚えています。中学3年生のとき、修学旅行で東京での職場見学があった際には、同級生たちがエイベックスや31アイスクリームなど既に学校側が用意した見学先を訪れる中、担任の先生に頼んで当時の白金台minä perhonen直営店を見学させてもらいました。残念ながら皆川さんは出張で愛知県へ行かれており、お会いできませんでしたが、私の中でものづくりの裏側を知る原体験となりました。そして、社会人になり、京都のお店でair filmというカットソーワンピースを購入したのが思い出に残っています。今でもそのワンピースは時々着ていて、自分の原点を思い出させてくれる特別な1着です。
minä perhonenについては一時帰国時に展覧会を見に行ったので、よかったらこちらも見てみてください↓
minä perhonenのお洋服は本当に高価なので(少なくとも私は)相当お金を貯めないと買えませんが、このスニーカーはコラボ商品ということで、私にも手が届きました!中敷きのレアなロゴマークには驚きましたが、全体的にしっかりした造りで、履き心地もとてもよく満足しています。サイズについても少し不安でしたが、届いてみたらぴったりでほっとしました。気になる方はKarhuのサイトでチャットで気軽に質問ができるので、サイズについて聞いてみるのもいいかもしれません。
Ben Rahimは都会的なおしゃれさがあり、Milchhalleは地元の人に愛されているカジュアルさがあり、どちらもとても素敵なカフェでした。前者はサードウェーブコーヒーやチップ制度廃止、現金不可に加え砂糖の提供なしなど、カフェ激戦地域のベルリンでも一際とんがったポリシーを持った存在に違いありません。後者は1つのカフェとしてはもちろん、企業内でコーヒーを提供する事業を通じ、地域に貢献しているカフェと言えるでしょう。ベルリンはかなり面積が広いため、良さそうなカフェをネットで見つけても行くのには遠すぎるということがあったりして、今回友人にミッテ中心でしかもこんなに興味深い2店舗を教えてもらえたことがとても助かりました。もともと日本でもカフェを訪ねるのが好きだった私にとって、ベルリンはとても魅力的な街だと今回のカフェめぐりで再認識。また機会を見つけておしゃれ&面白い背景を持ったカフェを探訪したいと思います!
もともとニューヨークにあったカフェHouse of small wonderの2号店がベルリンのお店です。1号店から提供されていたタコライスなど日本のメニューを引き継ぎつつ、おにぎりやたらこスパゲティ、角煮丼など日本の食事を楽しめることと、ニューヨーク、ブルックリンを感じられるカフェ、というコンセプトのもと2014年にオープンしました。さっそくお店に入っていきましょう!
コロナウイルス対策によるロックダウン後の制限緩和後、こういったお店が再開された際、万一感染者が出たときのために、来訪者は名前と住所と電話番号を店側に申告することになりました。House of small wonderでもその措置がとられていたのですが、このQRコードを読み取って飛んだ先でフォームにそれらの情報をスマホで入力するという現代的な方法で行われています。フォームを送信した後は、そのままメニューをネット上で確認し、店員さんに注文。ちなみに店内にフリーのWi-Fiはなさそうでした。
とても有名なカフェなので、ベルリンに住んでいる人はおそらく誰しもその名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。今回行ってみて、感じたことは、お店の雰囲気作りがとても日本ぽくて(デザイナーは日本人ではありませんが)、自然に見せながらもかなり人工的に空間づくりをしているということ。ここまで作り込んでいるカフェを訪れたのはヨーロッパで初めてです。言うなれば、House of small wonderはテーマパークで、ゲストはその世界観に浸る、そんなイメージですね。どうして「日本ぽい」と感じたのか。日本ではテーマを絞ったカフェは猫カフェを始め、メイドカフェや内装をキャラクターで統一したテーマカフェなど非常にたくさん存在しますが、ヨーロッパではテーマというと食や地球環境(ビーガン、ベジ、ビオ、サステイナブル、フェアトレード…etc.)の方に寄っている気がします。カフェがエンタテイメントの一端を担っていると言っても過言ではない日本に対して、ヨーロッパではそのようなカフェは珍しい。今回House of small wonderを訪れて、接客スタッフさんの感じの良さも含めて日本の文化を感じられたことが私にとっての最大の魅力でした。