ドイツ生活 徒然記

ドイツでの生活も6年目がスタート。日々体験したことや感じたことを書いていきます。

公立の語学学校 Volkshochschule

私は昨年の7月から今年の5月までの10ヶ月間、ドイツ語の語学学校に通っていました。そして、修了した同月の末に日本に一時帰国した際、ゲーテインスティトゥートのB1試験を受験しました。その結果、惜しくも1点足らず「話す」パートのみ不合格。瞬間的なアウトプットは苦手。。ということで、再度復習も兼ねて公立の語学学校に1ヶ月通うことにしました。以前の学校では振り返る暇もなくひたすら前を向いて必死に進み続けていましたが、正直B1からテキストの内容が格段に難しくなったよなーと思い、VolkshochschuleのB1に申込みました。

 

ここが学び舎…

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Volkshochshuleはさまざまな事情を持ってドイツに来た外国人を受け入れている学校なので、収容人数が多く、校舎もいくつかあります。私の通っているのはここ。この廃墟のような建物です。行く前にGoogle Mapで空撮写真を見たときは衝撃的でした。ここではA1からB2までクラスが8つの部屋で開講されています。

 

トラブルの初日

初日にB1のクラスに行ったら名簿に名前がありませんでした。確認メールを見ると、どうやら送られてきた開講コード(講座1つ1つに付けられているコード)と開始の日付が一致していないようです。明らかに事務のミス。。B1のクラスは1つしかないので、無理やり座り、先生が担当者へ確認するということで落ち着きました。翌日、特に事務から事実確認メールはなく、先生からも特に説明はなし。初日は自分のクラスを探すため、ここではないあそこへ、ここではない戻れ、みたいなやり取りで歩き回り、結構ストレスをいただいたのですが。。ドイツ語が多少わかるようになった今だからちょっとイラっとするくらいで終わりますが、ドイツに来て初っ端これだったら結構凹みますね。。

 

自由すぎる先生

私の先生は銀髪のおそらく60代のベテランの風格漂う女性です。オリエンテーリングの際に、欠席する際はアプリで連絡と言っていたので、隣の子に「アプリってどのアプリ?」と聞くと、「Whats upだよ」と。Whats upと言えば日本でいうLINEではありませんか。飲み込めないでいると、名簿が回ってきて、自分の携帯番号を名前の横に書くように、とのこと。その後、授業の合間に「グループに招待したわ」と度々授業を中断する先生。どうやらWhats upのクラスグループチャットで写真を共有したり、遅刻や欠席の連絡をするということだったみたいです。A2から持ち上がりの生徒たちはその「システム」を理解していましたが、B1から入った生徒は知るはずもありません。新入りのタイ人の女性に「あなたの番号にリーチできないんだけど」と何度も確認する先生。「もしかしてWhats upインストールしてないんじゃ?」と他の生徒が聞くと、「してないよ?」と彼女。「そりゃ見つからないわけだわ~」と一同。いや、先にそれ聞こうよ…!というような説明不足が結構あります。初日と翌日は滅多に起きない頭痛がしたほど。。

 

クラスメイト

以前通っていた学校は少ない時は5人の少人数クラスでした。人数が多くなる夏季で12人程度だったのですが、今回のクラスは17名ほど。人数が多いので全て把握できていませんが、ロシア人、アフガニスタン人、ベトナム人、タイ人、イラン人、インド人、アルメニア人、スペイン人、ケニア人、イタリア人、日本人が一緒に勉強しています。ちなみに日本人は私1人だけです。前の学校では既にドイツ語を自国で勉強してから渡独してきた生徒が多かったのですが、Volkshochshuleではドイツで学ぶのではなく、生きるためにドイツ語を学ぶというケースが多いように思いました。

 

 

先週から再び始まった語学学校生活。以前B1を学んでいたときは忙しなく辞書をひいていたのですが、 2回目ということで言葉の意味だけではなく、活用や語末変化、冠詞など細部にまで目を配ることができるようになりました。

実はC1まで1回勉強したんだ…と隣の子に打ち明けたら、ドレスデン工科大学やフライベルク工科大学にもっとプレゼンテーションや他にも勉強できるコースがあるよ!と教えてくれました。し、知らなかった…。。てっきり大学のドイツ語コースは学生志望者のみの開講だと思っていたので、眼中になかったのですが、今月修了したら視野に入れてみようと思います!

というわけで、また面白い(?)ことがあったら学校での体験も書いていきたいと思います。

 

シュヴァンガウ観光 #7 リンダーホフ城

イースター休暇に訪ねたシュヴァンガウ観光も今回で最終回。ノイシュヴァンシュタイン城を見学した翌日、ルートヴィヒ二世が手がけた城がもう一つ近隣にあるということで、そちらの城を訪ねました。

 <目次>

思いのほか遠い…

 

 

この地図はグーグルマップですが、ガイドブックの簡易地図を見た私たちは山に気がつかず、直線距離のみで判断し「近いから行ってみようか」と気軽に決断。

 

ナビを入れてみると、なんと山を迂回するために到着が2時間後になっているではないですか。主要観光ポイントは前日に全て周っていて他に見るあてもないので、とりあえず行ってみることに。

 

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本日も快晴!こんな感じでのどかな道が続きます。

 

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車ものんびり。

 

リンダーホフ城公園でガイドツアーチケットを買う

 

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Schloss- und Gartenverwaltung Linderhof
住所:Linderhof 12, D-82488 Ettal

 

走ること2時間、着いたところは広大な公園でした。

 

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駐車場から公園内を入ると、雪の残る山をバックになんとも趣のある建物。ここはバンケットサービスも行うレストランでした。

 

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ここでリンダーホフ城のガイドツアーチケットを購入します。

 

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12時半の回を購入しました。語学学校の生徒も学生料金で購入できます。一般8.5€、学生7.5€でした。なお、18歳以下は無料です。

 

リンダーホフ城

 

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リンダーホフ城周辺は工事中(2019年8月現在もホームページによると工事中のよう)でした。庭のコンクリートは至るところ修繕が必要な状態なのですが、崩れかけていたりしてちょっと遺跡になりかけのところも。

 

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一定時刻になると噴水が高くしぶきをあげて吹き上げます。結構な迫力。

 

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彫像は今も美しさを保っています。

 

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広大な敷地でルートヴィヒ二世はあの山を眺めながら住んでいたんですね。

 

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ここにもやっぱりゲートが設置されていました。時間になったので入城します。しかし…写真はここまで。城内は撮影禁止のため、残念ながら見たものをお見せすることはできません。ですので、少しばかり所感を。

ツアーは10名強いたと思います。ガイドは英語ですが、エントランスホールでそれぞれの言語でツアーガイドの内容が書かれたファイルが配られます。それを見ながらガイドさんの話を聞き、見学をします。リンダーホフ城にもやはり調度品や家具、装飾品があふれんばかりに調えられ、分厚くて豪奢なカーテンや繊細なレースのカーテンが窓際を彩っていました。今回の見学は、その小さな外見からは想像できない、非常に濃い内容でした。それぞれの部屋は特徴的でルートヴィヒ二世のこだわりが全面に出され、彼が敬愛していたフランス王ルイ14世のやり方に則った謁見の間であったり、これもフランス式の食卓が登ってくる仕掛けであったり、夜行性のルートヴィヒ二世がろうそくを煌々と焚いて執務にあたった鏡の間であったり…。また、個人的に嬉しかったのはドレスデンのお隣、マイセンの磁器がふんだんに取り入れられていたこと。王は好んでこのマイセン磁器を愛でていたようです。正直英語ガイド全て聞き取れていたかは微妙ですが、ガイドさんのアドリブ(?)で面白い情報を得られたりするので、なるべくならガイドさんに耳を傾けることをおすすめします。

ツアー最後は階段踊り場付近にある使用人が使っていた出入り口から出て、ミュージアムショップを通り、外に出ます。お城の使用人の入口なんて使う機会は滅多にないだろうと思ってちょっとテンションが上がりました。このように、構造も工夫されていて非常に興味深いお城でした。

 

敷地を見学する 

リンダーホフ城を見学し終わった後は公園を探索しました。ワーグナーがオペラを上演したという山小屋(再建)があったり、小さな異国的な建物があったりと、若干愛知県にあるリト〇ワールドみたいな雰囲気。

 

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ホームページによると建物の外観写真はOKみたいなんですが、中はNGとのこと。もちろんドローンによる空撮も禁止です。この小さい建物たちの中は美しいステンドグラスがあり、日光がキラキラしていて思いのほか綺麗でした。

それにしてもこの公園、広いです。探索してお腹が空いたので、レストランへ。

 

リンダーホフ城公園内レストラン

公園内で一番初めに目にした建物にはホテル、カフェ、土産物屋、インビス、レストランが入っています。私たちはレストランへ入ったのですが、正直食事はおすすめできません。。参考までに写真だけ載せておきます(笑)

  

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すみません、ビールをいただきます。

 

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このハンバーグのようなもの、とっても塩っぱかった。。非常にお腹が空いていたにも関わらず、塩気がすごすぎてギブアップ。

 

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このアイスはとっても美味しかったです。

 

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まとめ

・リンダーホフ城はノイシュヴァンシュタイン城から車で2時間

・広大なので水分補給と歩きやすい靴が必須

・山小屋は正直そんなに…

・食事場所はレストランとカフェとインビス

・食事は美味しくないがアイスは美味しい

・レストランのテラス座席とインビスの座席はほぼ区別なし。

…インビスの食事(トレー)を持っているとレストランのウェイターを呼んでも来てくれないのでご注意を。

・夏季と冬季で城の見学や公園の見学料金などが変わるので詳細はこちら参照のこと↓

schlosslinderhof.de

 

リンダーホフ城は小さい分、ノイシュヴァンシュタイン城に比べると、王の息遣いが聞こえてくるようで、なんとなく生活感を感じ取ることができました。なかなか辺鄙なところにあるので行きづらいとは思いますが、ミュンヘンからツアーがあったりするようなので機会があればぜひ行ってみてください。

連れて行ってくれた友人には感謝してもしきれないくらいたくさん運転してもらい、非常に思い出に残る旅になりました。本当にありがとうございました。

 そして、全7回に渡るシュヴァンガウ観光シリーズ、読んでいただきありがとうございました。それではまた~

シュヴァンガウ観光 #6 ノイシュヴァンシュタイン城

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いきなり馬のお尻ですみません。今回はシュヴァンガウ観光パート6にてついにノイシュヴァンシュタイン城に行ったことを書きたいと思います。

なお、チケットの予約についてはこちらの記事をご参照ください。

www.et-chandon.com

 

馬車に乗ってノイシュヴァンシュタイン城へ 

 

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地図上の赤いルートが今回のノイシュヴァンシュタイン城への道です。ホテルミュラーの前に馬車が停るので、そこからまずは15分くらい馬車に揺られていきます。城の少し前まで(茶色い丸印)行ったら、そこからは徒歩で向かいます。

 

ホテルミュラーについての記事はこちら

www.et-chandon.com

 

 

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馬車は片道1人7€でした。

ちなみにこのルート以外の行き方についてはこちら(独・英)をご参照ください。

www.hohenschwangau.de

 

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 茶色い〇の地点まできました。ここからは歩いて城を目指します。

 

ノイシュヴァンシュタイン城

 

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近づいてきました~!

 

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素朴なホーエンシュヴァンガウとはまた趣が変わり、白い外壁と細い塔が洗練された印象を受けます。

ホーエンシュヴァンガウ城については前回の記事で書いているのでこちらもよかったら見てみてください。

www.et-chandon.com

 

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ウィキペディアによると鉄骨組のコンクリートモルタルでできているらしい。19世紀最新の建築法が取られていたんでしょうね。

 

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ちょうどたまたま救急車が居合わせました。水分補給と服装・靴には十分気をつけたいところです。

 

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ホーエンシュヴァンガウ城にもあったゲート。中にも待機場所が広く取られています。

 

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17:45の入場なので門の近くで並んで待ちます。

 

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チケット券面には正面から撮影された城の姿が。ちなみに観光客のドローンによる空撮は禁止されています。

 

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いよいよ入場です!ここからは写真撮影が禁止されているので残念ながら城内の写真はありません。オーディオガイドは入城してから配られ、こちらは自分でボタンを操作するタイプでした。

城の中はびっしりと調度品や壁画で装飾してあり、ホーエンシュヴァンガウ城と比べるとさらに密度が濃くなったような印象。ひしめき合う家具と分厚いカーテンのせいか、薄暗く感じました。ルートヴィヒ二世はフランス王ルイ14世を尊敬し、ノイシュヴァンシュタイン城やその他彼の作らせた城にはフランス風の設備が取り入れられていました。この城には、洞窟を模した部屋もあり、王の趣味が随所に反映されています。

 

マリエン橋へ

 

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城の見学が終わったらマリエン橋へ向かいます。途中の景色も綺麗でした。

 

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ここがマリエン橋です。入場制限がかかることもあるそうです。また、冬季は凍結して危ないのでそもそも入れなくなることも。

 

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ノイシュヴァンシュタイン城

 

この日は良く晴れていたのでお城がはっきり見えました!この橋から見るノイシュヴァンシュタイン城が一番美しいと言われていますが、見惚れる美しさでした。

 

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徒歩で周囲を散策する人のために看板が立っていました。近所(といっても徒歩3時間)にはケーブルカーらしきものがあるようですね。

 

マリエン橋から帰る頃には日が落ち始め、帰りのバスがなくなっていたので徒歩40分ほどかけてホテルミュラーに戻りました。夏季は18:45(冬季は17:00)がバスの最終ですので歩きたくない方は早めのプランニングをおすすめします。

 

覚え書き

・馬車は現金のみ

・馬車に乗っても歩く(馬車停から城まで15分ほど&マリエン橋まで往復20分ほど)

・城内は涼しいので夏季でも念のため羽織を

・城内撮影禁止

・ツアー所要時間は約40分

・帰りのバスに乗りたい場合はなるべく城見学の前にマリエン橋見学を済ませる

 

以上、ノイシュヴァンシュタイン城見学でした。当日はババリア王博物館→ホーエンシュヴァンガウ城→ノイシュヴァンシュタイン城→マリエン橋→ホテルまで徒歩40分…というハードなスケジュールでたくさん歩きました。でも、そのハードスケジュールを遂行するに十分値する見学ができたので大満足でした。

次回はルートヴィヒ二世が手がけたリンダーホフ城の見学について書きたいと思います。それでは~!

 

シュヴァンガウ観光 #5 ホーエンシュヴァンガウ城

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ホーエンシュヴァンガウ城

前々回に引き続きイースター休暇で滞在したシュヴァンガウ観光について書きたいと思います。ホーエンシュヴァンガウ城はルートヴィヒ二世の父であるマキシミリアン二世が廃墟になっていた城を気に入って所有し、1832年から4年かけてリノベーションしたものです。夏の時期、避暑のための別荘として、また狩猟の際の宿泊地として王家が使っていたお城はもともととても古いものでした。12世紀から既に存在していたとされ、その後16世紀にはシュヴァンガウの騎士たちの所有物だったそうです。その後多くの戦争の被害に遭い、遺跡になりかけていたところをマクシミリアン二世が気に入って改修工事を行ったというわけです。

12世紀から手を入れられながら21世紀までこうして残っているなんてわくわくしますね。残念ながら城内は撮影禁止のため、調度品や壁画を撮影することはできませんでしたが、外観などを写真交えて紹介したいと思います。

 

 

チケットの買い方や入場料などについてはこちらをご参考ください。

 

www.et-chandon.com

 

チケットセンターからの行き方

チケットセンターからは歩いて20~30分くらいで到着します。ホテルミュラーから南西に少し行くとすぐ右手に城へと登る道があり、そこからは15分~20分くらいです。

現地の地図はこちらのページを訪問すると地図画像があるので、画像をクリックすると開きます。

 

www.hohenschwangau.de

 

ホーエンシュヴァンガウ城入城 

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ホーエンシュヴァンガウ城に到着しました。 茶色の壁で素朴な印象。

 

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チケットに記載された時間の10分前くらいに着きました。予約時に選んだ言語が券面に記載されています。オーディオガイドは入場後に渡されます。

 

 

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中庭には小さな可愛らしい噴水。このあたりを待ち時間にぶらぶらしました。

 

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中庭から覗くことができたこちらはお風呂でしょうか?そうだったら外から覗けるのはあまりよろしくないですね。。 

 

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 城の入口には入場者管理のゲートがありました。非常に多くの観光客が訪れるので、こういったものがないとさばけないんでしょうね。それにしても現代ぽい。。

 

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時間になったのでいざ城内へ。

オーディオガイドは引率のスタッフの方が次の部屋へ移る度にそれぞれの端末に電波を飛ばしてくれる見たことのないタイプ。ツアーは年配のいかにも執事みたいな落ち着いた方が案内してくれて、とても良い雰囲気で周ることができました。内部はまるで美術館かと思うほど、装飾品もしくは壁画が壁中に施され、小さいながらも大変立派なお城でした。

 

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城内は撮影禁止なのですが、ここだけは撮影してよいですよ、と案内の方に促され、みんな順番に写真を撮りました。

 

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城から出口へ向かう際に見える景色。空が本当に青い。

 

覚え書き

・見学は歩きやすい格好&靴で(ハイキングのイメージ)

・写真撮影不可(スタッフの指示があればOKのところも)

・チケットの入場時間厳守

・オーディオガイドは部屋を移動する度にスタッフから電波を飛ばしてもらう

 

ノイシュヴァンシュタイン城へ行く際はぜひホーエンシュヴァンガウ城にも行ってみてください。2つの城を比較するのも面白いです。

 

 

 

Trip-Partnerに記事が掲載されました

先日から書いているノイシュヴァンシュタイン城への旅がまだ途中なのですが…今回はありがたいことに旅に役立つ情報を集めているTrip-Partnerさんのサイトに記事を書かせていただいたので、ちょっと脱線。

 

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ドイツ最古のクリスマスマーケットについての豆知識に始まり、ドレスデンのクリスマスマーケットでできることをまとめているので、よかったら読んでみてください。

https://trip-partner.jp/524

 

ちなみに、リンクにも貼っていますが、

Trip-Partnerさんのホームはこちらからどうぞ

trip-partner.jp

 

 

これからも不定期に記事を書かせてもらう予定なので、また掲載されたらブログでも紹介させてください。

 

以上ご報告でした!

 

シュヴァンガウ観光 #4 ババリア王博物館

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今回も引き続き、シュヴァンガウ観光について書きたいと思います。

ノイシュヴァンシュタイン城を見学する前にババリア王博物館に行きました。予約していたので、チケットセンターでチケットを引換えてから歩いていきましたが、大体5分ほどですぐ着きました。

 

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博物館の奥には湖が広がり、美しい景色に癒されます。

 

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Museum of the Bavarian Kings

住所:Alpseestraße 27, D-87645 Hohenschwangau

開館:午前9時~午後5時

休館日:12月13日、24日、25日、1月1日

ホームページ(独・英)↓

www.hohenschwangau.de

 

2011年にオープンした比較的新しい施設です。エントランスがホテルのフロントのようになっていて綺麗です。数は少ないですがロッカーもありました。

展示の冒頭、王家の家系図から始まりそのスケールに圧倒されます。マキシミリアン二世とその息子のルートヴィヒ二世に主として焦点が当てられ、彼らが建造したホーエンシュヴァンガウ城とノイシュヴァンシュタイン城についてはもちろん、その人生や考え方、王家にまつわる装飾品などなど多岐に渡る展示はボリュームがあり、簡単に回れる規模ではありませんでした。

写真撮影ができないので掲載できずに残念ですが、展示はとても見ごたえがある華やかなものでした。特に、城で使われていた調度品や食器などのコレクションはその大きさや数で存在感に目を奪われます。また、ルートヴィヒ二世の城に盛り込むアイデアが当時としては浮世離れしており、その自由さにも驚きました。

ホーエンシュヴァンガウ城とノイシュヴァンシュタイン城がこの地の主役ではありますが、時間など都合が合えばぜひここの博物館にも訪れてみてください。英語もしくはドイツ語で展示が書かれているので、結構読むのに疲れますが、知識として理解しなくても、その豪華な世界を目で見るだけでも楽しめると思います。

 

 

 

 

 

シュヴァンガウ観光 #3 ホテルミュラー

4月の19日(金)~22日(月)のイースター休暇にノイシュヴァンシュタイン城を見に友人&夫と行ってきました。そのときのホテルがとても良かったので記録しておきたいと思います。

 

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Hotel Müller

Hotel Müller

住所:Alpseestraße 16, D-87645 Hohenschwangau

www.mueller-hohenschwangau.de

 

左手に見えるオレンジとクリーム色の建物がホテルミュラーです。3人1室 2泊で600€強でした。直前に予約したので、3人で宿泊できる、かつ城に近いホテルはここだけ。普段使わないような値段のホテルだったのですが、思い切って泊まりました。

駐車場は建物の正面右奥に7,8台あり、フロントで駐車の許可証を受け取って車に掲示します。夜、フュッセンのレストランまで行って戻ってきた際は駐車場がいっぱいでしたが、ホテルのスタッフの方の指示で前の道に停めることになりました。

  

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入るとリビングスペースがあり、そこにシングルベッドが設置されていました。

右手前奥には写真がないですが、シャワー&トイレのバスルームがあり、左手奥へ進むと寝室があります。右手からバルコニーへ出られます。

 

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バルコニー、こんなに広いとは!!広すぎてテンションが上がりました(笑)すぐ下にはレストランのガーデン席やホテル前から出発する馬車や乗り込む乗客が見えます。

 

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そして、夜はこんな感じでライトアップされたホーエンシュヴァンガウ城をバルコニーから拝むことができます。昼間のお城も威風堂々としていて素敵ですが、夜の神秘的な雰囲気もまた妖しい魅力があります。

 

なぜか寝室の写真を撮り忘れてしまったのですが、寝室にも謎の小さなベランダがありました。

 

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ここからはノイシュヴァンシュタイン城はぎりぎり見えなかったと思います。

 

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寝室の方についていたバスルーム。こちらには嬉しいことに浴槽も設置されています!アメニティはシャンプー&ボディーソープ、歯ブラシ&歯磨き粉、シャワーキャップなどがありました。

 

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朝食会場です。ブッフェの種類は多くはありませんが、会場は落ち着いた雰囲気で、(駐車場側の)窓際の席ではノイシュヴァンシュタイン城を眺めながら食事ができます。

 

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席に着くと、スタッフの方がコーヒーのポットを持ってきてくれました。クロワッサンがバターたっぷりで感動的な美味しさでした。また、コーヒーも苦くなく飲みやすい味で気に入りました。

 

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ここはホテルのお土産屋さんの隣りにあったレストランです。

 

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ビールはどこで飲んでも美味しい!

 

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グラーシュ(ハンガリー起源の煮込み料理)を頼んだらこんな可愛らしいサイズで出てきました。7€くらいで一番お値打ちそうだったのですが、納得です(笑)

少し肌寒かったので少量でも温まることができてよかったです。

 

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最終日の朝、まだ10時頃でチェックアウトまでに時間はありましたが、けたたましいサイレンの音がしてフロントに電話をかけると、対応中とのこと。なかなか鳴り止まないので仕方なくチェックアウトしに行き、フロントで何事かと確認すると、シャワーの熱気で非常時の警報が作動したという話でした。消防車も駆けつけていて、なんだか物々しい雰囲気になりましたが、それもすぐ収まりました。このハプニング以外は非常にのんびりした穏やかな観光地でした。

 

良かった点

・ロケーションが抜群

・部屋が広い

・バルコニーが広い

・眺めが良い(部屋&朝食会場)

・朝食が美味しい

 

悪かった点

Wi-Fiが1時間しか使えなかった

→2泊で1時間はちょっと。。フロントに言ってみてもよかったかも。

 

なお、この地域のレストランは閉店が早い(20時半くらい)ため、食料を予めスーパーで調達するか、早めに食事を摂ることをおすすめします。車がある場合はフュッセンのレストランに行くという選択肢もありますが、その場合、(特に週末は)人気のお店は予約でいっぱいの可能性があるので、できれば予約したいところです。

 

Wi-Fiについてはフロントで交渉の余地ありですが…総合的にとても素敵なホテルだったので、もし機会があれば是非利用してみてください。

 

 

 

シュヴァンガウ観光 #2 ドレスデンからアウトバーンでフュッセンへ

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前回に引き続き、4月のシュヴァンガウ観光について書いていきたいと思います。4月19日(金)夕方にホーエンシュヴァンガウ城とノイシュヴァンシュタイン城の予約ができた私たちは前日18日(木)の深夜に出発することになりました。

 

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友人が運転してくれ、夫は助手席、私は後部座席で休ませてもらうことに。友人に感謝です。

 

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丑三つ時にサービスエリアで短時間仮眠を取り、明け方にはコーヒー休憩を挟みながら順調に走っていきました。友人に何度も感謝です。

 

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さて、ドライブにはトイレ休憩は欠かせない!のですが、ドイツでは基本公共トイレは有料で、それはサービスエリアでも同じなんです。

 

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トイレの入場ゲートにコインを入れると、こんなレシートのようなものが出てきます。最初は気に留めていなかったのですが、実はサービスエリアで50¢分のクーポン(金券?)として使うことができるんです。なんだこれ、と思っても捨てずに是非レジで使ってください。

 

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その後若干道を間違え、2006年W杯の舞台になったアリアンツアレーナに遭遇。

 

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ミュンヘンは空が青く澄んでいました…!

 

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仮眠を含め約10時間でフュッセンに到着しました。とにかく山が綺麗!天気が良くて気分も高揚します。

次回は宿泊したホテルについて書きたいと思います。

シュヴァンガウ観光 #1 ノイシュヴァンシュタイン城のチケット予約方法

日本は本格的な夏を迎えていると思いますが、ドイツも結構暑い!ヨーロッパ全体が異常気象に見舞われているようです。来週から1ヶ月間再び語学学校に行くのですが、クーラーがない中で授業を受けることを想像すると…もう既に死にそうです。

前置きはこれくらいにして。今回からはイースター休暇の際に行ったフュッセンの話を書きたいと思います。(ちょっとボリュームが大きかったので書くのを後回しにしておりました。。)遡ること約4ヶ月、ドイツのイースター休暇は4連休でした。ゲルリッツの伝統的なイースターのエッグアートを見にドライブでも行こうか、とゆるゆる考えていた私たち夫婦に、友人がイースター休暇の数日前「ノイシュヴァンシュタイン城を見に行かないか」という魅力的なお誘いをくれました。しかも車で。

 

 

 

Googleさんから地図を借りてきました。車で行くには6時間弱かかると出ていますね。

ひとまず目当てのノイシュヴァンシュタイン城のチケットを友人が予約してくれました。せっかくなのでチケットの予約方法を記録しておきたいと思います。

 

予約サイト(英or独)↓

https://www.hohenschwangau.de/1390.0.html

 

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当日券を買うこともできるのですが、予約した方が断然よいです。当日チケットセンターの当日券窓口には長蛇の列で、予約してくれた友人に感謝しました。

予約サイトによると、2020年には別のシステムが導入され、自分で購入したチケットを印刷もしくはスマホに保存して当日提示するようになるとのこと。ただ、現在は予約サイトで「予約」のみします。担保のためにクレジットカード番号を入れることになりますが、清算はチケットカウンターでチケットを受け取りに行った際に行います。(現金またはクレジットカードで払います。)

 

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最初の画面をずっとスクロールしていくと予約用のページへ行くボタンがあります。右の「TICKET RESERVATION」をクリック。

 

 

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次のページへ行くと、ずらっと注意事項が書いてあります。要約すると、こんな感じ。

 

1.ノイシュヴァンシュタイン城&ホーエンシュヴァンガウ城の予約手数料は2.5€/1人(大人・子ども同額)、15人以上の団体 1.5€/人 ※博物館はなし

2.チケットの受け取りはチケットカウンターで支払と引換。現金orクレジットカード

3.受け取った予約確認に記載されている入場時間に気をつけること。

4.予約変更は可能

5.キャンセルは2時間前まで。過ぎてからのキャンセルは手数料のみチャージされる。

6.チケットは入場当日の日の予約時間の90分前までにチケットカウンターで引き換えること。引き換えに来なかった場合は2倍の手数料がチャージされる。

 

一番下のボタンをクリック。

次のページに移ると、チケットの種類が書いてあります。

(料金は別ページにありますが、わかりやすくするために一緒に一部記載しています。なお、記載の料金に加えて、先述した予約手数料がかかりますのでご注意を。学生・シニア・団体はこちらを参照ください。https://www.hohenschwangau.de/fileadmin/TICKET_CENTER/Ticketpreise2019-Eng.pdf

上から順番に、

ノイシュヴァンシュタイン城

(大人 13€ 18歳以下無料)

・ホーエンシュヴァンガウ城

(大人 13€ 18歳以下無料)

ババリア王博物館

(大人 11€ 18歳以下無料)

ノイシュヴァンシュタイン城&ババリア王博物館

(大人 22€ 18歳以下無料)

・ホーエンシュヴァンガウ城&ババリア王博物館

(大人 22€ 18歳以下無料)

ノイシュヴァンシュタイン城&ホーエンシュヴァンガウ城

(大人 25€ 18歳以下無料)

ノイシュヴァンシュタイン城&ホーエンシュヴァンガウ城&ババリア王博物館

(大人 31.5€ 18歳以下無料)

となっています。要するに、3種類の組み合わせというやつですね。

 

希望のチケットをクリックすると、

 

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ようやくフォームが開きます。ここでは人数(大人/子ども)、言語、日時を入力します。ハイシーズンはかなり埋まってしまっていて、夕方しか空いていなかったり希望の日程が取れないことも。

 

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この画面が出たら予約がいっぱいなので、別の日時を入れ直します。うまく入ってくれたらその下にある、苗字・名前・市町村以下の住所・郵便番号・市町村・電話番号・メールアドレス・クレジットカード情報を入力し、プライバシーポリシーのラジオボタンをクリックし終えたら一番下の「Send order」をクリックして予約完了です。

※どうしても日程が動かせない場合は当日券に並ぶという手もあります。その場合はなるべく早く行ってください。。それしかないです!

 

イースター休暇は4月19日(金)~22日(月)の4連休でした。そのため、金曜出発→土曜日見学→日曜日帰宅が理想でした。しかし、残念ながら土曜日は既に予約がいっぱい。。金曜日の夕方ならなんとかチケットがある!1時間半前にはチケットを受け取りに行かなくてはいけないため、チケットセンターにはお昼に着いていなければなりません。余裕を持って8時間くらいかかるとし、逆算した結果、木曜深夜に出発することになりました。夫婦揃って完全に友人の好意に甘えております。そんなわけでとりあえず宿をおさえ、かつ金曜日の予定のみ決めた状態で出発となったのでした。

 

ちょっと長くなってしまったので、次回深夜出発から到着までを書きたいと思います。それではまた!

 

 

 


 

 

ベルリンのカフェ #2 japanese cafe & bakery KAME

 

前回に引き続き、ベルリンのカフェについて書きたいと思います。今日は日本のパンとおにぎらずをメインに販売しているカフェです。ベルリンに2店舗あり、分店の方をを以前見かけて気になっていたのですが、今回本店に行ってきました。

 

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japanese bakery kame

japanese cafe & bakery KAME

住所:Leibnizstrasse 45, 10629 Berlin

http://www.kame.berlin/

 

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japanese bakery kame

ショーケースにはパンとケーキが並べられており、おにぎらずは残念ながら売り切れていました。パンを買おうかと思ったのですが、ごまのケーキが目玉商品だったので、アイスコーヒーとゴマケーキを頂くことにしました。

 

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japanese bakery kame

 

ここではお抹茶も頂くことができるみたいです。店内には畳の席も設けられていました。

 

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店内は窓際のカウンター席とテーブル席があり、居心地のよい雰囲気でした。ごまのケーキはチーズケーキのような感じでさっぱり。コーヒーは浅煎りの豆でした。

2つで7.5€くらいだったかと思います。食器はポーランドのものをこだわって使っているそうで、カウンターには水玉模様の可愛らしい食器がたくさん置いてありました。私が涼みながらケーキを頂いている最中も、お店にはパンを買い求めるお客さんが代わる代わるやってきて地元民(特に日本人)に愛されているようでした。

 

ちなみに夫にお土産で抹茶クリームパンを買って帰ったのですが、焼きたてではない状態だったのでいまひとつの反応でした。。次回は私もパンかおにぎらずを買ってみようと思います。